キノコ-2
ニケ×ククリ


足の間からこちらに近づいてくる
逆さまに見える勇者の姿を裂くかのように
シャーッと薄黄色い一本の筋が流れ落ちる。
今朝、宿屋の洗面台でしていたことが思い出される。
おしっこをする時にパクッと開いている尿道。
そしてそこから泉のように流れるおしっこ。
そんな自分だけしか知りえないはずだった卑猥な姿を
今、勇者の目の前の実演してしまっている。

(もっと・・・見て・・・)

止めようと思えば止められそうだが
出すことの気持ち良さがそんな思考すら
思い浮かべることを許さない。
そして出せば出すほど、見られれば見られるほど
その快感が高まっていく。幸か不幸か出される尿のせいで
ニケは近付くに近付けなくただじっと見つめることしかできない。
その位置関係がよりいっそうククリの気持ちを高揚させる。

(もう・・・ダメ)

おしっこを絞り切る様に出し尽くした体は
もう自分の体の重みを支えることもできず、
突っ張っていた膝は折れ、横たわるように水面に近付いていく。

「なぁ・・・ククリ・・・」
「うっ・・・うっ・・・いや・・・」

森の中にうずくまるククリの嗚咽が聞こえる中、
それを打ち消そうとニケが困った顔で声をかける。
川に落ちてすぐにニケが引っ張り上げたが
びしょ濡れになってしまったローブは
発達しかけのククリの体に張り付きそのラインを強調させる。
ニケが次の言葉をかけかねていると
泣き顔のまますくっと立ち上がり突然森の奥へと走り出していく。
「おい、どこ行くんだよ」
少し追いかけ後ろからぐっと腕を掴む。

「いやっ!離して!こないで!」
「そんなこと言ったって」
「だって、あんな姿で・・・絶対私のこと嫌ってるでしょ!」
「そんなことないよ」
「それに・・・」
「それに?」
「ローブの下に何も付けない変態だって思ってr、いや!んっ!・・・」

無理やりククリの体を抱き寄せ
ぶちまけるククリの思いを吸い込むかのように
ククリの口を自分の口で無理やり塞ぐ。

(そろそろ、いいかな)

最初は抵抗するそぶりさえ見せたが
それも無くなり、落ち着き表情がトロッとしたのを見計らって
ニケがしゃべり始める。

「あのさぁ、昨日お医者さんから聞いたんだ。
あのキノコは座ったぐらいじゃこうならないって。
胞子を触った手で直接触らないと・・・」
「やめて、恥ずかしいっ!」

ニケの腕の中で悶える様に顔を背ける

「それに、今朝前かがみになった時に
ローブの下に何も付けてないのも見えて知ってたし」
「・・・私のこと嫌いじゃない?」

うつむく顔から上目遣いでニケのほうを見つめる。

「オレ、戦闘の時に失敗したりダメな所あるけど
いつもオレの傍にククリは居てくれるだろ」
「うん」
「それと同じ。ダメな所も含めて、ククリのことが好きなんだよ」

おもむろにじっとククリの目を見つめる。

「だから、今までこうして一緒に旅をしてきたんじゃないか」

さっきとは違う種類の涙がククリの頬を伝う。

「・・・うれしい」

とどまることなく涙があふれ続ける。
抱きかかえるニケの体と心が
水に濡れたククリの冷えた体と心を温める。

「あ、このままだと勇者様も湿っちゃう」

濡れたローブを気にしてそっと体を離す。

「いいよ、気にしなくたって。それに寒いだろ?」
「う〜ん、でも〜」
「じゃこうしようよ」

「キャッ・・・あ〜んエッチ〜」

ついに心に火が点いてしまったニケ。
ローブの裾に両手をかけて剥ぎ取るようにローブを脱がす。
一度バンザイしたククリの両腕は
ふくらみかけの胸をサッと隠し、
アソコを見られないように少し前かがみの状態で後ろを向く。
背中とお尻についた水滴がアクセサリーのようにきらめく。

