エプロン
道明寺司×牧野つくし


あ、いつの間にか、うたた寝しちゃったんだ。

道明寺の帰りを待っている間に、眠り込んでしまったつくしは、はっと目を覚ませた。
上体を起こすと、眠る前の状況と変わっていない居間の様子にほっとした。
良かった。まだ帰ってないんだ。
だらしなくソファーで眠り込んでいる自分を見られずにすみ、胸をなで下ろす。

ん……っ?!……な、なんで!?

使用人の制服を着ているはずが、素肌にエプロンしか着けていない。

「ぎゃっ!」

思わず声を上げ、恐る恐る下半身に手を伸ばす。

下着も、着けてない…!何でっ!どうして?!

おろおろと考えを巡らせても、何も考えられない。

そ、そうだ!とりあえず服を着よう!

ドアのところまで行くときも、お尻の部分を隠す布がなく、両手で隠しつつ移動する。

誰かに見つかったら、どうしよう…

ドアノブに手を掛けたとき、勢いよくドアが開き、その勢いでしりもちを付いた。

「あ…いたたた…」

素肌のお尻をさすりつつ、ふと見上げると、ドアを開けたのは紛れもなく道明寺だった。
シャワーを浴びた後なのか、髪を濡らし、バスローブに身を包んでいる。

「どっ…、道…」

道明寺の視線で、エプロンの裾が乱れていることに気付く。

「ぎゃっ!」 慌てて立ち上がり、エプロンの裾をおさえた。それでも、膝上20pほどしか隠れない。
「お…、おかえり!帰ってたんだ」

ぎこちなく微笑みながら、おずおずと後退していく。
それまで表情を隠し、つくしを見据えていた道明寺が、にやりと微笑んだ。

「いいな、そのかっこ。」
「も、もしかして、あんたが…?!」
「お仕置きだ。ご主人様を迎えずに、気持ちよさそうに寝てた」
「だからって!」

道明寺はゆっくりとつくしににじり寄る。

「ばか!あたし、服着てくる!」

だっ、と駆け出し、ドアノブに手を掛けた途端、道明寺がドアを押さえつけた。
丸見えのお尻を思い出し、あわててドアに背を預ける。
つくしは、ドアと道明寺に挟み込まれた格好になる。二人の間には、道明寺の腕の長さ分しか隙間がない。

良かった。道明寺の腕が長くって……って、場合じゃないよっ!

「恥ずかしがることないじゃん。今更。」
「それとこれとは、違うの!…こ、こんな格好…」
「身体は喜んでるみたいだけど」

道明寺の指が、エプロン越しにつくしの胸の頂を弾いた。

「あぁっ!」 思わず漏れた声の甘さに、自分でも驚いた。
「硬くなってるのが、布越しでも分かる」

指先で円を描くように刺激を加える。

「おまえ、すげーいやらしいかっこしてんの、知ってる?」
「し…知らない…」

羞恥心と、道明寺から与えられる刺激に身体を熱くさせながら呟く。
道明寺はつくしの肩を抱えるようにして、巨大な姿見の前に連れていった。

「ほら、見て見ろよ」

言われて顔を上げると、エプロンしか身につけていない自分の姿が目に飛び込んできた。
頭では分かっていても、実際目にすると、体中の血が沸騰するほど恥ずかしい。

「や、やだっ」

顔をそむけると、後ろから道明寺の長い指がつくしの顎に絡み、正面を向かせる。
エプロンの胸当ての両横から、白い乳房が膨らみを隠しきれずにはみ出ている。
胸の頂は、生地を張りつめるように、硬く尖っていた。エプロンの裾からは、白い太股が眩しい。
無意識のうちに、両手で身体を隠そうと動いたのを、道明寺が後ろ手に押さえつける。
そうすると余計、胸が強調されてしまう。

「や、やめて…」

か細い声で拒否しても、両手を掴んでいる手の強さは変わらない。
道明寺は、片手でつくしの小さな手を押さえ込んだまま、もう片方の手で胸の膨らみを撫で始めた。頂の堅さを確かめるように、表面にだけ手を滑らせる。

「っはぁ…」

肩越しに唇を奪われ、舌がつくしの唇を撫でる。そのまま唇は移動し、耳に刺激を与える。

「っひゃぁっ…ん…」

舌が耳の輪郭をなぞり、熱い吐息がつくしを狂わせる。
指は頂の硬い蕾を捕らえ、こりこりと指でいたぶる。生地越しに与えられる快感に悶えながら、鏡に目をやった。
そこには、腰をくねらせながら、悦びに悶えている女がいた。
後ろから男に拘束され、いたぶられている。
はみ出ている胸の膨らみはふるふると震え、男を誘っていた。

これ、あたし?

自分の恥ずかしい姿を目の当たりにして、羞恥心が沸き上がる。

や、やだ…!

