お仕置き
セラヴィー×どろしー


前回:小さな復讐(ポピィ×どろしー)

胃がもたれて体調が優れない・・・二日酔いだわ。
ポピィ君の話によると飲みすぎて変な男に絡まれている私を偶然発見し、泊めてくれ
たとのことだったけど・・・。

(全く、記憶なくす程飲んだなんて・・・ポピィ君に拾ってもらって運が良かったわ
・・・。)

私は早朝の澄んだ空気の中、箒を飛ばしながら自己嫌悪に陥っていた。

(でも・・それもこれもセラヴィーのせいよ!!)

昨日の記憶が蘇る。
驚いたセラヴィーの顔。半裸の酔狂娘。
そして・・・セラヴィーの手に包まれたうら若い膨らみ・・・
頭の中にフラッシュバックする思い出したくもない映像を、振り払うように、私は
ブンブンと頭を振った。

(う・・・気持ちわる・・・)

私はふらつく箒を立てなおす。

セラヴィーの長年の(異常な)執着に根負けして結婚したというのに・・・。

(フツー新婚早々他の女に手出す?!・・・しかも相手はチャー子の同級生?!
・・・人の運命狂わしておいて信じらんない!!もう絶対、荷物まとめて出てって
やる!!)

昨日の出来事を思い出した私は、また怒りが込み上げてきて、思わず箒のスピード
を上げていた。

魔界の我が家に戻った私を迎えたのは、一晩中、寝ずに私の帰りを待っていたのか、
目の下にクマを作ったセラヴィーだった。

「どろしーちゃん!!!」

椅子から立ち上がるセラヴィーを無視して、私は自分の荷物をまとめにかかる。
そんな私の後をおろおろ追いかけながら、セラヴィーは言い訳を始める。

「昨日のあれはですね・・・。」

(上等じゃないの、一晩考えた言い訳聞いてやろうじゃないの。)

「あの子が僕に惚れ薬を使おうとどろしーちゃんに変身して来て、僕がどろしーちゃ
んと間違えて・・・。」

荷物を片付ける手を止めないまま、私は耳を傾ける。
ことあるごとにセラヴィーにアタックしていたあの酔狂娘のことだ。セラヴィーの言
っていることはありえないこともないような・・・。

「こう、キスをして、で、お姫様抱っこでベッドルームに行ってですね・・・。」

(でも・・・そんなに詳細に説明せんでもいい!!)

「そんな話聞きたくない!!」

パシッ!!

話をさえぎり振り上げた右手がセラヴィーの頬に当たる。
反射神経の良いセラヴィーはいつもなら平手打ちくらい避けるのに、わざと避けなか
ったようだ。
セラヴィーは私の肩を掴み、真剣な顔で語りかける。

「神の名のもとに、お互いを愛することを誓ったじゃありませんか・・・」
「・・・・。」

結婚式のシーン、走馬灯のように蘇るセラヴィーとの思い出(金髪のときは纏わりつ
かれ、黒髪の時はケンカばかりだったけど。)
確かに昔からセラヴィーはあの娘を苦手としていた。だから、セラヴィーからあの娘
を連れ込むなんてことはないはずだ。
そしてセラヴィーの言葉を信じれば、あの娘を私と思ってキスをして、私と思って服
を脱がせたんだろう・・・だけど・・・セラヴィーが、私でない他の女とキスをして
、他の女の服を脱がせたという事実に渦巻く感情・・・
・・・私は嫉妬をしていた。

「僕を信じてどろしーちゃん。」

いつまでもそっぽを向いて無言の私にセラヴィーはそう呟くと、私の顎を引き寄せそ
っと、キスをした。
そして私の顔色を窺うセラヴィー。
じっと見つめるセラヴィーに、私の嫉妬を見透かされてしまうような気がして・・・

