子供時代
セラヴィー×どろしー


「どうして、どろしーちゃんはこの頃遊んでくれないんでしょうか。」

夕焼け空の下、小さな体をもっと小さく縮め、長く伸びる影を見るともなくセラヴィーは呟いた。
辺りは黄昏時の光に満ち、物陰には暗闇が忍び寄っていた。
今まで公園で遊んでいた子らは家族が迎えに来て、ぽつぽつと皆帰っていった。
一人残されたセラヴィーは、大人のように大きく溜め息を吐いた。

近頃セラヴィーは、大好きなどろしーちゃんが自分の顔を見ると眉をひそめ、
足早に去っていくのが目下の悩みだった。

「どろしーちゃんがいじっていた毛糸の固まりを、きれいに解いてあげて
どろしーちゃんの欲しがっていたマフラーを、作ってあげたのに…。」

きれいに出来たマフラーを「喜んでもらえる」と、差し出した時のどろしーの顔は真っ赤になっていた。
差し出したマフラーはセラヴィーに叩きつけられ、どろしーは振り返ることなく去っていった。
それから2時間ほど経つが、セラヴィーはマフラーを投げつけられた場所から動く気になれなかった。


「ん…んん……」

公園の薄暗くなった植込みの影から、苦しそうな女の人の声が聞こえた。

「誰でしょう?」

セラヴィーは知った人ではないかと、息をつめて聞き耳を立てた。
澄ました耳にハァハァと荒い息が聞こえてくる。

「体の具合の悪い人でしょうか…。」

セラヴィーは心配げに植込みの奥を覗き込んだ。

そこには薄暗い中に浮かぶ白い肌と乱れながら鈍く輝く金髪があった。
1人ではなく、闇に解けたような他の体がその肌を覆っている。

「イヤ…アァッ…ダメェ……ンン…」

女の人がいじめられている!と驚いたセラヴィーが体を硬直させた。
その直後に女は鼻にかかった甘い声で、自分を苛む男に抱きついた。

「アァ、好きよ…愛しているわ……」

誰か大人を呼びに行こうと半分身をひるがえしていたセラヴィーは振り返り、
一段と激しくなる愛撫に身を震わせている女の姿を凝視した。

あの女の人は初めはとても嫌がっていたのに、男の人がああいう事やこういう事をしたら

『好き、愛している』って言っていました。」

身を隠して最期まで見届けたセラヴィーは、頭の中でその様子を鮮明に思い出していた。

「女の人はああいう事が好きなんでしょうか。」

セラヴィーは小さな自分の手の平を眺めながら、愛しい人の姿を思い描いた。

「だったらどろしーちゃんも、僕がああしてあげればきっと僕を好きになってくれるはずです。」

暗闇の中で不吉に目を輝かしながら立ち上がり

「あの人たちが隠れてしていたのですから、これは秘密でする事なのでしょう。
そうです。僕とどろしーちゃんとの秘密にするんです。」

クスクスと幸せそうに笑うとゆっくりとその小さな体を闇に溶かしていった。


「早くどろしーちゃんと仲直りするために、今夜出かけましょう。」

ベッドに入って夕方に見たものを思い出しているうちに、浮かれたような気分になり
眠りにつけないセラヴィーはこっそりと服を着替えると外に出た。
養父は夜が早く、眠ってしまえば朝が来て温かくなるまでは目を覚まさない。
瞬く星の下、息を切らせて通いなれたどろしーの家を目指して走った。

どろしーのお屋敷はすでに門が硬く閉じられていたが軽々と塀を越え、
知り尽くした家に首尾よく潜り込んだ。
まだまだ大人は起きている時間なので『秘密』を守るため、見つからないようにして
広いお屋敷の中のどろしーの部屋まで忍び込んだ。
扉を閉めると女の子の甘い香りが部屋の中を満たしていた。
ベッドの薄いレースのカーテン越しの月の光がどろしーの金髪をきらめかせていた。

「どろしーちゃん、窓のカーテンを閉め忘れたんですか?
眠っている姿を他の誰かに見られたらどうするんですか?」

セラヴィーはささやくとベッドの周りを遮るレースをそうっと持ち上げた。

「それに…月の光を浴びすぎると…おかしくなってしまうって聞いた事があるんですよ。」

月の光を背中に浴びながら、セラヴィーは目だけを無表情にして…笑った。

「どろしーちゃんのこの髪の毛、すごくきれいです。」

セラヴィーはすやすやと眠っているどろしーの金髪を一房手に取ると口づける。
近頃はなかなか触らせてもらえない、セラヴィーが愛し固執する髪の毛を
指に巻きつけ、解いてはと弄び堪能する。
その流れのままどろしーの頬や首筋を撫でるように愛撫する。
どろしーは眠っていてもくすぐったいのか、かすかに眉間にしわを寄せて吐息を吐く。

「かわいいですよ、どろしーちゃん…」

レースやリボンのついた、かわいいピンクのネグリジェの胸元のボタンをはずしていく。

あらわになった胸はまだふくらみを持たず、ほんの小さなピンク色の飾りがあるだけだ。

「これがどろしーちゃんの胸…」

セラヴィーは呟くとそうっと、指の腹で撫でるように触る。
小さいながらもゆっくりと立ち上がり固くなる。
その感触をうっとりと味わう。

「そういえば、あの人は口でもさわっていました。」

セラヴィーは口を開けると舌を突き出し、まるで甘い物のようにザラリと舐めあげる。

「ん…」

湿った舌の感触にどろしーは体をビクリと震わせたが、まだ目を覚まさない。

「お寝坊さんですね、どろしーちゃんは。」

少し早くなった息でそう言い体を起こすと、とろんとした目でどろしーの体を眺め回し、再度近づく。
左胸は右手の指先で、右胸は舌先でねっとりと感触を楽しむうちに
どろしーの体はほんのりと赤みを差してくる。