目をそむけようとしても、出来なかった。道明寺に愛され、もてあそばれている自分を、もっと見ていたい気持ちの方が強かった。
鏡越しに、道明寺と視線がぶつかり、はっとする。
つくしの首筋を愛撫しながら、鏡を見入っているつくしを、ずっと見ていた。
やっぱりな。羞恥心が、牧野を煽る。
悦びがつくしの身体を支配したことを確信すると、拘束していた手をほどき、空いている方の胸の膨らみを揉みし抱く。もう、つくしはされるがままになっていた。
鏡の中の女は、両方の乳房を鷲掴みにされ、身体をくねらせる。

いい眺めだな。

快感と羞恥心に表情を崩し、甘い声を発しているつくしが鏡の中から見つめている。求めるような、とろけた瞳。
滑らかな太股に手を滑らせ、すべすべとした感触を味わう。
内股に手を滑らせると、つくしの蜜がとろりと伝っていた。
もう、こんなに…

「おまえのここ、ぐちゅぐちゅに濡れてる。ほら」

秘部に指先を滑らせ、蜜をすくうと、つくしが見えるように差し出す。
つくしは、恥ずかしさに目をそむける。

「こんなに濡らして、いやらしい奴だな。」

言葉で責められ、身体が熱くなる。
このままじゃ、もう、立ってられない…。
それでも、道明寺が解放してくれないことは分かっていた。
つくしは、するりと体の向きを変え、道明寺と向き合い、唇を重ねた。
両腕は道明寺の首にからみつき、エプロン越しにつくしの胸が押さえつけられる。
つくしの舌が道明寺の口腔内をさまよう。何かを求めるように、激しくうごめく。
ふいに、唇を離すと、つくしがくすりと微笑んだ。
そのまましゃがみ込むと、両膝をカーペットの床につけ、道明寺を見上げる。

リベンジ…

つくしは微笑むと、道明寺のモノに手を添え、舌先でちろりと舐め上げた。
ぞくっと快感が背中を走る。

小悪魔…

羞恥心で身悶えるつくし。男を翻弄し、悦ぶつくし。その二面性が道明寺をより引きつけ、虜にする。
ちろちろと舌先で舐めながら、道明寺を見上げる。

気持ちいい…?

このアングル、たまんねー

自分のモノに舌を絡め、恥じらいをにじませながら見上げている。胸元から胸の谷間がのぞき、正面の鏡には、白い尻が映し出されている。

ナイス・ロケーション。

このシュチュエーションを作り上げた自分に、心の中でガッツポーズを取った。
ぱくりと口にくわえると、ちゅっちゅ…と吸い付ける。舌は滑らかに動き、道明寺を愛撫する。
ちらりと見上げると、快感に顔をしかめている道明寺と視線がぶつかった。

もっと、気持ちよくなって…。

道明寺のモノを深く口に含み、出し入れさせる。その間も舌がうごめき、悦びを紡ぎ出す。
軽く歯を当て、刺激を与えると、道明寺の腰がびくりと引いた。

「痛かった?」
「い、いや…。それ、いい…」

ほっとしたように微笑むと、再び愛撫を始める。

くちゅくちゅ……ちゅっちゅ……ちゅぷちゅぷ…

つくしの口からは淫らな水音が漏れだしていた。
道明寺はつくしの細い髪に指を絡め、小さな頭を掻き抱いている。
喉元まで道明寺のモノを含み、口をすぼめながら出し入れする。その間も、歯を立て、舌を絡め、思いつく限りの刺激を与える。

こいつ…、うまくなってきてる……

「くっ…、…っはぁ…」

時折漏れ出す道明寺の声に、つくしは悦びを感じた。
あたし、道明寺を気持ちよくしてるんだ。
鏡の中のつくしは、白い尻を少し突き出すようにして、一心不乱に男のモノをくわえている。
道明寺は体の向きを変え、二人の姿を横から見えるようにした。
鏡越し、二人の姿が客観的に映し出される。
つくしの小さな口に、自分のモノが出し入れされるのがはっきりと映し出される。
跪き、男のモノをくわえ、奉仕しているつくしに激しく欲情する。
つくしの動きに合わせ、はみ出た横乳とエプロンの裾が揺れる。
もう、がまんできねぇ…
つくしの肩を掴み自らを引き抜くと、そのまま後ろ向きにさせ、四つん這いの姿勢にさせる。

