番外編
一週間に2、3回のペースで、下半身に違和感を感じる。 これは自分が16歳頃から始まった症状であり、少女から女性への成長の印であるのだと、なんら不思議には思わなかった。 しかし、それがある日は必ずおかしな夢をみる。 泣き叫んでも、誰も助けにはこない、寝覚めの悪い夢…。 そんな日に、アイツのヘラヘラ笑う顔をみると、やけに腹が立つ。 いや、それ以上に嫌悪感や憎悪といった、なにか別の感情が沸き上がるような…。 なぜ…? どろしーは、カーテンの隙間から射し込む、やわらかな陽射しに起こされた。 ゆっくりと微睡む中、瞬時に吐き気のような感覚にとらわれ、口を押さえる。 「また…あの夢…」 食卓への足取りが重い。 でも行かなければ子供たちが心配するし。 あぁ…セラヴィーの顔みたくないわ…。 SS一覧に戻る メインページに戻る |