「・・・消毒よ!!」

私はセラヴィーに深い口づけをした・・・。

セラヴィーは最初、私からのキスに驚いていた様子だったけれど、すぐに私の舌を自
分の舌で絡めとり、優しく吸い上げ、応戦した。
私の唇の内側を舐め回し、舌の裏側を擦り上げるセラヴィーの舌。微妙な舌使いに軽
い眩暈を覚える。でも、あの娘にもこんなキスをしたのかと思うと、悔しくて、眩暈
に襲われながらもセラヴィーの口腔内に執拗に舌を出入りさせ、私は唇を離さなかっ
た。

「・・・っはぁー。」

最初に唇を離したのはセラヴィー。
二人の舌からは唾液の糸が垂れる。

「・・・情熱的なキスですね。どろしーちゃん・・・。」

心なしかセラヴィーの顔が上気している。
求め合うキスがとても気持ち良くて・・・私は再度セラヴィーに口づけようと背伸び
をした。

・・・と、ほんのり上気してうっとりとしていたセラヴィーの顔色が青ざめる。

「?」
「・・・これは・・・何ですか?」
「え・・・・?」

指差された胸元を見ると、肌に赤い点がひとつ。

「む、虫刺され・・・?」

(にしては大きいか・・・。・・・痣?)

覚えのない赤い点に頭をひねる私。

「・・・秋に蚊なんていないでしょう!それはどう見たって・・・キスマーク。」

『キスマーク』という単語を聞いた私の脳裏に昨晩の記憶の断片が蘇る。

(・・・ポピィ君?!・・・いや、まさかありえないわ。)

私の顔色が変わったのをセラヴィーは見逃さなかった。

「・・・どろしーちゃん、あなた、昨日どこに泊まったんですか?」

セラヴィーの顔がひきつっている。

「な、何誤解してんのよ、酔っ払ってた所、偶然ポピィー君に拾ってもらっただけ
だもの。あんたが心配するようなことないわよ。」

(・・・まあ、はっきりした記憶はないんだけど。)

「一年前まで一緒に暮らしていたチャー子や犬、しいねちゃんのお友達よ。子ども
じゃない。何もあるわけがないじゃない。」

(まあ、急に身長は伸びて大きくはなってたけど・・・。)

「・・・許しません・・・・。」

私の正直な答えを聞いたセラヴィーだったが、何をどう勘違いしているのか考えを
改めようとせず・・・・。

「僕という夫がいるのにも関わらず、無断外泊して、はたまたキスマークなんてつ
けてご帰宅とは・・・どろしーちゃんはいけない子ですねー!悪い子ですよ!!・
・・そうです、二度と同じ事がないように、お仕置きしてあげましょう!!!
ははははは・・・!!!」

(や、やば・・・)

狂ったセラヴィーに恐怖を覚え背中に鳥肌が立つ。
過去に何度か見たことのある、「悪魔」のセラヴィー。
こういう時、セラヴィーに何を言っても通用しない。このままだと何をされるか分か
らない。
私は身の危険を感じ、急いで退散しようと箒を出す。

「そんなことで僕から逃れられると思っているんですか?」

BOM!!

「きゃ!?」

一瞬浮いた箒が急に重くなり、地面に落ちる。

「な、なにすんの!!~」

落ちた場所にはすでにベッド・・・
そして・・・

(か、体が動かない・・・。)

こういう時、セラヴィーは本当容赦がない。
セラヴィーは仰向けに横たわった私の、ドレスを脱がせにかかる。

「さあ、どろしーちゃん。お洋服脱ぎましょうねー。」

セラヴィーは楽しそうな口調で動けない私の体を起こし、洋服から腕を抜く。
私の胸があらわになる。

「やあ、どろしーちゃん。今日は黒のレースですか。セクシーですね。だけど僕は
清楚な白の下着の方が好きかなー。」

BOM!!

