道明寺司×牧野つくし
「牧野。帰るぞ。」 いつものように道明寺が教室に迎えに来る。クラスの女子がその度にきゃーきゃー騒ぐ。そして、あたしにはいつもの陰口… 「牧野のどこがいいの?」とか「あんなパンピー、すぐ飽きるわよ!」とか… 聞き慣れすぎて、何とも思わない…。 っていうか、妬かれても困る。だって、あたしは、彼女じゃないもの…。 道明寺家に着き、部屋に二人きりになると、私がお茶の用意をする。それが、習慣になっていた。 「今日は、ブラックにしてくれ。アメリカンで。」 ソファーに座った道明寺が言う。 部屋の隅に置かれたティーセットで二人分のコーヒーを作り、テーブルに置く。 「あの、道明寺。話があるの…。」 「何だ?」 「いつまで、この関係、続けるの…?」 道明寺の冷ややかな瞳が見つめる。この瞳が、心臓を貫いてしまうほど、綺麗…。 「不満か?」 「だって…、あたしじゃなくたって、いいんでしょう?」 「何で?」 「だって…、奴隷なんて…。」 そう、あたしは、道明寺の奴隷…。何でも、どんなことでも従う奴隷…。 道明寺の奴隷なら、なりたい子は山ほどいるよ。 「もう、これ以上……きゃあ?!」 言い終わらないうちに、あたしの身体は道明寺に抱き上げられていた。 軽々と横抱きにされ、ベットに運ばれる。 あたしは、恐怖を感じた。また、犯されてしまう…。それを期待している自分に…。 ベッドに身体が落ちたと同時に、道明寺の身体が被さって、キスされる。 いつもはついばむような、優しいキスから始まるのに、今日は、違った。 息苦しさを感じるほど、強く、激しい…。道明寺、怒ってる…? けど、その激しさが、あたしを求めてくれているように思えてしまう。 だめ…。そんな期待、しちゃいけない… 「っやっ…!」 顔をそむけると、顎を捕まれ、道明寺と目を合わせられる。 「そんなに俺が、嫌か?」 静かな口調が、背筋が震えるほど怖かった。 「ち、違……やっ!」 制服のブラウスを引き裂かれ、ボタンが飛んだ。ブラが露わになる。 道明寺に愛されるようになってから、サイズが2つアップした。その度に、道明寺がブラを買ってくれた。…奴隷、だから… 今着けているやつも、そう。ピンクで、レースがいっぱいついている。 それをずり上げられ、胸がぷるんとこぼれだした。 道明寺は、あたしの両手首を頭の上に持っていき、制服のリボンで結びつけた。 「っや…」 「いい格好、してるぜ。」 意地悪く言うと、胸をやわやわと揉む。 すごく、気持ちいい…その、先を舐めて欲しい… そう思っていると、道明寺の舌が先端を舐めた。ぺろぺろと舐め上げ、ちろちろと舌先でくすぐる。 「あ…ああっ…!」 自分でも信じられないくらい、甘い声を出してしまう。身体の奥が、熱い。 きっと、もう、あそこは…… 「牧野、もうぬれぬれになってるぜ」 言われると、余計濡れてしまう… スカートを引き下ろされ、ショーツも剥ぎ取られる。ブラウスやブラは身体にまとわりついたまま、靴下も履いたまま… その格好を思うだけで、恥ずかしくなる。 道明寺はあたしの両足を開かせ、屈み込むように顔を寄せる。そうして、恥ずかしいところを指で押し広げた。 「やめ…て!…恥ずかしい…!」 襞と襞を指で広げたまま、じっと見ている。 恥ずかしくて、顔が熱くて、あそこも…熱い… 道明寺が息を吹きかけると、あそこがひくつくような感覚がする。 「どんどん蜜が溢れてくる…。」 身体をねじって逃れようとすると、腰を捕まれてしまう。 「おねがい…。もう、やめて…!」 このままじゃ、あたし… 道明寺の舌が、一番敏感なところを舐め上げた。くりくりと円を描くように舌が這い、甘く吸い付く。 「っひゃう……っん!」 ああ…もっと、くりくりして…そして、中も舌で掻き回して…! 辞めようと思っているのに、頭の中が甘く痺れて、そんなことを思ってしまう。 「だ…だめっ……!」 「俺のことが、そんなに嫌か?!」 いつの間にか、道明寺は全裸になっていて、大きくなったアレでぬれぬれのあそこをぐりぐり押し当てていた。一番敏感なところにも擦り付けられ、何も考えられないほど、気持ちよくなってしまう。 だめ…。…本当に、どうしようもなくなっちゃう… 「嫌…じゃないの…。これ以上こんな事していたら、あたし、道明寺を好きになっちゃう…!」 ううん。あたしは、道明寺が、好き… 涙が、こぼれた。 好きだから、奴隷でいられなくなっちゃう。 道明寺の唇が、あたしの唇に触れた。甘くて、優しくて、とろけてしまいそうなキス… 「バカ野郎。好きでもない奴と、こんなコトするわけねーだろう。」 「へ?」 「おまえのこと、本気で奴隷だって思ったことねーよ。」 「?……だって…」 「牧野、好きだ…」 もう一回、キス…。何度も、何度も…。 「ずっと…、ずっと前から、お前のことが好きだ。」 道明寺のキスは、あたしの頭の中を痺れさせ、身体がとろけてしまうほど、心地いい…。 「お前だけが欲しくて、誰にも渡したくなくて、どうしたらいいのか分からなかった。」 キスの隙間を縫って、道明寺が囁く。囁く唇が、頬や耳に触れて、くすぐったい。 「どっちかって言うと、俺がお前の奴隷だったろ?」 意地悪な微笑みを浮かべながら、道明寺が言った。 そう言われてみれば、そうだったかも…。 恥ずかしいことは、いっぱいさせられたけど、酷いことされたり、とんでもなく嫌なコトされたりしたこと、ない…。 いつも、道明寺は優しかった。気が付くと、いつも腕の中に包んでくれてた。 「じゃあ、もうあたし、奴隷じゃないの?」 「ああ。」 「じゃあ、あたしからお願い、してもいい?」 だって、奴隷じゃ、ご主人様にお願いなんて出来ないもんね。 「何だ?」 「続き、……して?」 「了解。」 くちゅっと音を立てて、あたしの中に道明寺が入ってくる。このときの道明寺の顔が好き。切なく目を細めて、あたしを見つめる瞳… これからは、遠慮しないよ…! SS一覧に戻る メインページに戻る |