熱くぬめる夜の底には、
生気のない死者の気配。
死の匂う呼吸に満ちて。

そしておまえは笑いながら
神経症の強迫観念さながら
滑り落ちる音を数える指先

ねえ、あそこに見える。
偽りの赤に溺れてゆく、
奇形の小さな心臓の骸。

ときときと時を刻むみたい
動かない器官のなれの果て
河の向こうの具現のカタチ


巨大なその、ねじ曲げるもの
掌に憩う平穏を殺し
退屈を注ぐ脳髄の左の辺り
鉛色の熱いそれは思考と記憶を奪ってゆく

今、直面する時
時は刻まれ、頬には苦悩の縫い跡
絞り出す血すらなく
残されたのは、擦り切れた躯

この喉からほとばしる
聴いてゆけ。憐れんでゆくその前に
侵されるものの苦痛の声と
殺されてゆく魂の叫び

その時視界は灰色に変わる無音の世界の中

静寂を紡ぐ
明日につながる眠りを貪り
また苦痛の今日を終わらせてゆく






可愛いえせ002アイコンを使わせていただいてる、ホヤウカムイさまの" 集中砲火 "10000Hit記念無料配布イラスト。
素速く強奪、展示。いいのか、こんなとこに飾らせてもらって?
お叱り覚悟です。


駄文は、冬薔薇名義の"生還"。
どうしても、このイラストに対する思いを残したくて、身の程知らずに、添えさせていただきました。
いつもいつも、Very Special Thanxです、ホヤウカムイさま。


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