セラヴィーが魔法をかけると、私の下着は白のフリルにピンクのリボンのついたかわ
いらしい下着に変わった。どうもセラヴィーは私を着せ替え人形として扱っているら
しい。セラヴィーの行為に悪寒が走る。これじゃあ、私はエリザベスと一緒だ。

「どろしーちゃん・・・。綺麗だ・・・。完璧ですよ。」

セラヴィーは私の全身をじっくりと眺め、恍惚とした表情で呟く。

「僕の料理と適度な運動で作り上げられたボディーはまさに、僕の理想です。」

確かに、セラヴィーの料理を食べ、セラヴィーとのケンカで適度な運動しているけれ
ど・・・
まさか、自分の理想の体を作らせるための計画的なものだったら恐ろしい。

「じゃあ、これも脱いじゃいましょうね。」

セラヴィーはそう言うとブラジャーを外す。セラヴィーは両手で乳房を鷲づかみする
と、円を描くようにもみしだく。円を描く度にセラヴィーの人差し指と中指に乳首が
挟まれ刺激される。

「どろしーちゃん、ここ、硬くなってますよ♪」

刺激された頂きがツンと立ち上がるとセラヴィーは人差し指でクニクニと集中して刺
激する。

(ヤダ、そんなの解説しないでよ。)

「おや、なんだか恥ずかしそうな顔してますね。いいんですよ、もっと気持ち良さそ
うにしても。」

セラヴィーのかけた魔法で、声も出せなかったが、私は表情に思ったことが出てしま
っているようだ。

「もっと、気持ち良くさせてあげますね。どろしーちゃん。」

セラヴィーはそう言うと、私の胸に顔を埋め、尖った先を舌で舐めた。セラヴィーの
舌はキスの時と同様、様々な動きで私を攻め立てる。

(セラヴィー、昔から何やっても器用だったけど、こんなことまで器用なのね。)

快感に頭の芯が痺れてぼんやりしながらもそんなことを考える。

「どろしーちゃん、気持ち良いですか?じゃあここはどうですか?」

そう言って今度は下腹部に手を滑り込ませるセラヴィー。
しかし、セラヴィーは直接谷間を触らず、太腿をさわさわと触っている。その手は背
後に回り、お尻の当たりにも微妙なタッチで触る。

(はん!?)

その微妙なタッチはくすぐったいような、でもゾクゾクとした気持ち良さがあった。
その手は内腿に、そして谷間に近づき、ちょっと触れたかと思うとまた背中の方に
と、じらすように彷徨っている。セラヴィーはそうやって手を動かしながら、また、
乳首を舌で転がし始める

蠢く舌と、吸い付く唇、たまに甘噛みする歯にだんだんと息が上がってくる。そして
じらすような動きの手にジンジンとした疼きが込み上げる。
そんな私の顔をセラヴィーはそっと覗き込む。

「くすっ。」

(!!)

きっと今の私は上気した顔で目はうつろ、口も開いてひどくいやらしい顔をしていた
。セラヴィーは、私の欲望を見透かしている。直接的な刺激がもっと欲しいと望んで
いる私に・・・。体が動かせず、声も出せずにそんな淫らな様子を呈している私をセ
ラヴィーは楽しんでいるようだった。

「あーあ、どろし−ちゃんここ、もう蕩けていますよ。」

片足を持ち上げ、ソコを覗き込むセラヴィー。

(やだ!!見ないで!!)

ぴちゃっ。

待ちわびた快感に眼を瞑る私。
セラヴィーの舌が溢れ出す私の蜜をすくい上げる。谷間をなぞる舌はその周辺を満遍
なく揉み解す。ぬるりとした熱い舌の感触が谷間の中に出入りする。

(あ、あん。)

そして核に舌が到達すると、体の内部でなにかがピクンと反応した。核の脇を舌が行
き来する度に強烈な快感。そして、セラヴィーは核の薄皮をそっと指で丁寧に剥き、
優しく舌を這わせた。

(!!!!!ダメ、そこは)

核を優しく愛撫される度に谷間の中から次々と蜜が溢れ出すのが自分でも分かった。
セラヴィーは丁寧に舌で核を愛撫しながら指で谷間をなぞり、優しくほぐしながら
内部への進入を試みる。
セラヴィーは私の準備が整うまでゆっくり、ゆっくりと壁をほぐしていき、いつの間
にか指一本の進入に成功していた。舌での核の愛撫は快感と共にむずがゆさがあった
が、共にゆっくりと指を出し入れされると、痒いところに手が届いたように今までに
なく気持ち良かった。

(ああ、すごい、!!)

