道明寺司×牧野つくし
![]() ぼんやりと靄がかかったような頭でつくしは司のセリフを噛みしめる。 「最後は自分でやってみな」 「見ててやる」 恐る恐る顔をあげると椅子に座った司がじっとこちらを見つめている。 「いやぁ」 我に返ったつくしが自分の身をよじり胸を押さえて、足を閉じる。 「お願い、それだけは…やだ…」 司は首を振る。 「じゃあ、電気、消して……ください」 司の答えは冷たく「ダメだ」と言い放つ。 司は足を伸ばし、つくしの閉じた両足の膝をぐっと押し広げる。 「見えねえ」 そのままつくしの内股へと進む。ビクッとつくしが硬直する。 「やっ」 逆らうことは無理だとわかっていても少しでもこの恥ずかしさから逃れたい。 なのに…なんだろう。見られていることに対する身体の奥から沸き上がる快感は。 「早くしろ」 司が足を下ろし催促する。 つくしは横を向き目を閉じながらゆっくりと足を開く。 スカートをたくし上げ、自分の部分に指を添える。 「…っ……」 唇を噛み、声を抑える。 「声も聞きたい」 司の声が聞こえる。さっきより優しい声。 その声がつくしの自制心を奪った。 自分の胸を握りしめ、一番敏感な部分に触れた途端、快感が背中を走り抜ける。 「あんっ」 一度動き始めた指はもうつくしの意志では止められない。 先ほどまでの司の指使いを思い出し、恥ずかしさと快感を求める気持ちが交差する。 心の高ぶりとともにとろりと液体が溢れ出す。つっーと伝う感触が感度を高める。 「んっ…はぁ、はぁ」 部屋につくしの濡れた液体と喘ぎ声だけが響く。 うっすらと司を求めるように目を開ける。 司と視線がぶつかり合ったその瞬間、敏感な部分をつまみ上げた。 目がくらむほどの快感。電気に撃たれたように背中を反らせる。 「ああっ、…もう、だめぇ…」 つくしが身体を強ばらせ机に倒れ込んだ。 「ああ……はぁ…はぁ…」 つくしの息づかいが荒く部屋に響く。 目をつぶり、手を足に挟み込んだままつくしは呼吸が整うのを時間をかけて待った。 (もう、なんてことしちゃったんだろう) ぼんやりと霧がかかった状態、身体はいまだに熱っぽい。 (死んでしまいたい、あんな姿を司の前で…) 机の冷たさがだんだんとつくしの意識を元の世界へ引き戻しかける。 「泣くな」 目元に司の唇を感じ、そっと目を開ける。 「よかったぞ、つくし」 熱っぽさの残る瞳でつくしが訴える。 「忘れて…こんなの」 「ちょっといじめすぎたな、わりぃ」 再び目元にキスをする。いつのまにか涙が浮かんでいたらしい。 ぎゅっと抱きしめられる。 ビクッとつくしの身体が反応する。絶頂を極めたあとの余韻がまだ残っている。 「もうちょっとがんばれ」 そういって司がつくしの腰を机から下ろした。ただし、上半身は机に押さえつけられたままだ。 「えっ…?」 「いくぞ」 両足を広げられ掴まれたまま、グッと司がつくしの中に入ってきた。 「あたしまだ…あんっ」 そんなつくしの声は無視され、司が動き出す。 「あんなもん見せつけられて、我慢できるか」 いつもよりも動きが激しい。不安定な机の上での行為ということもあるだろう。 自然とつくしもさっき以上の快感を求めるように司の名前を呼ぶ。 「いいっ…つかさ…もっと、ねえ、もっと…」 その願いに応えるように司も深く自分自身を打ち込む。 あれだけ快感を貪った身体は簡単に火がつく。 しかし今度は穏やかな安心感を伴いながら快感が深くゆるやかに訪れる。 「あっん…ねぇ、いっしょに」 言いかけたつくしの中がぎゅっと締まり、司を捕らえて離さない。 司がぐいっと奥深く突き、欲望をはじけさせた。 「んんっっ…!」 つくしの頭の中が真っ白になり司の身体を無意識に抱きしめる。 「もう、やだからね。こんなの」 服を整えつくしが背中を向けながら言う。 「俺ははまりそうだな、メイドプレイ。おまえがイヤなら家の者に手を出しても…」 「えっ!?」 つくしが驚き、司を振り返る。 「そうはさせたくないだろ?」 しぶしぶとうなずくつくし。 「じゃ、またするか?」 そう言って頬にキスをする。 赤くなりながらつくしが言う。 「はい、ご主人様」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |