環境設定
設定を行うにはEUC-JPの編集可能なエディタが必要です。フリー物もありますので、適当に入手してください。
"scheduler.cgi" を開き、1行目に記述されたPerlのパスを環境に合わせて変更します(記述されているものと同じであれば変更の必要はありません)。それ以外については変更しないことをお勧めします。
ほとんどの環境設定は、"data"ディレクトリ内に設置した"config.cgi"で行います。このファイルを開いて設定してください。簡単な説明はファイル内にも書いてありますが、多少詳しい説明を以下に記述しておきます。
なお、パスの設定を相対パスで行う場合、"scheduler.cgi"のファイルが置いてある場所からの相対パスで指定する必要があります。
《各種パスの設定》
- $jcode
jcode.pl の場所を指定します。通常は変更する必要はありません。
jcode.pl は
Kazumasa Utashiro氏の作成された日本語の文字コードに関するモジュールです。著作権などの情報に関しては、ソースコードをご覧ください。有益なソフトを公開されているUtashiro氏に感謝致します。
- $sendmail
sendmail(もしくはそのwrapper)のパスを指定します。解らない場合はプロバイダに聞きましょう。使えないプロバイダもあります。その場合は、メール関係の処理を行わなければ指定しなくても動きます。
- $home
予定表から戻る場所を指定します。自分のサイトの適当な場所を指定しましょう。httpから始まるURLでも、CGIの場所からの相対指定でもかまいません。
《管理人向けの設定》
- $admi_send
予定表の書き込みがあった場合に、その内容を管理人にメールで知らせるかどうかを設定します。誰でも書き込める予定表では、悪戯防止などのために、送信して逐次チェックしておいた方が良いかもしれません。
- $admi_send_always
$admi_sendが1に設定されているときに意味のある設定です。書き込みの内容がMLに流された場合にも管理人宛にメールを送りたい場合には1にしてください。普通、MLには管理人も参加していると思われるので、同じ内容を受け取りたくなければ0にしておけばよいでしょう。
- $admi_mail
管理人のメールアドレスです。上記設定を行ったときに送られるメールの宛先などに使われます。これは、他のユーザー宛にメールが送られる場合の差出人にも使用されます。
- $admi_name
管理人の名前です。予定表からメールが送られる際、差出人に使用されます。
- $passfile
管理人のマスターパスワードを保存するファイルです。任意に変更できますが、拡張子は".cgi"にしておいたほうがよいでしょう。マスターパスワードを忘れてしまった場合は、ここで指定してあるファイルを削除すれば再設定が行えます。
《表示制限関連》
- $view_limit
予定表を限られた人だけに公表したい場合は1にしましょう。閲覧にログインが必要になります。
- $use_add_pass
表示制限を行った場合、ユーザー登録を行う必要がありますが、その際にマスターパスワードを必要とするか、の設定です。ちゃんと管理したいのであれば、1に設定すべきでしょう。メールアドレスさえ登録してもらえれば良い、という程度であれば、0に設定することで訪問者が自分でユーザー登録が行えるようになります。
《予定の記入関連》
- $ydata_length
予定として記入可能な文字数を設定します。初期値はいわゆる半角で800です。この程度の長さであれば、データベースの種類に関係なく入力できるはずです。より長い予定を入力する場合には、データベースの種類に応じた長さで設定しましょう。通常使用しているデータベースであれば、数千文字は問題なく設定できるはずです。(よくわからなければ、必要な文字数を設定し、入力テストをしてみてください。エラーが出ないようなら、データベースが対応しています。ただし、万全を期すなら、正常に入力できた文字数よりも100文字程度は少なく設定しておいてください)
- $write_form
予定記入欄の表示、非表示を設定します。記入されたくない場合は、非表示にしておきましょう。ただし、表示制限を行っている場合は、ログインしているユーザーの権限が優先します。仮に、予定記入権限のあるユーザーIDでログインしていれば、これを非表示にしていても表示されます。
- $write_pass
予定記入欄を非表示にした場合、予定の記入にはパスワードが必要となります。そのパスワードを設定します。平文なので、設定ファイルが開ける場合、すぐに解ります。CGIを設置しているサーバーに他のユーザーがログイン可能で、設定ファイルのパーミッション次第では読まれてしまう可能性があるため、セキュリティを求めるならば上記の表示制限を使用すべきでしょう。
- $res_button
返信ボタンの表示、非表示を設定します。予定記入欄と同様に、表示制限を行っている場合には、ログインしているユーザーの権限が優先されます。
- $make_html
表示専用のHTMLファイルの生成を行うかどうかを設定します。予定内容の参照が多く、書き込みが少ない場合には生成するとサーバーの負荷が減ります。生成されるHTMLファイルは表示専用なので、書き込みフォームなどはありません。管理者が予定を書き込み、訪問者に通知する、という使い方をしたい場合はこれを利用すると良いでしょう。標準のパッケージのみでは使用できません。別途、拡張モジュールをダウンロードしてください。
《メーリングリスト関連》
- $mail_send_to_ml
予定をメーリングリストに流すことを許可するかどうかを設定します。許可があれば、流す、流さないのチェックボックスが表示されるようになります。
- $ml_mailad
メーリングリストのメールアドレス。書き込み時にチェックボックスにチェックが入っていれば、このメールアドレス宛に書き込み内容が送信されます。
- $ml_header
メーリングリストに送信されるメールのサブジェクトの先頭に付加される文字列です。メールの整理を補助する目的があります。不要であれば、カンマ内の文字列を削除して
'' としてください。
《その他の設定》
- $fixed
定期予定登録モジュールを有効にするかどうかを設定します。1で有効、0で無効になります。定期予定登録モジュールが導入されていない場合は意味がありません。
- $hodss
春分・秋分の日を計算によって求めるかどうかを設定します。1で有効、0で無効になります。
有効にすると春分・秋分の日を設定する必要はありませんが、近似計算なので間違える可能性もあります。バージョンアップして有効にした場合は、holiday.cgi
に記載されてる春分・秋分の日を削除してください(このバージョンに含まれている holiday.cgi には記載されていません)。
- $uriautolink
予定表の内容にURI(URL)と思われる物がある場合、そこにリンクを張ります。1で有効、0で無効になります。
《表題の設定》
- $title_cas
予定表を表示した場合に表示される表題を設定します。0に設定しておけば、「2002年12月の予定表」という形で、表示している年と月が自動で設定されます。
- @title_month
$title_casを1に設定した場合、ここに指定された表題を表示します。1〜12月までそれぞれを指定できます。記入されている文字列を参考にして、変更してください。
《タグの使用制限》
- $tag
タグの使用制限です。1にしておけば、予定の記入に一切のタグは使用できません。これは、1にしておくことを強く推奨します。
- @fukyoka
あえて$tagを0にした場合、それでも制限するタグをここで指定します。$tagが0であっても、ここで指定したタグは使用できません。ここのタグをを削除してしまえば、本当に無制限になります。セキュリティホールになり得ますので、クローズドな環境ででもない限り、やめた方がよいでしょう。記入者に悪意があれば、レイアウトを崩す、Cookieを盗む、などの行為が可能になります。