あまりの気持ち良さに涙が浮かんできていた。

「気持ち良いですか?」

指の出し入れを続けながら、興奮した面持ちでセラヴィーが耳元で熱く囁く。

(そのまま続けられたら・・・・)

だんだんと私の中で高まって行くものがあった。
そして快感が頂点に達しそうになった時、セラヴィーは急に愛撫を止めた。
ズキズキと疼きだけを残して波がひく。
体は物足りなさを訴え、私はまた、表情に出てしまっていたようだ。

「まだ、ダメですよ。クスッ。」

BOM!!

また、何か魔法がかけられた。

「どろしーちゃん、まだ痛いかもしれませんが我慢してくださいね。」

そう囁くとセラヴィーは熱く大きな塊を私の濡れそぼった谷間にあてがった。

「あ!!」

ぬっっと先が谷間の壁を押しのけるが私の壁はその大きな塊を飲み込むにはまだ硬く
、跳ね返してしまう。
セラヴィーは2度3度、と徐々に力をかけて進入しようとする。

「あ!!ああ!!」

その度に快感と押し広げられる鈍い痛みに声が出てしまう。
さっきの魔法は呪縛を解くものだったらしい。
人形のように扱われ、辱められた後、体の自由が戻ったのだからセラヴィーを拒否す
ることもできたのに、体は物足りなさを埋める為、セラヴィーの行為を拒否すること
を認めない。

「っはあう!!!!!」

何度目かにセラヴィーが力をかけると私の中がセラヴィーでいっぱいになった。
初夜は済ませてあったが、セラヴィーのモノを受け入れ動かれるとまだ少し痛みがあ
った。
だけど、セラヴィーが腰を少しずつ動かすと、痛みと共に快感が伴うようにもなって
いた。

「あ、ああん!!あん!!」

セラヴィーの腰の動きに合わせ、体がビクンと自然に跳ね上がる。その度セラヴィー
も声は出さないがさっきの私のように表情には快感が見て取れた。
そしてそんなセラヴィーにいつもまにか私も興奮を覚えていて・・・
私はもう気づいてた。
セラヴィーの狂気を嫌がっていた私が、本当は取り返しがつかないほどセラヴィーの
それに依存していること。
セラヴィーの顔が切なそうにゆがむ。

「っく。」

絶頂を表わす溜息・・・。
体の中のモノが脈動し熱い何かが注ぎ込まれる。

「やっと、僕のすべてを受け入れてくれましたね、どろしーちゃん。」

汗ばむ体で私を抱き寄せ、キスをするセラヴィー。
ただ繋がっているだけで気持ち良かった。
そのままの状態で抱き合っていたら、セラヴィーのモノが、また大きくなってくる。

そしてまた、セラヴィーはゆっくり、ゆっっくり、優しく動く・・・。
痛みはまだあったけど、セラヴィーの作る揺れが気持ち良くて・・・。
何度か小さな波が来て私はもう力が入らない。
そして初めての大きな波・・・。そしてセラヴィーの小さなうめき声・・・・。
絶頂感、一体感、幸福感・・・。
セラヴィーもきっと同じ気持ちを共感している。


ぐったりと私に体を預けるセラヴィーの重さを感じながら、私は耳元で囁いた。

「大好きよ。セラヴィー。」

セラヴィーは無言で私の髪を撫でて返答する

『愛していますよ、どろしーちゃん。』と・・・






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