子供のままじゃいられない(非エロ)
セラヴィー×どろしー


チャチャがリーヤ君としいねちゃんに挟まれて中睦まじくお昼寝をしている。

3人のあどけない寝顔を見ていたら、胸がキュッと締め付けられた。


昔、僕達にもこんな時間が流れていた事を思い出す。



いつからでしたっけ

あの人を僕の思うがままにしたいと考えたのは

そこから少しおかしくなったのかもしれない。


そんな事を考えつつ3人を起こさないように立ち上がった時、ドアが開く音がした。

「あら、3人とも寝てるのね。おやつ買ってきたのに」

どろしーちゃんが静かにお菓子が入った箱を机に置く。


「また販売されてるお菓子ですか?たまには手作りぐらいしたらどうです?」

間髪入れずエリザベスに

「ダメよ。皆お腹壊しちゃうじゃない」

と嫌みを言わせてしまう。

ギラリと睨むどろしーちゃんを無視して洗濯物をたたみ出す。

入れ替わりにどろしーちゃんが3人の寝顔を覗きこんだ。

「子供達を起こさないようにして下さいね。静かに寝てるんですから」

まじまじと寝顔を見ているどろしーちゃんを横目に話しかける。


「あんたも昔は可愛かったのにね」

ピタッと手が止まる

「昔はよく3人で昼寝をしたじゃない。あの頃のあんたが一番可愛かったわ」

僕を見る事もなく喋る彼女。

そんな彼女の背中を見て何かお腹の底から強い衝動が沸き上がる。

後ろから抱き締めてやりたい。

鈍くて無神経な事を話すその口を封じてやりたい。

そんな衝動を押さえつける。

どろしーちゃんがスッと立ち上がり、僕の隣にドカッと座る。

「あんたも無邪気な子供のままだったら良かったのにねぇ。そしたら嫌いにならなくてすんだかもね」



その言葉を聞いた瞬間、僕はどろしーちゃんを抱き寄せていた。


「ちょっ!コラァッ!何すっ…」

僕の腕の中でもがく彼女がバシバシと叩いてくる。

バッと腕から解放し、たたみかけた洗濯物を持って立ち上がる。

耳まで真っ赤にした彼女に背を向ける。


「いつまでも子供じゃいられませんよ」

それだけしか言葉が出なかった。

それを彼女が理解してくれたかは分からない。

僕はそのまま部屋を後にした。

にゃんこハウスで晩御飯の時、どろしーは普通に話しかけてきた。

「あんた私のシーツも取り込んだ?勝手な事しないでよねー」

子供扱いするなと言って抱きしめたにも関わらず、何の変化もない彼女にセラヴィーはガックリと肩を落とした。
これで彼女が自分をどう思っているかハッキリとした。

「全く男として見られていないんですね…」

チャチャ逹は「?」な顔をしている。相変わらずどろしーはセラヴィをにらめつけ

「とにかくシーツ返してよね。後で取りに行くから!」

とだけ言って荒々しく席を立った。


食後の後片付けを終えて自分の家に戻り、寝る準備をしているとヅカヅカとどろしーが上がりこんできた。

「早く返してよね!ベッドにシーツ引かなきゃ寝れないじゃない!」

そう怒鳴られ、一瞬ムッとしながらもシーツを返した。

シーツ何て代えがあるでしょうに…。
そう思いつつ、どろしーを見る。
風呂上がりなのか長い黒髪は少しだけ湿り気を帯び、頬はほんのりと赤い。
いつものドレスでは無く、太ももまでのワンピースの下からは素足が覗いている。

よくまぁ…こんな格好で僕の所に来れるものです…
益々男として見られていない事を実感する。
はぁ…とため息をつき、布団に潜り込む。

悔しくて

僕の理性がある内に出てって下さい。

そう言おうとした。しかし声にならなかった。

ボスッと上に乗られたから。

「っっっっ!!!!!????」

「あんた昼間のなんだったの?」

布団にくるまったセラヴィーの上からどろしーが聞いてくる。
苦しくて布団から顔を出してどろしーの方を見る。
薄いワンピースからうっすらと下着が見える。
自分を押さえつける足は太ももより上が出て、付け根が見えそうだ。

「何とか言いなさいよ。子供のままじゃいられないって何よ」

目眩がした。
何もかも押さえ付けられて息が出来ない。

「…ねぇ…セラヴィー」

セラヴィーは力一杯身体を起こし、どろしーを組み敷いた。

「こうゆう…事です」

どろしーの髪を撫でる。そしてそのままどろしーの唇を奪う。
セラヴィーは舌を絡めて激しくキスをした。
どろしーは少し身体を固くするが、そのまま受け入れていた。

「ん…ぅ……」

どろしーから聞こえる甘くて苦しそうな吐息に益々火がつく。
自分の身体をどろしーの両足に滑り込ませ、モゾモゾしているどろしーを押さえ付ける。

自然と手がどろしーの服を捲り上げ、腰や胸をなぜる。
滑らかな肌の感触で興奮が高まりキスも息も荒々しくなる。


長いキスで息苦しくなり、セラヴィーは顔を上げた。
どろしーは頬を真っ赤にして荒い息をしていた。

「僕は…あなたの中で子供のままじゃ嫌なんです。」

情けなくも涙が浮かんでくる。
顔色一つ変えずにセラヴィーを見つめていたどろしーがフッと微笑んだ。

「子供のままじゃいられない……じゃなくて、いたくない…でしょ?」

子供を諭すような言い方をされてムッとする。


もう良いです。

すぐに生意気などろしーちゃんの余裕なんか無くしてやります。


そう言おうとした。

また言えなかった。

どろしーからキスされたから。


「大人になってるか確かめてあげるわよ」

僕はそのまま首に腕を巻き付けられ、グイッと引き寄せられた。






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