もうひとつの現実逃避
2002/05/20(Mon)
今ちょっと、音楽が聴けない。好きなのが、全然聴けない。
そういうののせいではないと思うけど、でも実はそのせいなのかもしれないけど、ぽっかり心に穴が空いて、それを埋めようとする、無意識の防御体制なんじゃないかと、実は秘かに思ってるけど、突然、サイボーグ009が、愛しい。
石森章太郎は、昔から好きだったし、何しろ幻魔対戦はちゃんと映画館で観たし、まあ、マンガの方は集め損なったけど。で、そういう中で、サイボーグ009は、もちろん超お気に入り。アニメは、塾の時間と重なって、一度も見れなかったけどさ。ちっ。
当時から、お気に入りだったのは002と004。特に004。アルベルト・ハインリヒ。身体中武器だらけの、元ドイツ人。
嫌味なくらい現実主義で、冷静で、そのくせ実は、気を抜くとメロメロに極甘になるという、なんとも好みなキャラクター。
もちろん、いちおう主人公でリーダーのクセして、気が弱いは優柔不断だはの、島村ジョーこと009を、陰で支える裏のリーダーだったりする。
ああああああ、早く日本に帰って、単行本全部こっちの持って来たいぃぃぃぃ。読みたいぃぃぃぃぃぃ。
石森章太郎のキャラクターってのは、いつも何か、ただの正義感の塊っつーより、ニヒリストで、自分勝手を装う、今一つまっとーなヒーローとは言い難いのが多い。
あれはまさしく、手塚治虫のブッラクジャック路線。偽悪ぶりたいっつーかさ、それが特有の照れ、と言うか。
今まで、手塚治虫というと、うちのお袋の趣味ってので、まあ、ご本人も何しろ神様ってので、いわゆる歪んだ視線で眺めたことはなかったんだけれど、なるほど今更言われて見れば、手塚治虫も石森章太郎も、そこはかとなく色気の漂うキャラが多い。
今みたいに、同人作家の目を気にして作品を描くってのが、それほど重要ではなかったろうから、あの色気はもちろん、そういう路線の受けを狙ったものでは、もちろんないと思う。
まあ、怖いけどさ、ああいう大御所が、同人作家なんぞの目を気にして描くなんてことがあったら。
ちなみに、手塚治虫は、どこかの講演か何かで、大人に嫌われるマンガがいいマンガなんです、なんておっしゃって下さったらしい。かの、大人に嫌われるマンガ家No1喜国雅彦(こいつ好き)は、それで、そっかー、オレはこれでいいんだ、よっしゃー、と決意を新たにしたらしい。手塚先生、罪作り(爆笑)。
話がそれた。
いやだから、何を言いたいかと言えば、004って色っぽいな、って、ただそれだけ(瞬殺っ)。
いいよなぁ、日本にいるとアニメが見れるんだよね。見たいなあ。
004のせいで、最近ソワソワしてるので、同居人の目が冷たい。西部警察にハマってた時も、何か、お願い、スーツ着て、角刈りにして、サングラスかけて、ショットガンかまえてっ、とかって無茶を言って、白い目をされたよな。いいじゃん、人の趣味にケチつけんなよな。そっちだって趣味悪いくせにー。
・・・・・・こういうのを、何とかが何とかを笑う、とか、五十歩百歩とか言う(笑)。
まあ、そういうわけで、今だけとりあえずハイだったりする。恋をするって、大事だと思うんだ(爆笑)。
とりあえず、しばらくこの調子でサイボーグ009。裏コンテンツも、これのせいで増えそうで、ちょっと怖い今日この頃。