解禁日
村井茂×村井布美枝


珍しく早めに原稿を仕上げたものの妻のフミエが月のもので、ここ数日おあずけ状態だったシゲルだが
今日は晴れて解禁日♪

いそいそと夜になるのを楽しみにしていたが突然源兵衛が…

「ごめんください」
「お父さん!!どうしたの!」
「おぉフミエ元気にしちょったか?………んっ?前もって来る事、手紙に書いただろ」
「???」

チリンチリーン

「村井さ〜ん。お手紙で〜す」

「………………」
「……………。」

「えぇっえーと…とりあえず上がって!」
「おぉそうさせてもらう。あっシゲル君!」

「お久しぶりです。お義父さん。ゆっくりしていってください」
「すまんな♪そうさせてもらう」と…一晩泊まることに…

二階は間借り人が居るため茶の間に源兵衛の布団を敷き
シゲル夫婦の布団は仕事部屋に敷いて休む事に
仕事部屋には机に本棚と狭い事この上なく
二人は自然と体を密着せざる得ない

しかも今夜は夫婦仲睦ましく夜を過ごそうと密かに楽しみにしていたシゲルにとっては、かなり酷な状況だった

(我慢…我慢!一晩だけ…しかしこの一晩がなんともツラい)

オナラも我慢する事の無いシゲルにとって込み上げてくる欲望と戦う事は容易な事ではなかった

シゲルが寝返りをうつとフミエの項が目に入り
なにやら香しい甘いかほりまでしてきて…

(たまらん。ちょっとだけ…)と、フミエの浴衣地の寝着の合わせ目から手を忍び込ませ
フミエの胸の突起を指で軽く摘んで弄ってみた

「んっ…」

なかなか寝付けずにいたフミエは夫のイタズラに慌てた

(シゲルさんたら!隣りの部屋にお父さん寝ちょるのにいけんよ(泣))

いつもは従順な妻の鑑ようなフミエだったが、この時ばかりはシゲルに軽く抵抗して手をどかそうとした

だが
それがシゲルには逆に新鮮で刺激となって更に火が点いてしまった

シゲルに背を向けていたフミエを仰向けにし体で軽く押さえ付け
フミエの口を自分のそれで塞ぎ舌を差し込む

『んっーぅんっん…』

僅かに漏れるフミエの声に煽られるシゲル…もう途中で止めるなど無理だった

いつの間にか胸を鷲掴みにして荒々しく愛撫していた手が
だんだんとフミエの下腹に降りてくる
裾の間から太腿に手を滑らせると固く足を閉じてシゲルの侵入を拒絶していた

『いけんよ…シゲルさん今日だけはいけんよ。堪忍…』

小声で懇願するフミエが可愛くてたまらんかった
そんな懇願を無視して下着にそっと指を這わせるとフミエが息を呑んで僅かに震えるのがわかった

何度か下着の上からフミエの割れ目をなぞり
程よきところで直に指を滑り込ませて
濡れ具合を確かめると、かなりフミエの蜜が溢れていてシゲルの指を簡単に濡らした

『ほぉー口とは裏腹にこっちのフミエは正直になっちょるがよ♪』

あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆い、いやいやと仕草するフミエ

ここ数日我慢していたのは自分だけではなかったことに口元が緩むのを抑えきれないシゲルだった

指にたっぷりと蜜を絡めて、ぷっくりと赤く充血したフミエの一番敏感な突起を弄りながら『…ええな?』と、フミエの耳元で甘く囁く

コクリと小さくうなずくフミエを確認して
寝着の腰紐を解き、下着に手をかけフミエは腰を浮して、それを手伝う
膝を割って足を開かせシゲルは熱くなった自身を一気にフミエの中に沈める

(くっ…緊張しちょるせいかいつもより締め付けてきて…えぇ…)

フミエはきつく瞳をつむり手で口元を押さえ声を押し殺すものの
どうしても僅かに声が漏れてしまい父に聞こえるのではないかと生きた心地がしないものの
あまりの気持ち良さにだんだんと我を忘れそうになる

シゲルは左手がないため向かい合って愛し合うのはなかなか容易ではなかったので
いつも途中から体制を変えていた
フミエの尻に手を伸ばしなでる様に愛撫するのが最近の二人の合図で、フミエは恥ずかしがりながらも四つん這いになってシゲルを迎え入れる体制をとる
フミエが四つん這いになって自分の体を支えることによって
シゲルは片腕でもバランスがとれ
愛し合いやすくなり激しくフミエを突き上げる事が出来た

顔を枕に押し当て口を塞ぎ
指先が白くなるほどキツくキツく枕を握り締めながらも
自ら腰を高く持ち上げ
足を開き蜜を滴らせシゲルを無意識に誘う様に腰をくねらせるフミエの姿が
この上なく淫猥で愛らしくてたまらない
そんなフミエを見る度シゲルは、もっと愛してやらねばと愛しさが込み上げてくる

後ろから激しくフミエを攻めたて
フミエも声が抑えきれずシゲルに突かれる度に艶やかな声が漏れる
父が隣りの部屋にいる事も忘れてフミエは快楽にのめり込んでいく…

二人仲良く同時に果てフミエの上に重なる様にシゲルが崩れ落ちる

重なりあったまま息が整うまで互いに瞳を閉じ余韻を楽しむフミエとシゲル
二人の荒い息が重なりあい
二人の激しい鼓動が重なりあうこの瞬間が
二人で共に生きているのだといつも実感させてくれる

シゲルは、そっと瞳を開き
まだ瞳を閉じハァハァと肩で息をするフミエの顔にかかった髪をそっと耳にかけてやり優しく口づけをして労ってやる

ほどよい疲労感と満足感に包まれながら狭い布団で寄り添って眠るフミエとシゲルであった

隣りの茶の間の襖に耳を押し当て娘夫婦の睦まさに「フミエは大丈夫だ。孫が楽しみだ」と、うんうんと喜ぶ源兵衛であった






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