欲情
東海林武×大前春子


夕飯後。
二人で洗った皿を、春子が拭いているその時だった。

流しに立っていた春子の両の手を、東海林の両手が包み込んだ。
東海林は春子の背中にぴったりと寄り添っている。

「・・・何してるの」
「手伝おうと思ってさ」
「邪魔してるだけでしょ」
「邪魔?これが?」

東海林は春子の耳に囁くと、甘く噛んだ。
こうされると弱いことを知り尽くしている。

「っ・・・、やめなさい」
「やめる?どうして?」
「・・・」

東海林の右手がシャツの上から春子の胸を愛撫する。
指の腹だけでなく、指の背、関節、様々な角度を付けて焦らすように優しく愛でる。
ブラジャーを付けていないので、その頂がぷっくりと立ち上がったことは
布ごしにもはっきりと伝わった。
春子はついに目を閉じた。

「何か言えよ・・・」
「・・・うるさい」

顔だけ振り向いて、噛みつくように東海林の唇を塞ぐ。

唇をむさぼり合う間にいつのまにか、東海林の手は春子のシャツのボタンを外して
中に滑り込んでいる。

東海林の指が春子の胸の果実に直接触れた。

「あ・・・」

触れられた箇所に甘い電流が走る。
東海林はもう片方の手で春子の腿をなぞり、スカートをたくし上げて
下着の中に侵入した。

そこは既に、熱い蜜で溢れている。

東海林の長い指が蜜をからめながら春子の秘所を撫でさする。
二人の息が次第に荒くなっていく。
東海林は両手で春子を嬲りながら、掠れた声で耳元に囁き続ける。

「白状するけどさ・・・ゆうべ夢見たんだよな・・・」
「ん・・・」
「夜の会社でさ・・・積荷の陰にお前連れ込んで・・・立ったまんまつながる夢」

ちょうど、今のように。

「・・・へんた、い・・・」
「お前が声あげないように必死でこらえてる顔が・・・妙にリアルでやらしくてさ・・・。
今日会社でお前見るたんびに、その顔思い出してた・・・」
「あっ・・・」

淫らな言葉で嬲られると、春子の秘所はますます熱くとろけてしまう。
東海林は愛撫の手を休めず指先で、掌で、唇で、言葉で嬲り続ける。
腰の後ろに熱く固い感触が伝わり、春子は小さく震えた。

「・・・お前にもあるのか・・・そういうこと・・・」
「あんっ・・・」
「涼しい顔で仕事してる時にさ・・・ほんとはすげー欲情してたりするのかよ・・・」
「・・・」
「・・・なあ・・・どうなんだ・・・?」
「・・・黙りなさい・・・」
「否定しないのか・・・」
「・・・んっ・・・」
「・・・ほんとのこと言えよ・・・」

例えば、デスクに向かっている春子の背後から、東海林が長身を折り曲げて
PC画面を覗くとき。
東海林の体温や吐息を感じる距離になると、甘い痺れが走ることがある。
東海林の唇や長い指が目に入るたび、それが自分にすることをつい、思い出してしまう。

――言えない。そんなこと・・・。

だが、春子の疼きはもはや限界だった。

「・・・はや、く・・・」
「ん・・・?」
「はやく、きて・・・」
「・・・だめだ」
「いや・・・」

春子の右手が後ろに回り、東海林の柔らかな髪をかき乱す。
だが陥落寸前の春子を前に、東海林の淫らな追及の手はいっこうに止まらない。

「言えよ・・・」
「あ・・・だめ・・・」

下着を下ろされた春子の秘所は、とけたバターのようにとろとろになっている。
背後でズボンのジッパーを下ろす音がして、春子は身を震わせた。
東海林は怒張した自身を取り出しコンドームを付けると、春子の泉に押し当てる。

「勤務中に欲情すること、あるんだろ・・・?」
「・・・あん・・・」
「言えって・・・」
「・・・る・・・」
「ん・・・?」
「・・・ある・・・あるわ・・・ああっ!」

東海林は春子の体を自分に向けさせると、一気に貫いた。

立ったまま、つながる。

「んっ・・・はるこ・・・」
「・・・ああっ・・・東海林くん・・・しょうじ、く・・・あぁ・・・」

もう何も考えられない。
二人は互いの名前を何度も呼び合いながら、激しく愛し合った。






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