道明寺はご主人様★5
道明寺司×牧野つくし


「牧野。帰るぞ。」

いつものように道明寺が教室に迎えに来る。クラスの女子がその度にきゃーきゃー騒ぐ。そして、あたしにはいつもの陰口…

「牧野のどこがいいの?」とか「あんなパンピー、すぐ飽きるわよ!」とか…

聞き慣れすぎて、何とも思わない…。
っていうか、妬かれても困る。だって、あたしは、彼女じゃないもの…。

道明寺家に着き、部屋に二人きりになると、私がお茶の用意をする。それが、習慣になっていた。

「今日は、ブラックにしてくれ。アメリカンで。」

ソファーに座った道明寺が言う。
部屋の隅に置かれたティーセットで二人分のコーヒーを作り、テーブルに置く。

「あの、道明寺。話があるの…。」
「何だ?」
「いつまで、この関係、続けるの…?」

道明寺の冷ややかな瞳が見つめる。この瞳が、心臓を貫いてしまうほど、綺麗…。

「不満か?」
「だって…、あたしじゃなくたって、いいんでしょう?」
「何で?」
「だって…、奴隷なんて…。」

そう、あたしは、道明寺の奴隷…。何でも、どんなことでも従う奴隷…。
道明寺の奴隷なら、なりたい子は山ほどいるよ。

「もう、これ以上……きゃあ?!」

言い終わらないうちに、あたしの身体は道明寺に抱き上げられていた。
軽々と横抱きにされ、ベットに運ばれる。
あたしは、恐怖を感じた。また、犯されてしまう…。それを期待している自分に…。

ベッドに身体が落ちたと同時に、道明寺の身体が被さって、キスされる。
いつもはついばむような、優しいキスから始まるのに、今日は、違った。
息苦しさを感じるほど、強く、激しい…。道明寺、怒ってる…?
けど、その激しさが、あたしを求めてくれているように思えてしまう。

だめ…。そんな期待、しちゃいけない…

「っやっ…!」

顔をそむけると、顎を捕まれ、道明寺と目を合わせられる。

「そんなに俺が、嫌か?」

静かな口調が、背筋が震えるほど怖かった。

「ち、違……やっ!」

制服のブラウスを引き裂かれ、ボタンが飛んだ。ブラが露わになる。
道明寺に愛されるようになってから、サイズが2つアップした。その度に、道明寺がブラを買ってくれた。…奴隷、だから…
今着けているやつも、そう。ピンクで、レースがいっぱいついている。
それをずり上げられ、胸がぷるんとこぼれだした。
道明寺は、あたしの両手首を頭の上に持っていき、制服のリボンで結びつけた。

「っや…」
「いい格好、してるぜ。」

意地悪く言うと、胸をやわやわと揉む。

すごく、気持ちいい…その、先を舐めて欲しい…

そう思っていると、道明寺の舌が先端を舐めた。ぺろぺろと舐め上げ、ちろちろと舌先でくすぐる。

「あ…ああっ…!」

自分でも信じられないくらい、甘い声を出してしまう。身体の奥が、熱い。

きっと、もう、あそこは……

「牧野、もうぬれぬれになってるぜ」

言われると、余計濡れてしまう…

スカートを引き下ろされ、ショーツも剥ぎ取られる。ブラウスやブラは身体にまとわりついたまま、靴下も履いたまま…
その格好を思うだけで、恥ずかしくなる。
道明寺はあたしの両足を開かせ、屈み込むように顔を寄せる。そうして、恥ずかしいところを指で押し広げた。

「やめ…て!…恥ずかしい…!」

襞と襞を指で広げたまま、じっと見ている。

恥ずかしくて、顔が熱くて、あそこも…熱い…

道明寺が息を吹きかけると、あそこがひくつくような感覚がする。

「どんどん蜜が溢れてくる…。」

身体をねじって逃れようとすると、腰を捕まれてしまう。

「おねがい…。もう、やめて…!」

このままじゃ、あたし…

道明寺の舌が、一番敏感なところを舐め上げた。くりくりと円を描くように舌が這い、甘く吸い付く。

「っひゃう……っん!」

ああ…もっと、くりくりして…そして、中も舌で掻き回して…!

辞めようと思っているのに、頭の中が甘く痺れて、そんなことを思ってしまう。

「だ…だめっ……!」
「俺のことが、そんなに嫌か?!」

いつの間にか、道明寺は全裸になっていて、大きくなったアレでぬれぬれのあそこをぐりぐり押し当てていた。一番敏感なところにも擦り付けられ、何も考えられないほど、気持ちよくなってしまう。

だめ…。…本当に、どうしようもなくなっちゃう…

「嫌…じゃないの…。これ以上こんな事していたら、あたし、道明寺を好きになっちゃう…!」

ううん。あたしは、道明寺が、好き…

涙が、こぼれた。
好きだから、奴隷でいられなくなっちゃう。
道明寺の唇が、あたしの唇に触れた。甘くて、優しくて、とろけてしまいそうなキス…

「バカ野郎。好きでもない奴と、こんなコトするわけねーだろう。」
「へ?」
「おまえのこと、本気で奴隷だって思ったことねーよ。」
「?……だって…」
「牧野、好きだ…」

もう一回、キス…。何度も、何度も…。

「ずっと…、ずっと前から、お前のことが好きだ。」

道明寺のキスは、あたしの頭の中を痺れさせ、身体がとろけてしまうほど、心地いい…。

「お前だけが欲しくて、誰にも渡したくなくて、どうしたらいいのか分からなかった。」

キスの隙間を縫って、道明寺が囁く。囁く唇が、頬や耳に触れて、くすぐったい。

「どっちかって言うと、俺がお前の奴隷だったろ?」

意地悪な微笑みを浮かべながら、道明寺が言った。
そう言われてみれば、そうだったかも…。
恥ずかしいことは、いっぱいさせられたけど、酷いことされたり、とんでもなく嫌なコトされたりしたこと、ない…。
いつも、道明寺は優しかった。気が付くと、いつも腕の中に包んでくれてた。

「じゃあ、もうあたし、奴隷じゃないの?」
「ああ。」
「じゃあ、あたしからお願い、してもいい?」

だって、奴隷じゃ、ご主人様にお願いなんて出来ないもんね。

「何だ?」
「続き、……して?」
「了解。」

くちゅっと音を立てて、あたしの中に道明寺が入ってくる。このときの道明寺の顔が好き。切なく目を細めて、あたしを見つめる瞳…
これからは、遠慮しないよ…!






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