近況って?
2002/06/27(Thu)
このサイトのタイトルは、まあそのまんま物騒に、こいつの現在の状況を示してたりする。知ってる人は笑うし、知らない人は、冗談だよね?と心配そうに尋いてくれる。
で、こいつはカナダに不法滞在今年で4年目。最期にビザを持ってたのがいつか、すでに記憶にすら定かでない。
別に悪いことしてるわけでもないし、移民局の捜査官の人たちは、トロントとかでっかい街にいる、不法滞在中犯罪者を追っかけるのに忙しくて、こんな、学生くずれで警察のお世話になったのは被害者としてだけ、なんてガキなんて、頼んでも追いかけ回してなんてくれない。それでけっこうなんだけど(笑)。
まあ、それでもさすがにこう長期に渡ると、少々居心地も悪くて、いつ通報されるかなーと思ったりもする。
だってさ、ビザがないから仕事も探せないし、学校にも行けなし、国境も越えられない。この4年、こいつはこの街に閉じこもったままでいる。
別にいいんだけど、でも選択がないのは、つらい。アメリカだって、行きたいなんて思ったこともないけど、でも行けないのと行かないのでは、大きな違いがある。日本にも、帰れないしさ、まだ。
弁護士さんは、日本に一回帰っちゃって、また戻って来れば、国境でビザがもらえるよ、とは言うんだが、もし移民局の人が、ちょっと出来心でこいつのレコードを調べたらそれでチョン。そういうわけで、こいつはここに幽閉状態。
とっととビザ取れるようにしてくれよ、同居人。
と、4年間言い続けて、そろそろ疲れてもいる、今日この頃。まあ、それでもこうして、自分でHPなんか作って、それなりに日本と繋がってるので、まだ耐えてるけどさ。
そんなに日本に帰りたいのか、と同居人は言う。当然じゃん、とこいつは返す。
生まれてこの方、親から30分以上の距離、離れたことのないヤツに、そんなこと言われたかない。いまだ料理洗濯ひとつまともに出来ないヤローに、そんなこと言われる筋合いはない。
あったり前じゃん、親がいて、友達がいて、少なくともそれなりの、自分の過ごした時間があって、自分と同じ言葉をしゃべる人たちがいる。こいつは、日本を離れたけど、日本を捨てたつもりはない。捨てたんなら、こんなに帰りたいって毎日わめくかい。
で、一方で、日本に帰って来ればと言われて、カナダを離れたくない、と呟く自分がいる。
10年ここにいて、自分の故郷だとは全然思わないけど、でも自分の街だとは、思う。
東京にいた頃、とにかく凄まじいストレスに晒されてて、それでも何とか生活してたけど(ただの学生だったけど)、でも地元にはまた別のストレスがあって、とにかく日本にいると、いつも胃が痛んで死にそうだった。
今考えると、よく耐えたと思うんだけど、家から一歩も出れないとかしょっ中だったし、まあ自殺未遂はすでにお友達、原因はともかく、カナダに来る気になったのも、日本で最後にハマったウツのせい。
ウツの最中に、大事な、大きな決断をしては、いけません(大笑)。
カナダに来て、そういう日本で苦しんだストレスは、消えた。で、別のストレス(苦笑)。でも、何故か、こっちでストレスに対処すう方が楽なんだよな。ひとつは、無視されるのが当然なので、差別されても笑っていられるってことかな。
日本にいて差別されるって、どうして?って思っちゃうでしょ、やっぱ。こっちだと、まあアジア人で女で、見た目がガキで男にコビも売らないとなれば、まあ、まず透明人間として扱われる。でも、ここでなら、こいつはたいていそれを笑っていられる。
日本の方が、こいつの好きなことはできる。特に今は。でも、ストレスなんてことを考えると、こっちで暮らす方が楽。だからこいつは、ずるいけど、両方のいいところを取りたいと、思ってる。ずるいよな、ホントに(苦笑)。
ひとつ確実なのは、こいつがここでこうしてノホホンとしてられるのも、日本にいる、友達のおかげ。ひとりひとりにここでお礼は言えないけど、特に高校時代から、カナダに来るまで、来てからも、こいつの不義理にも関わらず、友達続けてくれてる人たち、ほんとにどうもありがとう。いろんな形で繋がって、今があるけど、あんまり態度では示してないけど、ほんとにどうもありがとう。
今は、ネットを通じて日本に繋がって、また別の関係が出来つつある、のかな(笑)。
もうちょっと、不義理しないように、がんばりたいなあ。
友達してくれて、ほんとにどうもありがとう。ふつつか者ですが、これからもどうぞよろしく。