サイト運営者の日々の日記。2008年05月。
期限のある課題で長文の感想・考察を要求された場合、私としては上手い考察を追及することよりも、適度に自重することが重要に思えてくる。概して、追求を始めるとどれだけ時間があっても足りなくなり、下手に文章を精密に書くと書いた直後に気に入らず潰すことが多い。
記憶は放置しておくと完全に失うのではなく、接続強度が落ちるだけである程度は維持されているらしい。以前夢の内容を朝一でメモし、かなり日数を空けてメモ用紙を見れば、そのとき見た夢を思い出すことができた。そして、メモ帳をなくした現在、一体どんな夢を見たのか全く思い出せない。
この観点で言えば、憶えている情報の断片が、脳内に保存された全情報のアクセスキーになっていると解釈できる。脳を情報記録装置とするなら、その莫大な情報を検索するための検索用語に当たる。よく使う記憶はインデックス化されていたり、ディレクトリ方式でアクセスできるようになっていると解釈すればよい。
そこで脳に保存された膨大な情報への、完全なフルアクセス権限を得るにはどうするか考えてみると、ようは、個々の情報の断片を全て揃えればいいので、究極的には知覚・行動・思索の3つの情報を記述した日記を毎日書くのが良いということになる。
ついでに日記は、私個人についてで言えば、忘れがちなアイディア保存の役割も担える。このデジタル時代にあわせて1つ機能を付け足すなら、例えば今書いた1204バイト=約600文字の文章を紙メディアに書くなんてありえないし、逆に即座のメモや図表等はデジタルメディアでは難しい(機材を揃えれば不可能ではないんだけどね)。そこで、この長ったらしい文章は、今やっている通りデジタルメディアとして保存して、紙メディアにはID番号だけつけておけばよい。
PS.この記事書いた翌日に、Yahooに「頭の中、整理整頓 大量情報時代…ノウハウに脚光」[headlines.yahoo.co.jp]なんていう記事が…。うわ微妙に被った。どうでもいいが『思考の整理学』(ちくま文庫)はかなり前に読んだ。
ローカルにある作りかけコンテンツで、絶賛計画倒れ中の一覧。
詳細はシミュレーテッドリアリティ[ja.wikipedia.org]参照。
これと量子情報理論の組合せで自己主観性についての面白そうな見解が喉元まで出かかっていてもどかしい。
現在のこのサイトはローカルでXML変換を行っている。唯一の開発環境のときは、この方法が最も効率的で、負荷も少ない。しかし、複数のPCを跨ぐ場合、専用環境では不都合が多い。開発環境を楽に移植するか、環境自体を移植の必要のない形式に作り直すか…。
サイトのWeb技術的な側面では、全く改善点が見当たらない。が、ここにきて、中学から運営を続けているこのサイトの、(10回以上の全面改修が続けられているとは言え)個々のコンテンツの文章構成が乱雑で美しくない。理想的には論文形式が望ましい。方法は3つ。全てをその形式に再構成・全文改訂を実施する、現在のArchivesを凍結して新たな箱を建設する、旧来のデータを残したまま新しいページで重ねつづける(これは現状維持)。この規模まで拡大すると、概して作業に数ヶ月を要するため、悩みどころ。大掛かりなことはしなくとも、何らかの改訂処置は施したいところ。
P.S. リンク集を久しぶりに改訂。
覆水盆に返らずこと、混ぜられた2つの物質が自然的に元に戻らないという、エントロピー増大の法則、及びそれを支える第2法則は極めて強硬だ。
熱の拡散は分子レベルで見れば分子の力学的運動の統計的期待値に過ぎないということから、分子レベルを量子計算機的に直接制御できるようなシステムの考案をやってみて、実際に出来そうなことが分かった。確かに計算に要するコストは0であるが、私の考えた方法は分子運動の結果を量子的な観点で都合のいい結果に"予言する"ことで実際の運動もある程度操作できるだろう、というもの。従ってその計算には分子との直接的なリンクが必要で、例え計算に必要なコストはゼロだとしても、計算機を初期化するのにエネルギーを消費する。ある意味、マクスウェルの悪魔の挙動を直接的に実現した代物になる。エネルギー回収を度外視した純粋な制御には使えると思うが。ちなみに、要求されるスペックは地球上の計算資源を全て総合してもまるで足りない。
ラプラスの悪魔としては形になったのかもしれない。本当かどうかここに書いている本人も良く分かっていないため、これから勉強するつもりだが。
この量子的なマクスウェルの悪魔は、別の分野で色々とまずい結果を生む。踏み込んだ話はせずに極めて抽象的なことしか述べていないことにはその辺の解釈が完全に突き詰められてなく、自信があるとは言えないからだ。
今でこそ理論に傾倒してるが、昔(小学生ぐらい)は工作を作りまくったものだ。今の財力ならある程度本気で工作機器を集められることに気付く。やってみようかな、原点回帰。専門なんて趣味には関係ない。
更に時間を失いそうな気がする。しかし、無駄な時間投資ではないだろう。
持続可能な社会とは良く言うが、それは環境技術だけではなく、政治・社会福祉制度をひっくるめて考えるべきではと思う。
究極的には、現在のような不安定なものではなく、高度に安定化したシステムが理想的だ。不安定でいいというなら、それには貧困、戦乱さえ内包する可能性がある。しかし、既存の確立されている権利と技術革新はシステムの不安定化を促進する。それを組み込みながら安定化を続けるのは非常に難しい。更に政治・経済システムは概して腐敗する。
政治・社会システムは高度なコンピュータに任せたほうがいい気もする。ただし、安定性は確保できても、社会の変化をシステムの変化値と同期させるような離れ業は、人間ですら難しい。いっそA.I.作るとか…?
本当に安定したシステムを作るならば、江戸幕府やインドがやったような、固定された身分制度と技術革新の停止減速が手っ取り早い。しかし、現在の先進国は自由と技術を手に入れてしまっている。嘗ての封建社会が"それ以前"に戻ることが出来なかったように、今の文明は今持ちえる価値を維持・向上させたまま、恒久的に文明を継承する方法を考えなければならない。
話はそれるが、義務教育では身分制度=悪という論説だけで、社会安定化の最も簡単な手段となることを教えてもらった記憶がない。
cos3゜の計算結果。全三角比を3°刻みで計算しようとした。
途中計算で現れる数値が完全に最適化されていなかったことから、最適化されているとは言えない様子。どうしようか。
不足しがちな経験量を知識量で無理やり補完し、先に起きる問題を先行解決又は想定しておくと鬱にならず済むらしい。結果として先行して起こりうる"学習不足"問題を解決するため、常に課題が累積していくorz