小さな障害
道明寺司×牧野つくし


カードキーを使って部屋へと入る。

「今日は何時まで・・・・?」

低い声で道明寺が尋ねる。

「確か、夜打ち合わせがあるっていってたから、10時ごろまでは大丈夫だと思う。」
「そうか・・・・。」

ふたりで窓越しに夜景を見つめる。

「おまえんち 見えるか?」
「うーん、どうかな。今は明かり付いてないしね・・・・。」

どちらからともなく寄り添い、唇を重ねる。

「ずっとこうしたかった・・・・。」
「あたしも・・・・。
 先週のパーティーでは見かけたけどね。」
「あ、ああ、おまえたちも来てたな。あのブルーのドレスすごく似合ってたぞ。」
「ありがと・・・・。」
「類の見立てなのか?」

類の名が突然出てきてつくしはびくっとする。

「う、うーん、どうだったかな?わすれちゃった。」
「嘘つけ。おまえって嘘下手なんだから。」
「でも最近は少しは上手になったんだよ・・・・。」
「俺のせいだな・・・・。」

道明寺の唇が首筋へと下りてくる。

「ん・・・・。」

甘い吐息が部屋に響く。

「早くおまえに触れたい・・・・。」

そうつぶやきながら道明寺が慣れた手つきでつくしの背中のファスナーに触れる。
つくしの手もすでに道明寺のシャツのボタンに掛かっている。
お互いの隠すものを全て取り去ったふたりはもつれ合うようにしてベッドの上へと倒れこむ。

「牧野・・・・会いたかった・・・・。」

激しく唇を交わし、舌を求めながら道明寺の右手は何度もつくしの胸をまさぐる。

「なぁ・・・俺のこと思い出してたか・・?」

キスの雨を上半身に降らせながら道明寺が尋ねる。

「うん・・・・。毎日あんたのこと考えたよ。」
「本当に・・・・?」
「うん・・・・。昼だけじゃなく夜もね。ああ・・・。」

突然乳首を刺激されて思わず喘ぐ。

「牧野・・・・今日はすっげぇ敏感だな。」

道明寺の右手が下へと降りて秘部に触れる。

「こっちもだ・・・・。おまえ何かあったのか・・・・?」
「別に・・・・。なんでもないよ。」

さり気なく視線をそらすつくし。
鋭い目で彼女の裸体を見つめると左の乳房の内側に赤い斑点が目に入る。

『いつ抱かれた?』

そう聞きたい気持ちをこらえて先端を舌で刺激する。

「ああっ・・・・。道明寺っ。」

道明寺の頭を抱え込みながらつくしが大きな声で鳴く。

道明寺の舌がつくしの右の脇腹を這う。

「んんっ・・・・。」

気持ち良さに身をよじるとそのまま舌が背中へと移動する。
道明寺のの熱い息を背中に感じていると血液が一点に・・・下半身のある一点に集中して流れ込んでいるような感覚さえしてくる。
指が後ろからつくしの一番感じる部分に触れる。

「や・・・・ん。」

つくしの背中に舌を走らせながらもうすでに蜜で濡れそぼっている部分を攻めたてる。

「あんっっっ。ああっ。」

つくしの吐息は部屋中に洩れる。吐息の合い間に秘部を指が出し入れを繰り返す、その淫靡な音が響く。

「いやっ・・・・。指でイクのはいや・・・・。」

絶頂が近いことを素早く感じたつくしは道明寺の手を押し止めて言う。
つくしの言葉の意味を察した道明寺が次の行為の準備の為に一瞬体を離そうとすると、その体をつくしが引き止める。

「いい、このままで・・・・。」
「そういうわけにもいかないだろ。」
「いい。大丈夫・・・・。ピルを・・・・飲み始めたから。」

驚く道明寺の顔が薄暗がりの中に浮かぶ。

「類は・・・・知ってるのか?」
「花沢類には・・・言ってない。」
「どうして・・・・。」
「あんたとはいつも離れ離れだから一緒にいるときには誰にも何にも・・・邪魔されたくないの。」

そう言い放つつくしの声は震えていた。
思いがけないつくしの言葉に込められた自分への気持ちに胸が熱くなる。

ふたりの間にある数多くの障害。それに比べたらゴム一枚なんてささやかなものだ。
だが、そんな小さな障害であっても出来ることなら取り除きたい。そう思うつくしの気持ちがいじらしかった。
道明寺の欲望を止めるものはもう何もなかった。
人妻ーそれも自分の親友の妻であるつくしも今は自分だけを求めるただの女だった。

「つくし・・・・。愛してる・・・・。」

耳元でそう囁きながら道明寺は熱く奮い立った彼自身をつくしの中へと押し入れ、細い腰へ向かって自らの腰を打ち付ける。

「ああ・・・。道明寺・・・道明寺・・・。」

何度も喘ぎ、彼の名を呼びながら汗ばんだ道明寺の背中にしがみつく。

「牧野・・・・すっげえ感じる・・・・。」

なにもつけないで入るつくしの中。その襞の絡みつくあまりの快感に道明寺はいつもよりも早く昇りつめていくのを感じる。

「ヤバい。今日は俺、おまえのこと待ってらんねぇかも・・・・。」
「うん、いいよ・・・・。あんたが気持ちよければそれでいい・・・・。」
「そう、言うなって。」

そういって挿入したまま、つくしの秘部の上の肉芽にそっと触れる。

「やだっ・・・。そこは・・。ああっ・・・。」
「はぁんっ、イクっ・・・・。」

体が弓なりに反れ固くなる。秘部が締まり始めたのを確認すると道明寺は強く腰を動かしすべての思いとともに熱いたぎるものを吐き出した






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