新婚編
道明寺司×牧野つくし


「ねぇ、起きてったら!」

ばかやろ。昨日帰って来たの何時だと思ってるんだよ。も少し寝かせろ・・・・

「だって・・・せっかくのお休みなのに」

だからその休みを取るために昨日遅くまでかかっちまったんだよ。

「つまんない・・・」

しぶしぶ目を開けると白いエプロン姿のあいつが少し残念そうな顔をして立っている。俺って今めちゃくちゃ幸せ・・・・
不意に柔らかくて暖かい唇が頬に触れる。あいつのキスだ・・・・。めちゃくちゃうれしいけど目がひらかねぇ・・・・

「その程度の刺激じゃ起きれるわけねぇだろ・・・・」

うれしいのについ憎まれ口をたたいてしまうんだよな。

「じゃあどうしたら起きてくれるの!」

幸せついでに言ってもいいだろ・・・?

「そうだなぁ・・・・。エプロンだけつけたおまえの姿でも見たらソッコー目が覚めるかも」

やべっ。今けり入れられても俺逃げられねぇぞ。ずいぶん目が覚めてきたけど、とりあえず寝たふり寝たふり、と。

ながーい沈黙が続いたと思ったら不意にあいつがベッドで寝ている俺の隣に入り込んできた。いつものように抱き寄せると

「・・・・・?!マジ?!」

思わずベッドから跳ね起きる。
顔は驚きとニヤケが混ざったすごい表情だと思う。

「あ、起きた?」

ほっとした顔でそそくさとベッドから離れようとするあいつ。

「どこ行くんだよっ」

逃がしてたまるかと俺はすかさずあいつの腕を握る。

「いたっ。ちょっと道明寺・・・」

真っ赤になってしゃがみこもうとするあいつを俺はさっさと抱き上げてベッドへと運ぶ。寝不足なんてどっか行っちまったよ。
   いただきます

「ちょ、ちょっと道明寺・・・・」
「あん?道明寺じゃねぇだろ。あ な たって呼べよ」
「あ、あなた・・・」
「おう」
「・・・・鼻血出てる・・・」

うおーーーーーっ!道明寺司様ともあろうものが格好わりぃーー

「横になってじっとしてなさいよ」

バタバタ走り回って慌てて俺の鼻の穴にティッシュを詰めて、勝ち誇った顔をしてあいつがそう言うけど、
あいつわかってるんだろうか、今自分がどんな格好してんのか・・・・

「お、おまえ・・・・」

俺は手を延ばし、ベッドサイドに立つあいつの・・・何もつけてない腰をするりと撫でる。

「ぎゃぁぁーー!忘れてた!」

だろうな、その様子じゃ。

「とりあえず隣に入っとけよ。俺もじっとしてるから」

ゆでだこのように真っ赤なあいつはいかにも《とりあえず》という顔をして俺の横に入ってきた。

「あっ、こら、横むいちゃだめっ。まだ血止まってないんだからね」

これって拷問・・・・蛇の生ころがしだよなぁ・・・

「ねぇ、今日どこ行こうか?」

並んで横になったまま、話し掛けるあいつの声はこの上なく弾んでいる。
そっとあいつの手を握る。

「お弁当作ったから、ちょっと遠出したいな・・」

先程と変わらない声。どきどきしてるのは俺だけっってことか・・・?
あいつの指の一本一本をほぐすように優しく俺の指に絡めていく。

「ドライブもいいかな・・・?」

平然としてんじゃねぇよ。くそっ!俺は手をそろそろと伸ばしあいつの胸に触れる。エプロンだけだから非常にうれしい!

「え、えっと紅葉にはまだ早いかな?」

ちょっと慌てた声。そのままそっと先端の部分を摘むとずい分固くなってるのを感じる。

「ひゃ、んっ!」

そうこなくっちゃ!俺もようやく話題に参加。

「いや、北のほうに行けば大丈夫だろ?」

何度も唇を這わせたその部分、早くたどり着きたいけど、今日はもう少し我慢、だな。すべすべした腰につーっと指を滑らせて目的地に到着する。

「あ、やだぁっ!」

予想以上にそこは蜜が溢れ、俺を待っていてくれたんだよな。期待に答えてあげるとするか。

「ああんっ。はぁぁっ・・・」
「なぁ、今日の行き先決まった?」

俺はわざと動きを止めて問いかける。

「や・・・意地悪っ・・・」

喘ぎ声の合間にようやく絞り出す答え。腰をもじもじさせながら俺の手を取るおまえがサイコーに可愛く思えてくる。
そっと襞を開き泉の中へと進む。

「なぁ、いかないのか?」
「いきたいけど・・・いきそうなんだもん」

その言葉を聞いた途端、俺は鼻血のこともみんな忘れてあいつの方に向き直ってしまった。
唇を重ねて舌を深く求める。あいつの感じる顔が見たい。サイコーに色っぽくて色っぽくていつも鼻血が出そうになるほどだ。・・・今日はもうでてるけど。
この上なく淫靡な音をさせながら内部を刺激しつづける。

「やんっ・・・はぁんっ」

あいつは上気した顔で俺の首に噛り付く。跡が残るほどに強く唇を寄せながら背中を反らせる。俺は空いている方の手でその背中を抱きとめながらエプロンの横から零れ落ちる乳房に口を寄せる。

「あっ・・・いっ・・・いっちゃぅぅぅっ!」

小さく首を振ったかと思うと首を仰け反らせながら、あいつが達する瞬間、俺の鼻血が・・・・・また出てきやがった。まったく、格好わりぃよな。
まったく・・・・ムードもへったくれもない。俺はまたまたベッドに寝かさせて手当てを受けることになってしまった。
まだ、不完全燃焼だっていうのに・・・・
側に立つつくしの腕を取り、無理やり俺の体の上へと重ねる。

「なぁ・・・・さっきの続きは?」
「ば、ばっかじゃないの?また鼻血でるわよっ!」
「だから、このままで、いいだろ?」

手を添えるだけで俺のものはあいつの中へと引き込まれていく。
一度達した後のあいつはさらに感度を上げて俺のものを味わいつづける。
エプロンをつけたままで喘ぐあいつの姿はめちゃめちゃ可愛くて、もっともっと感じさせてやりたくなる。
俺、本当にあいつにおぼれてる・・・・・・永遠にこの瞬間が続けばいいと思ってる

「つくし・・・・・愛してる」

何度も囁きながら俺はすべてをあいつの中へとはじけさせた。






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