道明寺司×牧野つくし
合鍵を使ってマンションのドアを開ける。 今日は2週間ぶりのデートだったのに道明寺は 「仕事がちょっと長引きそうなんで先に部屋で待っててくれ」 とメールしてきただけ。残念だったけどま、会えないよりはマシかな。 食事でも作って待っててあげよう、そう思って近所のスーパーで食料買い込んで来た。 食料をしまって、一息ついて、リビングのソファーに座る。ふと気がつくと、道明寺のスーツやネクタイがその辺に脱ぎ捨てられたままになっている。 【もしかして帰ってるの?】 ベッドルームへ向かい、そっとドアを開ける。 【やっぱ、寝てる・・・・・・】 仕事って言ったのに何で? 寝息が穏やかだから病気ってわけでもないよね。疲れてるのかな? それにしても長いまつげ。端正な顔。 うんやっぱこいつすごいハンサムだよ。思わずキスしちゃお。チュッ。まだ起きない… 相変わらず裸でねてんのね。しかも大の字。寝てるときまでエラソーなんだから、こいつ。 ぜい肉のないよく引き締まった体、何度見てもどきどきするなぁ…。 ほっぺをぎゅっとつまんでみる。これでもだめか。 おーい、道明寺。早く起きてよ。あたしつまんないよー。 ちょっとイタズラしてやろうかな? ベッドの横に座り、道明寺の上にかがみこむ。鼻をつまむ。 「う・・・・ん・・。」 苦しそう?ちょっと可哀想だったかな?鼻の穴に指つっこんでやろ。 「ぷ・・・・は・・。」 ぷはは。口呼吸始めたよ。 そうだ。滋さんから聞いたことある。確かこいつの弱点って・・・・。 「かぷ。」耳をかるーく噛んでみた。 「・・・・!!」 一瞬何が起こったかわからなかった。 突然手と足をはがいじめにされる。 「て・・・・め・・・・え・・・・。」 や、やばい起こしちゃったよー。おこってるよー。 「いい度胸してんじゃねえか・・・・。」 あー絶対いま青筋たててんだろうなあ。見えないけど。 「覚悟はできてんだろーな・・・・。」 へ?かくご・・って? 突然唇をふさがれる。それと同時にすばやく服の下に入ってくる道明寺の手。 「ちょ、ちょっと、何考えてんの!」 離れようとするけど、こいつの力ってものすごいんだ。びくともしない。 「何って寝込みを襲おうとしたのはそっちのほうじゃん。」 そ知らぬ顔で、あっ、こらっ、ブラのホックはずしてる。 「襲ったわけじゃないって!あんたが起きてくれないから・・・。」 「ふーん、残念。」 ざ、残念ってね・・・・ちょ、ちょっとそんなとこにキスしながら言わないでよ。 「そ、そーだ。あんたおなか空いてない?何か作るから、さ、行こ行こ。」 「おう、腹ペコだぜ。なにせ2週間ぶりだからなー。」 こ、こらーっ!!そのことじゃないっての。わ、いつのまにそんなとこに手入れてんのよ。 順序ってもんがあるでしょ、順序ってもんが! 突然手を止めニヤッと笑う道明寺。 「つくしちゃーん、準備万端じゃん。」 「!!!」 SS一覧に戻る メインページに戻る |