ホーム > 負け犬の遠吠え - Layne Staley > 2002年06月 > 2002/06/13

 
追悼その4
2002/06/13(Thu)
 数の少ないAちゃんSの本(同人誌)など、ちょっと広げてみる。ギャグなのが救い。
 まだ10代のSilver Chairなんかのネタもあって、しみじみ、時間の流れを感じる。
 さり気なくウツってたりするんだけど、どうしていいのか、よくわからない。もっとも、ここ5年くらいで、こんな量、こんな期間に書いたことないので、それはまあ、良しってことで。
 いかに生活に追われて、物書きをサボってたかがわかる。
 脳みその半分が、壊疽を起こしてる自覚症状がある。ただでさえ、働きの悪い頭なのに、一体どうしろってんだ。
 Layneが恋しい。頭の中で、今日Them Bonesが流れて、心臓発作が起きるかと思った。まだ聴いてない。他のものにウツツを抜かしてるふりをして、現実から、目をそらしまくってる。後ろ向き。
 LayneをかばうJerryとか、ありだよね。Jerryのことも、しみじみ愛しい。
 
 こいつの人生は、すっかり暗転して、呼吸をきちんとしてるかどうかも、けっこう怪しい。他にコケてるのは、まあ、生きてる証拠なんだが、しかし、自分の動向が、よく掴めてない。自分が何をしてるのか、よく分かってない。
 わかってるのは、ひとりになりたいってことである。ひとりきりになって、だらだら下らないことだけ書き散らしてたい。他のことは、今は忘れたい。面倒見なきゃいけないヤツのことなんか、放ったらかしにして、旅にでも出たい。猫と一緒に。
 いいかげん、Linkin Parkだけ聴いてるのにも、ウンザリし始めてはいる。でも、代わりの音が見つからない。今Vow Wowなんか聴いたら、本気で首でもくくりたくなる。
 ひとりきりは、痛いよ、Layne。半分、空っぽだよ。まだ、もう少し、頑張ってみるけどさ。
 安全地帯なんか聴いてみたいけど、尾崎豊は泣くからダメ。痛い人の人生についての歌なんか、今はとても聴けない。
 うーん、安全地帯は、安全かもしれない(<-シャレではない)。
 井上陽水の、リバーサイドホテルは、AちゃんSにトリップしちゃうからダメって言ったら、両方のファンに殴られるんだろうか。だって、ジャンキーの歌だもん。それにあれは、LayneとJerryなんだもん。痛い。
 愛する対象を失くすと、やっぱり生きる気力が失せる。お酒も薬も、逃避にハマる趣味はないので、お手軽ではなく、立ち直るしかない。このウツは、徹底的に中途半端で、井戸の底はまだ遠い。落ちきってしまえば、そこで這い回るもよし、這い上がるもよし。でも、宙ぶらりんはつらいよう。痛いよう。
 何て言うか、体中の末端の血管を、一本一本引き抜かれてるような感じ。痛い。でも、致命傷ではない、まだ。
 
 今コケてる最中の、サイボーグ009のキャラ、004は、Layneに似ている。外見が、なんだけど。仲間の中で、いちばん機械じみた体の彼は、自己嫌悪から来る機械アレルギーがあって、自己否定が人一倍激しい。機械の体の自分を、出来損ないだと思ってる。りっぱな人殺しでもある彼は、けれど自分がいちばん死んでしまいたいのかもしれない。
 かっこいい彼は、実は、キャラの中で、一番痛々しい。こいつは、彼の、そういう出来損ないだと自覚してるところに、魅かれてたりする。Layneだ。
 死にたい時に、自分を殺してくれる誰かがいるのは幸せだ、ってのが、こいつの人生観だけれど、これはつまり、自分を殺したい程度に憎んでくれる誰かか、またはそのくらい理解してくれて、愛してくれてる人がいるっていうことなんだけど。自分で死ねないこいつは、とことん弱虫。
 どうして命ってのは、分配とか相続とかが可能じゃないんだろう。ほんとに生きたい人に、ほらって上げられたら、いいのに。
 死にたい気分ではないけど、頭の上に黒雲がいて、うっとうしい。しばらく太陽を見てない。
 そしてこいつは、こんな代物を、部屋に閉じこもって、つらつら書いてる。
 Layneに逢いたい。



- Tor News v1.43 -