「っきゃっ…」

突然のことに声を上げたつくしをよそに、道明寺は蜜をたたえた中心に指を差し入れた。

「ひゃあぁ…ん…」

下向きになり、豊かさを増した胸の膨らみを鷲掴みにし、指先でカリカリと蕾をいたぶる。
つくしに突き立てられた指は、つくしの中でうごめき、他の指は花芯を探り出した。

「くわえながら、こんなに濡らしてたんだな」

とろとろと流れ出ている蜜を指に絡め、つくしに見せつける。

肩を軽く押しつけると、簡単に腕の力が抜け、猫が伸びをするような姿勢になった。
お尻を突き上げ、秘部が丸見えになっている。そこに、道明寺の指が滑り込んだ。

「や……」

腰を落とそうとしても、道明寺の腕が支えていて、びくともしない。

「そのまま動くな。お仕置きだって言ったろ」

耳元でささやかれ、かぁっと体が熱くなった。

「ほら、鏡、見て見ろ」

言われて顔をむけると、鏡に写った二人の姿が目に飛び込んでくる。
獣のような姿で、男にもてあそばれている。

「いいかっこしてるだろ。」

羞恥心が沸き上がる。それでも、鏡を見ていたい。道明寺にいじめられている自分の姿を見ていたい。
つくしの甘美な葛藤が、蜜を生み出す。

「ほら、蜜が垂れてきた。」

道明寺はかがみ込むようにつくしの秘部へ顔を埋める。

「やりずれぇな。もっと、足を開けよ。」

おずおずと言われたとおりにすると、再び道明寺が顔を埋めた。
つくしのクレパスに舌が這い、ちゅっちゅと音を立て花芯を吸い付ける。

「っひゃあっ……!」

道明寺の唇は、つくしの敏感な部分を捕らえ、快感を与える。
お…おかしくなっちゃいそう……

恥ずかしい姿勢で、秘部を舐められている自分の姿を鏡越しに見、更に快感を増した。
指がクレパスをなで上げ、蜜壺を探り当てる。指がつくしの中に入ってきた。

「っはぁ…」

指を二本に増やし、中をかき回す。
くちゅくちゅと水音が漏れ聞こえる。

「聞こえるだろ?こんなに濡れてんだぜ」

指を三本に増やし、出し入れを繰り返す。

「っく…ふぅ…ん」
「なあ、腰が動いてるぜ」

無意識のうちに腰が動ごいていた。

「指で満足なんだな。」
「っや…!」

指でどうしょうもなく感じてしまっている自分を恥じ、声を上げてしまった。

「じゃあ、何が欲しいんだ?」

意地悪な声の道明寺に、体内が熱くなる。

「ど、道明寺…。道明寺の……」

恥ずかしさに口ごもる。

「ちゃんと言えよ。」
「ど、道明寺の……。……お願い。意地悪しないで…」

懇願するように言ったつくしの秘部に、熱いモノが押し当てられた。

「かわいかったから、許す。」

そのまま、つくしの中へ突き立てた。

「っはぁっあ…!」

蜜に導かれるように入ったつくしの中は、あたたかく、道明寺を締め付ける。
そんなにしたら、もたねぇ…

つくしの奥へ、打ちつけるように腰を動かすと、白い背中をしならせながら、甘い嬌声を上げる。
鏡に目をやると、淫らなつくしが映っていた。
つくしも、鏡越しに見つめられていることに気が付いていた。
甘い声を上げ、どうしようもなく感じてしまっている自分を、道明寺が観察している。恥ずかしいけど、自分を抑えられない。逆に、余計に感じてしまう。
後ろからだけでなく、視線でも犯されているような錯覚…。
道明寺の腰の動きに合わせ、つくしが泣いているような声を上げる。
部屋の中には、道明寺の息づかいと、つくしの嬌声、そして淫らな水音が繰り返し響いていた。

「ほら、聞こえるだろ?おまえの中に俺のが入ってる音。こんな音がするほど、濡れてんだぜ」
「っやぁっ…はぁっ…!…だ……だめっ…!」

道明寺を払いのけようと、つくしが抗う。

「なんで?」

つくしの中に入れたまま、つくしを背後から抱き留めると、挿入は余計深くなり、つくしの身体がわなないた。

「い…いっちゃいそう…」

言葉を吐くように、溜め息が漏れる。
苦しげな横顔が鏡越しに道明寺を煽る。

つながりあったまま、つくしを正面に向かせると、華奢な腰を掴んで上下させる。
エプロン越しに胸の膨らみが揺れる。
片手でつくしの腰を抱き、もう片方の手で膨らみをいたぶる。
生地を張りつめるように尖った蕾に、軽く歯を立てた。
生地越しに与えられる刺激が、つくしの身体に、電気のようなしびれを起こす。
膝の上で、ご主人様に弄ばれるメイドの姿が、鏡に写っている。
それを見た二人の視線が鏡越しにぶつかり、道明寺がつくしに意地悪な笑みを浮かべたとき、つくしは頂点へ登りつめた。
あっけなくいってしまったつくしが、愛おしくて、しばらく膝の上で抱きしめた。

ちょっと、いじり過ぎちまったな……

道明寺に身体を預けているつくしを、床に仰向けに寝かせると、ゆっくりと深く自身を沈めた。

「っはあ…」

いってしまったばかりのつくしには、それだけでも、たまらないほどの快感が生じる。
その反応を楽しみながら、生地越しに、胸の膨らみをいたぶる。

「っあぁっ…ふっ…」

身体をよじりながら、悶えるつくしの中は、更に熱を帯び、締め付けを強くする。

そんなに締めたら、もたねぇって…

不規則なリズムの刺激が、道明寺の理性をはずしてしまう。
道明寺は早く、強く、つくしの中に打ちつけた。

「っくぅっ……!」

道明寺の口から小さな声が漏れ、つくしの中のものがひくつく。
苦しげにしかめた顔が、つくしは好きだった。
汗で湿った前髪に、つくしの手が触れると、何とも言えない優しい表情で、つくしを抱きしめた。






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