敗北感に似た味 続編 奴隷ver
道明寺司×牧野つくし


気が付いたとき、つくしはふかふかのベッドで寝ていた。

ここは……?

見慣れない、豪華な造りの部屋。
身体を起こそうとすると、下腹部に違和感と、鈍い痛みを感じた。
頭の中を、忌まわしい記憶が走り抜け、つくしは両手で顔を覆った。

「気が付いたか」

道明寺の声がして、つくしは体を硬くした。
道明寺はベットに腰を下ろし、つくしの髪を撫でた。つくしは、恐怖を感じ、動けないでいる。
愛おしむように指先で髪を弄び、そのまま、指で首筋を撫でる。
びくっとつくしの身体が反応し、指先が冷たくなる。

「ここは、どこ…?」

絞り出すように、言葉を吐いた。

「俺んちの、軽井沢の別荘。」

片方の口の端を引きつるような、悪戯っぽい笑顔を浮かべる。

「か、帰るわ…!」

固まっていた身体を勢いよく動かし、ベッドから飛び出そうとしたつくしの身体を道明寺が抱き留めた。うなじに道明寺の息づかいを感じる。
その力強さが、更に恐怖を呼び起こす。

「はな…して…」
「だめだ。」
「ど…うして?」
「おまえは、今日から俺のもんだ。俺の側から離れさせねぇ。」

言うなり、つくしの身体をベッドに突き倒す。

「っきゃっ…!」

仰向けに倒れたつくしを見下ろすように、道明寺が見つめていた。

怖い…!

つくしは、ぎゅっと目を閉じる。
引き裂かれた制服は、すでに着ておらず、ガウンのようなものを身に纏っていた。その裾がはだけ、白い太股が露わになっている。
シュッと音を立て、ガウンの腰ひもが引き抜かれる。その合わせ目を、何の躊躇もなく両手で開いた。
滑らかな白い肌。形の良い胸の膨らみ。その頂のピンク色の蕾。全てが道明寺には眩しく見えた。
つくしの身体は恐怖に支配され、血の気が引き、気が遠くなっていた。

「道…明寺…。もう、やめて…」

つくしは両腕を身体の前にまわし、隠そうとしている。羞恥心に顔を赤らめ、瞳を潤ませて許しを請う。その様子すら、道明寺には愛おしかった。
華奢な手首を乱暴に掴み、隠すことを禁じる。

「だめだ。やめねぇ。」

つくしの唇に唇を押しつけ、その柔らかさを味わう。舌を差し込もうとすると、硬く閉ざして拒否した。
道明寺の手は胸の膨らみを捏ねるように揉み、指先で頂の硬く尖った蕾を摘む。唇から力が抜け、容易に舌が進入する。くりくりと指先が蕾を摘み、甘い刺激がつくしの身体を痺れさせる。
舌が口腔内を彷徨い、両手がつくしの身体を探る。
つくしの身体は強ばったまま、人形のように動かない。
道明寺の手がつくしの内股を撫で、下着越しにクレバスを撫でる。
指が何度も行き来し、花芯をくりくりと弄ぶ。

「っあっ…!」

思わず声が漏れたのを、道明寺は聞き漏らさなかった。

「感じてんだろ?」

そう言われ、体中が熱くなる。

「ここが、いいんだろ?」

指がうごめき、自分でもそこが疼き始めたのがわかった。

「こうしたら、もっといいぜ」

言いながらつくしの身体を起こし、自分の膝の上に座らせた。抗いようのないその力が、つくしの身体を束縛する。
片手で胸の蕾を摘み、片手で秘所をいたぶる。指はいつの間にか下着の中に潜り、直に刺激を加える。
つくしは、今の状況を理解できなかった。心と体が切り離されたような、不思議な感覚。心は、恐怖と道明寺への嫌悪感が支配し、身体は、淫靡な刺激を楽しみ、次に起こることを待っているように疼く…。

「や…、やめて…」

その声を聞いた道明寺は、つくしの耳に唇を寄せた。息づかいを耳で感じ、ぞくぞくと身体が震えた。反応を楽しみながら甘く噛むと、ビクッと身体がしなった。

「こんなに感じてんのに、やめてほしいのかよ。」

楽しんでいるような口調が、耳に響く。それすら刺激になり、甘美な痺れを生む。

「ほら、見ろよ。こんなに濡れてんだぜ。」

秘所を弄んでいた指を、つくしが見えるように差し出す。それはぬらぬらと蜜を纏っていた。

「っやっ…!」

つくしは顔をそむけ、視線を外した。

「や、じゃねーだろ。」

言うなり、その指が蜜の生まれ出るところへ差し入れられた。

「っひゃぅ……っん…!」

びちゃびちゃと水音が響く。指は2本に増やされ、つくしの中を探る。

「指でこんなに感じてんのかよ。やらしーな、おまえ。」

楽しげな声がつくしを責める。
脚を閉じようとしても、道明寺の両足がそれを禁じている。
唇が首筋や耳を愛撫して、両手がつくしのもっとも敏感な部分を弄んでいる。それを拒否することすら出来ず、淫靡な蜜を生み出す身体が憎く思えた。

不意に、ベッドに身体を解放され、仰向けになった。気が緩んだ瞬間、下着が引き剥がされ、恥ずかしい部分が露わになる。
脚を擦り付けるようにくっつけ、道明寺の視線から逃れようとする。それはすぐにこじ開けられ、身体が割り入った。

「おねがい…。ゆる…し…て…!」

哀願する声も、恥ずかしさに歪む顔も、道明寺を煽っていることを、つくしは知らない。
にやりと微笑むと、秘所に道明寺の唇が寄せられた。

「っやっ……!」

つ…っと舌がクレバスを撫で、花芯を見つけると、舌先でくりくりを堅さを楽しむ。舌全体で舐め上げ、吸い付ける。

「ああっ!…や…めてぇ…!」

言葉とは裏腹に、蜜はとろとろと溶け出す。そこに指を差し入れ、ぐりぐりと動かしながら、舌先は花芯を愛撫し続けた。
初めての快感がつくしを襲う。身体をよじり、そこから逃げ出そうとしても、びくともしない。
舌は蜜壺に潜り込み、巧みに動く。

「い…やぁっ…!」

淫靡な痺れがつくしの身体を支配している。それを与えたのは、自分…。そのことが道明寺を激しく煽る。
いつの間にか、全裸の道明寺がつくしに覆い被さり、秘所に熱く強ばったものを感じた。

「い…いや…っ!」

その猛りきった自身を花弁の中心へ押しつける。

「や…めて…。おねがい…。」

哀願するその表情が、道明寺にはたまらない。
言葉とは逆に、蜜が誘うように湧き出て、二人の間を滑らかにする。

「いやぁ…あぁ……!」

一気に貫かれ、痛みが走る。2度目とはいえ、まだそこはきつく、男を迎えるのに慣れていなかった。
かまわず、つくしの中に出し入れし、その温かい締め付けを楽しむ。
いつの間にか痛みは薄れ、道明寺のものが行き来する度に蜜を生んだ。
打ちつけるような腰使いで、道明寺は頂点へ登り詰めた。
額に汗をにじませ、つくしを腕の中に抱きしめる。逃げ出してしまうことを恐れているように、しっかりと…。

「おまえは、俺のもんだ。」

ぼんやりとした頭に、道明寺の声が響く。

「俺の、奴隷だ…」

つくしの髪に唇を寄せながら呟く。

奴隷…

つくしはその言葉の意味が理解できず、ただ、じっとしていた。






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