「あ……んふ……ん…」

あえぎ声も頻繁になってきている。

セラヴィーは薄いネグリジェの長い裾をたくし上げると、どろしーの足の位置を確かめ
自分の足をどろしーの両足の間に差し込み、軽く足を開かせる。
すべすべとした、闇でも白い太ももの感触を手の平で楽しむ。
だんだんと上に内に手を進め、指先をそうっと滑らすように下着の上から割れ目をなでる。
どろしーは普段ない刺激に体をビクッと震わせ、足を無意識に閉じようとするが
セラヴィーが足を差し込んでいるので閉じられない。
かまわずに今度はどろしーの秘所を指でゆるりと、やや力を入れつつ
離れるのが惜しいように行き来させる。

「あぁん…。」

セラヴィーは大きな溜め息をつくどろしーの顔を覗き込む。

「そろそろ目が覚めそうですね…。」

どろしーは水中から顔を出したように、暗闇の中で大きく息をつき
長いまつげを震わせて、ゆっくりと目を開く。

「セラヴィー?」

夢にまだ心を置いたような舌足らずな声で、目の前で微笑む姿を認めて
無意識に名を確かめるように呼ぶ。
その甘い声とトロリとした瞳ににたまらなくなったセラヴィーは、
うっとりとしながら愛撫する手を早める。

セラヴィーの早急な刺激にどろしーは まどろみから急速に覚醒する。

「いやっ!!ちょっ、ちょっと!何するのよ!!セラヴィー!」

どろしーは両手を突っ張らせて、セラヴィーを自分の体の上からどけようと
力を込める。
先ほどまでの甘い声とは違う、はっきりとした拒絶の声にセラヴィーは動揺する。

「ど、どろしーちゃん。」

セラヴィーがおろおろとした声を出した途端に夕方の光景が頭に浮ぶ。

『そうだ…イヤって言っても、本当じゃないんです。
こうしていれば、どろしーちゃんは好きって言ってくれるはずです。』

にやりと微笑を浮かべると、より一層に体を密着させて指先に力を込める。

『僕は器用だから、あの人の真似がきっとできるはずです。
そしてどろしーちゃんを泣くぐらい喜ばせて、好きって言ってもらうんです。』

指を下着の下へとすべり込ませながら、どろしーの耳元にささやく。

「どろしーちゃん、気持ちいい事をしてあげますね。」

眠っている間に受けた愛撫がどろしーの体を潤わせていた。
セラヴィーはどろしーの温かな泉をみつけると、指先をひたし奥へと探る。

「い、痛いっ!」

子供の指とはいえ、相手も子供…初めて受ける感触に体を強張らせたために
痛みは、どろしーの体をより一層の強さで襲う。
しかしセラヴィーも初めての感触に我を忘れ、息を荒げて奥へ潜ろうとする。

「どろしーちゃんの中、ぬめぬめして温かくって気持ちいいです。
どうなっているのか見てみたいですけど、灯りをつけたら家の人にみつかってしまいますよね。
そうだ、窓の明るい方に足を向けましょう。」

セラヴィーは体を起こし腰に片手を回すと、痛みに固まっている
どろしーの体を移動させ、秘部に息がかかるほどの距離で覗きこむ。

「こうなっているんですね…。」

どろしーの秘部を月明かりの下で、指を入れたり抜いたりして観察する。
次第にぬぷぬぷと音が立ち、泉から温かなものがあふれ出す。
セラヴィーはそれに、そっと何気なく舌を這わせて味を見る。

「美味しい…どろしーちゃんの味ですね…。」

セラヴィーはうっとりと顔を紅潮させながら、どろしーの泉や小石を指と舌で
同時にかき回し吸い味わう。
どろしーは痛みに耐えるのに必死で抵抗ができずにいたが、痛みの他に
体の芯が震えるような刺激を与えられ、ますます体を硬くする。

「や、やだっ!セラヴィーのバカ、バカ!やめて〜!」

どろしーは突然、得体の知れない恐怖感に襲われ、我に返ったように激しく抵抗する。

「ど、どろしーちゃん…。」

セラヴィーがどろしーからの激しい抵抗を受け、動揺して顔を上げた瞬間

「ドカッ!」

セラヴィーの顔にどろしーの足がクリティカルヒット。

『どろしーちゃん…まだ続きが…あるのに…。』

脳震盪を起こしたセラヴィーがベッドの下に落ちる瞬間に、真っ赤に顔を染め目に涙をためた
どろしーの怒った顔が見えた。

『まだ好きって言ってもらっていないのに…。
でもあんなに怒っていたら、どろしーちゃんの上に乗って体を揺するだけでは
好きって言ってもらえなかったかも…。』

精通はまだ先のセラヴィーには肝心の所は分からないままでした。

「セラヴィーのばか…。」

翌日セラヴィーは、どろしーのベッドの脇の床で召使いにみつかりましたが
セラヴィーはどろし−の家によく出入りしている上に、子供同士の事なので
「仲がいいこと」で話にもなりませんでした。
しかし、どろしーはより一層セラヴィーを避けるようになったそうです。






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