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Slanket - 2008/02/24(Sun)
 さて、1月半ばに親が来た時に、でっかいテレビを買ってやるという有難くも大甘な申し出を断って、代わりに買ってもらったのがこれ。
 Slanket
 いや確かに、トップページの写真は笑えるかもしれないけど、でもほんとにいいなあと思ったんだこれ。

 どういう経緯で見つけたのかは記憶になし、でも3、4年前に、ネット上で少々話題になってて、今に比べるといかにも素人くさいサイトが出来てて、実を言えばその時もいいなーと思った。
 その後、某海外ニュースサイトでも話題になってて、へーと思った記憶が。
 その時はそれっきり。いかにもGeek向けという感じで、笑っただけでさすがに手に入れようとまでは思わなかった。値段もよろしかったし。
 それが今年、去年からの自宅療養とTVの再導入(ひとり暮らし開始以来、テレビがあったことはほとんどない我が家)に伴って、居間のソファで過ごす時間が激増。冬が近づくにつれて、毛布でモコモコになるソファの上、暖かいけど動きにくいよ、お茶も取れないよ、リモートに手が届かないよ!とまあ。怪我のせいもあって、そもそも体が動かしにくいというのもある。
 そんな時、かのSlanketのことを思い出した。真剣に欲しいなあと思った。
 はて、なんて名前だったか。思い出せなくて、とりあえず毛布で検索してみる。ダメだ。袖、毛布、でも見つからない。ふと思いついて、毛布、オタク、でやったら見つかった。おい。
 でまあ、手に入れたのはオタクだけじゃなくて、主には冷え性の女性だったみたいだけど。とにかくどこに言っても、手に入れた人たちは大絶賛。
 見た目は冗談みたいだけど、もう手放せない。どうして誰かもっと早く考えついてくれなかったのか! 家族みんなに買った。自分用に買ったのに、誰かに取られた、まだ買わないと。モニターで試したけど、絶対に返したくない。などなど。
 しかしまあ、それでも少々ためらうお値段。しかもアメリカ発なので、送料が高いの何の。密輸に走ろうかと、一瞬思った(いやほら、アメリカの住所に送ってもらって、取りに行って、国境で黙ってるってね)。しかし密輸にしたって、こいつはビザにお金がかかるし、国境を車で越えるのはそれもお金がかかる(合計で10ドルくらいのもんだけどさ←チープ上等)、見つかると面倒だし。そういうわけで、ちょびっと考え中だった。
 そんなところに、こいつを甘やかす気満々らしい親登場。初めての国外というので、ハイでもあったのか、2千ドルもするようなテレビ買ってくれるとか、じゃないなら、3千ドルするような、洗濯機と乾燥機のセットとか、もうどうしたんだこの人たちというようなアレだったところにツケこんで、「え、じゃ、Slanket2枚買って」。親不孝でごめん。Law & OrderのDVDセットをずらっとでもよかったかなとか、ちょびっと思ったのは内緒。

 再び検索をかけてみたところ、大手らしいショッピングサイトが引っ掛かった。
 え! Slanketが1枚30ドルってマジですか?! しかも送料は15ドルくらい? 買う買う買う買う、すぐ送って!
 どういう仕掛けかしらないが、専用サイトでは1枚45ドル+送料が30ドル以上掛かることになってるのに、そのサイトではえらく安くなってて、その代わり色は、専門サイトほど選べないけど、まあいいかと青と赤を注文。ぽちっとな。
 ちなみにこちら。大手のTVショッピングサイトらしい。
 到着までにかなり時間が掛かったものの、Slanket自体には大満足。

 でかい。あちこちで言われてた通り、確かにでかい。ってか長い。188cm/100kgの同居人すら、楽々爪先まですっぽり包んでくれる。
 思ったより薄い。フリースなので、軽い。薄いのでもこもこせずに、ふわっと体を包んでくれる。重さで暖かさを計るこいつには、少々物足りない感じだけど、暖かさ自体には満足。
 日本家屋でこれを使うとなると、下半身にもう1枚いるだろうなあと、そういう暖かさ。こいつは半てんを着て、その上に着てる。もっこもこだけどキニシナイ!
 とにかく、1枚で首から手から爪先まで、ばっちり包んでくれる大きさとデザインがいい。しかも軽い。裾をからげて動く気なら、そのままひょいっと動けるし。毛布みたいに、よっこいせと、自分の上からどけて動く、ということが必要ない。
 袖は長くででかい。半てん着た上に着れるくらいに、でかい。実際このサイズは、半てんラバーのこいつにはありがたい。半てんだと、袖に手を差し入れるのに、肘を抱えるくらいにしないと、どうしても隙間が空くんだけど、Slanketの袖はかなり長いので、袖同士を互い違いに中に入れるだけで、手先がずっとぬくぬく。冬眠中の熊上等!
 リモートに手を伸ばしても、お茶のカップを取っても、肩も首も寒くならないのがいい。首元を覆うだけで、あれだけ暖かいとは思わなかった。
 もっと不精な使い方は、布団に持ち込むこと。いやこれが暖かいんだ。びっくり。そもそもフリースってのが薄くて軽くて暖かいというのが売りなんだろうけど、こんな薄っぺらい生地で、布団の中でぬっくぬくになるとは思わなかった。
 こっちのベッドは、洗濯のためなんだろうけど、毛布なんかを直接肌に当たるようには寝ない。たとえ毛布を何枚掛けようと、体に直接当たるのはシーツというようなアレで、日本人的には冷たくて眠れたもんじゃない。そんなわけで、Slanketを持ち込むと、冷える肩も首もきっちり覆ってくれるし、しかもどれだけ動いてもずれない。ああSlanket万歳。
 寒い時にPCやる時は、このSlanketを逆に着て(前で合わせる)机に向かう。この時は半てんはなし。半てんだけだと足が冷えるので、膝掛けしたりちっちゃい温風器使ったりしてたけど、Slanketだとこれだけで充分。しかもでかいから、前をきちんと覆ってくれて、首元も肩もずっと暖かい。
 とにかく、顔以外、体全体を、前も後ろも上から下まで、全部すっぽり覆うというデザイン、もう手放せない。泊まりの旅行にも持って行きたいくらい。ぶっちゃけ、車での長距離の外出なら、ぜひ一緒に行きたい。
 子ども用のサイズもあって、160cmくらいの人なら大丈夫らしい。いずれ、車で外出用の1枚、という感じでもいいかも。いずれね。

 日本には、昔からかいまきとかどてらというものがあるんだけれど、Slanketの薄さ軽さがやっぱり頼りないこいつは、こっちもいろいろ調べたんだけど、日本で買うとお値段がね(汗)。いや、物がいいだろうことはわかってるにせよ、これをスーツケースに入れて持って戻るのはおそらく不可能ということを考えると、送料がなあ(冷汗)。それに、洗濯がクリーニングってのはね、この国では高いし不安。
 まあ、日本のものは日本で使うことにしようと、いずれ日本に帰ったら、真っ先に買おうねかいまき。
 外は寒いけど、自分だけはぬくぬくというのが幸せ。毛布にくるまれてるって幸せ。いやSlanketはいい買い物だった。親に感謝。


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