「こうすれば濡れないし、さっきより温かいだろ」

恥らうククリを後ろからそっと抱きかかえる。

「あ〜そんなことしたらダメだよ〜」

抱きついたニケの両手が
ククリの両腕の中に隠されている胸に侵入する。

「そこは、つまんじゃ・・・ふうんっ」

胸をさする手がチョコンと勃った乳首を探り当て
軽く捻じるよう何度もつまんだ指先をこすりつける。

「はぁ・・そこも・・・ふぅ〜ん!」

胸を弄る片方の手が、体をゆっくり這いながら
ククリの秘所へと伸びる。
ツンと充血したクリトリスを指で転がし
更にその少し奥から分泌されてくる液が
クチュクチュといやらしい音をたてる。

「私だけ・・・裸で・・・恥ずかしいよぉ」
「・・・わかったよ」

すっとまとわり付く手がほどかれ
パサリと地面に何か落ちる音がする瞬間
また後ろからガバリと腕が巻きつく。
さっきまでまさぐる手と腕からしかしなかった
肌の感触を体の後ろでも感じる。温かい。

「バカ〜・・・あ、そんなに擦り付けないで。きゃっ」

下半身の硬いものをお尻に押し付け
強引に足も絡めようとするが
その行為がククリを仰向けに地面に転ばせてしまう。

「もう、我慢できないよ」

(大きい・・・)

ククリの目の前にはサンダルだけ身に着けた
引き締まったニケの肉体が現れる。
その股間からは、いきり立ち
脈を打つたびに震えるニケの肉棒が見える。
獣のように息が荒い。

「いくよ、ククリ」
「あっ、まって。ゆっくりし・・・んんっ」

(すごいっ、絞まる!)

「あ、痛い、もっと優しく・・・」

観念したかのように、顎の下あたりで両手を軽く握り
いまからされることから目を避けるように顔を横へ向け、そっと股を開く。
優しくククリのわき腹を両手で掴み
待ち受けんばかりに濡れた鮭肉色のククリの秘穴に下半身を突き立てる。
ククリの秘所がニケの肉棒をくわえ込んでいくように納まっていく。

「痛い、ダメ〜」
「あっ、ごめん。・・・じゃあスマタでやろう」
「スマタってなんな・・はぁ〜、んんっ」

ククリの痛がる声に、はっと我に返りそっとアソコから肉棒を抜く。
愛液にまみれ、いやらしく照り出される肉棒の裏を
ククリのクリトリスに押さえつけるようにして
激しく腰を前後に揺らす。

「はぁ、痛く・・ないだろ?」
「気持ちいい・・・もっと、あっ、ああっ」

森の中に二人の激しい吐息と潤滑液がこすれあう音が響く。

「んっん〜っ、いく〜っ」
「オレも、もう我慢が・・・」
「ふ、ふんんっ!」
「ううっ!」

ビクンとククリの体が跳ね上がるように動き
ニケから放出される白い飛沫がその体を汚す。
その汚れを気にすることなく覆いかぶさるようにククリを抱きしめる。

「・・・幸せ」

余韻に浸り抱きしめあう二人の耳に
さっきまで気にならなかった川の流れる音と
木々が風でざわめく音が聞こえ始める。

「痛くしちゃって、ごめんな」
「いいの気にしないで。それに・・・」
「それに?」

恥ずかしそうに目をそむけるククリ

「ちょっとづつ、慣らしていけば・・・」
「・・・むふふふ〜」
「いや〜、えっち〜」

「さてと、そろそろ体洗って、いこっか」
「うん、なんだか生臭いしね」

お互い全裸であることも気にせず
仲良く手をつないで川へ向かっていく。


魔王を倒すために一緒に旅をする二人から
一緒に旅をするために魔王を倒しにいく関係になった二人。
そんな愛し合う恋人同士の旅はこれからも続いていくのであった。






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