ベビードール
道明寺司×牧野つくし


月の明るい夜。隣で寝ていたつくしが、動く気配で目を覚ました。
目を開けずに、意識だけを覚醒させ、様子をうかがう。
トイレに行くだけかも知れない。
つくしはベットから降りることなく、何かしている気配だけを感じる。

ん?…何だ…?

すっかり冴えた頭を起こし、目を凝らす。
月明かりに照らされて、妖しく微笑むつくしがいた。

「ま…きの…?」

つくしはベットの足元で座っていた。いつものパジャマは着ておらず、黒のベビードールを着ていた。
白い肌が陶器のように輝いている。
つくしは両手を前につき、少し首を傾げた。
最近膨らみを増した乳房が強調される。
すぐにつくしの元へ行き、掻き抱きたい衝動に駆られたが、身体が動かない。

つくしは微笑みをたたえたまま、道明寺を見つめている。
ふいに身体を反転させ、子猫のように身体を丸め、寝そべった。
ベビードールの裾からのぞいたつくしの尻は、丸い形を露わにしている。ベビードールと同じ色のTバックをはいていた。

う…うそ…だ…

道明寺がそれを凝視していると、つくしは拗ねたような顔になり、先ほどと同じように座り込んだ。
甘えるような表情で首を傾げ、ふわりと微笑むと、両脚を開いた。
Tバックで隠されたつくしの秘部が露わになる。
誘うような視線を向け、ベビードールの胸元のリボンをするりと解いた。
白い乳房がこぼれだし、ツンと尖った蕾が露わになる。
それでも、身体が動かない。

つくしは微笑みをたたえたまま、自分で乳房を揉み始めた。
小さな手には余るほどのそれを、やわやわと揉み、ピンク色の蕾を指で摘む。

「ああっ…!っく…ふう……ん」

自分の行為に悶えながら、もう片方の手はTバックで覆われた秘部へ移動した。
Tバックはすでにぐっしょりと濡れ、透けて見えている。
生地越しにクレパスを指で撫で、甘い声を発している。

な…、何で…、何で動けねえんだ!

上半身をまくらに預け、つくしを見つめているだけの自分に苛立ちながら、つくしの行為を凝視する。

つくしはまた態勢を変え、向こう向きに四つん這いになる。
白い尻が露わになる。
つくしは振り向くと、くすりと微笑み、指でクリトリスをもてあそび始めた。
道明寺に、悦びに歪む表情を見せながら、指でもてあそぶ秘部を見せつける。

「つ……つかさぁ…」

信じられないほど甘い声で、自分を呼ぶ。

「つかさ…。はやく…、来て…」

鼻にかかった声で呼びながら、悶えている。
Tバックの端から指を潜り込ませ、くちゅっと音を立てながら、蜜壺に指を入れた。

「ひゃあぁ…ん…」

背中を反らせ、悦びに眉を寄せる。

「司のが、いいの…。ねぇ、早くきて…」

甘い声で求められても、身体は動かない。

「どうしてきてくれないのぉ…?ねぇ、はやくぅ」

こ、これは、拷問か!?

腰をくねらせながら待つつくしの姿に、すでにノックアウト状態だった。

今入れたら、きっと、3分ももたねー

「司のがいいのぉ…。ねぇ、早く入れて」

くちゅくちゅと音を立てながら、指が動く。蜜は太股を伝い、妖しく輝いていた。
Tバックの両端に付いているリボンをほどくと、はらりと落ちた。
月の光の中で、つくしの裸身は、妖しく光を放っているように見えた。

「来てくれないなら……」

そう言いながら、つくしは道明寺の元へ近づいてくる。
近くで見ると、白い肌が汗ばんでいるのが分かった。
瞳は潤み、息を乱している。
目の前に、白い乳房が現れた。

「司、舐めて…」

つくしは、自ら乳房を道明寺の口元へ添えた。
口元の蕾に舌を這わせる。

「はあっ…」

甘い声が漏れ出す。
首から上は動かすことができ、乳房にむしゃぶりつく。

蕾に舌を絡ませ、甘噛みすると、つくしは悦びの声を上げた。
つくしは姿勢を変え、道明寺の前に立ち、淡い茂みを顔の前に露わにした。

「ね、ここも舐めて」

道明寺は熱で浮かされたようにむしゃぶりつく。

「ああっ…!そ、そんなにしちゃぁ、……だめぇ…」

舌をクレパスに潜り込ませ、びちゃびちゃと音を立てて舐める。
クリトリスを見つけると、舌で十分にいたぶってから、ちゅぷちゅぷと吸い付き、甘噛みした。
つくしは嬌声を上げながら道明寺の頭を掻き抱き、何度も果てた。

「ね、お願い。早く司のをちょうだい。司の熱くておっきいのを入れて欲しいの…。あたしの中を掻き回して…!」

甘い吐息を混じらせながら、信じられない言葉を口にする。

今夜の牧野、大胆……

今更そんなことを思いながら、動かない体を恨めしく思う。
ふいに、手が動き、つくしの華奢な腰を両手で掴むことが出来た。

よっしゃっ!

腰を捕まえたまま、四つん這いにさせる。

「きゃっ!…もう、乱暴にしちゃ、いや」

上目遣いに、甘えた声を上げる。

今日の牧野、めちゃかわいー

つくしの蜜壺からはとろとろと蜜が溢れ、道明寺を待ちかまえている。

「ね、早くー」

つくしの声が聞こえる。
分かってる。俺だって、ずいぶん我慢したんだから。
花びらの中心に自らをあてがい、一気に突き立てようとしたとき、腕の中のつくしが暴れ出し、蹴りを入れた。
衝撃で、目の前がくらくらする。

な、なんで…!

「もう!何寝ぼけてんのよ!!」

腕の中のつくしは、学校へ行く身支度を済ませ、ちゃんと服を着ていた。

はれ?

「早く起きてよ!今日は大事な会議が朝一からあるんでしょ?!」

月明かりも、すっかり眩しい朝日になっている。

ゆ、夢!?

「もう!朝っぱらからエッチなんだから!もう、起こしてやんない!」

つくしはぷんぷん怒りながら部屋を出、勢いよくドアを閉めた。
ドアに背を預け、息を付く。強く抱きしめられ、求められたことに胸が弾んでいた。

「ほんと、バカ…」

呟くように言うと、軽やかな足取りでダイニングへ向かった。
残された道明寺は、甘い夢の続きに思いを巡らせていた。
会社へ向かう車中、今日のスケジュールを言い終えた斉藤に、口を開いた。

「今日、帰るまでに、黒のベビードールと揃いのTバックを用意しといてくれ。」

言い終えると、くるりと顔をそむけ、赤い顔を隠した。

「はい。承知しました。」

斉藤は、何でもない、というように手帳に書き留めた。

リベンジだっ!

夢の中のつくしに宣戦布告する。






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