お仕事前のひ・み・つ。
野立信次郎×大澤絵里子


「ただいまー・・・・・」

朝7時半、
徹夜で疲れて帰ってきて、誰もいないのはわかっているが声にする。
最近忙しすぎてろくにデートもできない、この間まではあいつの方が忙しくて・・・・・

あぁ、あいつに会いたいなぁ、ぎゅうってしたいな、ちゅうもえっちもしたいなー

なんて思いながら靴を脱いだら、玄関に女物の靴が。
あれ?あいつの靴しまわなかったっけ?

恋人・・大澤絵里子の靴や服は同棲をしていなくても増えていった。
履き替える用や着替える用に持ってきたものがどんどん。

野立の家の方が広いので、2人で過ごすのはもっぱらこちら、
逆に絵里子の家にはあまり野立のものは増えていかない。
必要最低限のものは置いてあるが、
こんな風にしまっておかなければ生活の邪魔になる、なんて程ではない。

なんて事をぼーっと考えているとぱたぱたとスリッパの音を立てながら絵里子が「おかえり」と出迎えた。


・・・・あれ?徹夜した疲れた頭ででえっちしたいなんて思ったら幻覚でも見えたのか?
なんて考えていたら、目の前で手を振られた。


「何、ぼーーーっとしてんの?」

おぅ、どうやら現実だ。

「変な男ね、早くシャワーでも浴びて寝なさいよ。」

「・・・・なんでいるんだ?」

「ん?あぁ、忙しそうだから洗濯物増えてるかなと思って」

「マジで!?すげぇー・・・絵里子がすげぇいい女に見える。」

「ちょっと、それどういう意味よ」

お互いこんな仕事をしていれば、家事は当然分担だ。
同棲していなくても、お互いの領域は守りつつ家事を手伝う。
それでも現場で働く絵里子よりも野立の方が時間が圧倒的に作りやすく、普段は野立がサポートしている事の方が多かった。


面倒だから同棲しよう


と何度言ったかわからない。
こんな風に野立が忙しくてままならない事はあるが、それ以外は殆どの時間をここで過ごすのに同棲は拒否する。
絵里子自身が忙しくて、野立が先に寝ていてもこちらに帰ってきたりするのにだ。

広いマンションで、お互いに個人の部屋はあるし、そんなに同棲を怖がらなくても・・・
と思うのだが、絵里子曰く

「だって、引っ越したら住所でバレるじゃない!」

という事のようだ。
あっちの部屋に暮らさなくなっても部屋は借りておくの!
胸を張って堂々と宣言した女王様のような恋人の姿に思わず「ははーー」とひれ伏したらぺちっと殴られた。

そんなツンデレ絵里子が早起きをして俺の洗濯物を片づけに来てくれたなんて・・・・

いや、違うな絵里子はそんなに早起きできるような奴じゃない、
きっと昨日の仕事終わりにでもこちらにきて、独りでビールなりなんなり飲んで寝たのだ。
そして今日、起きだして「洗濯物でもしてやろう」って思い立っただけだろう。
服装もうちでぱじゃま代わりにしているTシャツとハーフパンツだし。

でもいいな、そんな恋人。

にやにやしちゃうなぁ、うんうん。


あー・・・えっちしてぇ・・・・・・・・・


「・・・・野立、声に出てるわよ」

「・・・・え?何?」

「声。えっちしたいって声に出てる」

「あぁ、俺声に出してた?」

「出してた」

「じゃあわかるよな?」

「・・・・これから出勤なんですけど」

「いいじゃん、しようよ」

「しません」

「えーーーいいじゃん、こっちからならまだ時間あるだろぉ?」

「何言ってるのよ、あんたも午後からまた仕事でしょ?早く寝なさいよ」

「大丈夫だいじょーぶ、終わったらすぐ寝るってば〜〜〜」

ぎゅうっと抱き着いて、絵里子の太ももに自分のそれをこすりつける。
あぁ、気持ちいぃ・・・・・・

「ちょ、ちょっとなんでもう大きくなってんのよ!?」

「だって俺男だもん、疲れてるんだもん」

「意味わかんないし」

「男は疲れるとこうなっちゃうことがあるんですー」

抱き着いたまま腰をぱこぱこ動かす。
もっともこんな事してえっちできるわけないっていうのはわかっているのだけれど。

「もう、いい加減やめてってば!」

がしっと腰から下あたりを絵里子の手により掴まれ、パコパコを止められる。
まぁそろそろ止められるのはわかっていたから落胆もなにもないけど、
でも予想外だったのは絵里子の行為により一層2人の体が密着した事だった。

「あっ・・・・」

絵里子もこの失態に気付いたのだろう、慌てて体を離そうとするがそんな事は許さない。

「絵里子」

意識的に声を低くして、耳元で囁いた。
低い声と、耳への刺激に弱い絵里子がうっと呻く。

「・・・ズルい・・・・・」

「触るだけ・・・・な?」


絵里子はTシャツとハーフパンツのままで、俺は下着一枚でベッドにもぐりこむ。
さすがに最後までする時間はない、だから本当に触りあうだけ。

唇を重ねながらブラのホックを外す。
Tシャツを脱がしてしまって、唾液でもつこうものならシャワーを浴びなくてはならないからブラだけをずらす。
大きくはないけれど、柔らかく掌に収まるふくらみを手で指で唇でTシャツ越しに愛撫してその感覚を味わう。

絵里子が出かけた後に1人でするのには十分すぎる程の接触は持ったけれど、
それでも触れ合いを辞めたくなくて、手を止められない。

「ん・・・・ぁ・・・・・・・」

もう一度唇を重ねようとしたところで気が付いた、絵里子の吐息が深い。
必死で声を我慢し、指を噛んでいる女の肌は上気し、目には涙が滲んでいる。
それほど激しい触れ合いではない筈だったのに、これは・・・・・

そうか、忙しくて欲求不満だったのは自分だけではなかったんだな

そんな事に嬉しくなって自分の事よりも絵里子を気持ちよくさせたくなった。
絵里子のハーフパンツの中に手を入れ、下着の上から敏感な芽を撫でる。
その行為にびっくりしたのか、体を跳ねさせ俺の手を止めようとするが、普段の力は全くない。

「絵里子、すごく濡れてる」

「や・・・んぁ・・・・・・・」

時間もないので、あまり焦らすことなく指を中へと埋めていく。
中指くいくいと動かせば、口から漏れる声が大きくなった。

「声、聴かせて?」

指を増やして、親指は芽をいじめて。
絵里子の反応を見ながらガンガンに攻めてやる。

よっぽど感じていたのか、すぐに絵里子は軽い絶頂を迎え、がくっと俺にもたれてきた。


「うわ〜すげぇ、全部洗濯しないとだな」

絵里子の愛液で濡れた下着とハーフパンツ。
そして俺の指から垂れたものでシーツまで少し汚してしまった。

「・・・野立のバカ・・・・・・」

「なんだよ、気持ちよかっただろ?」

「うっ・・・・・・」

「ほら、早くシャワーで下だけでも洗って来いよ、時間ないぞ?」

「・・・・野立はいいの?」

「俺?俺は絵里子の事思い出して、1人でするからだいじょーぶ」

「・・・・ホントばか」

「いいから支度しろよ、遅刻したら後で俺から怒られるぞ」

絵里子を追い立てて、支度させる。
下着一枚で熱い息子を抱えたままの俺だったけれど、絵里子をイかせた事への満足と眠気に体を委ねてそのまま眠りに落ちた。






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