俺の愛
道明寺司×牧野つくし


道明寺がNYに行って1年が立とうとしている。
あと1ヶ月も立てば、高校も卒業だ。
その間、毎日のように電話をくれる。
道明寺も忙しかったけど、あたしがバイトが終わる時間を見計らってかけてくれた。
バイトに追われながらも、F3や滋さんや桜子達が遊びに誘ってくれ、あわただしい毎日で、感傷に浸る時間が無かったかもしれない。

けど今日、道明寺が日本に帰ってくる。
帰ってくるっていっても、会社の取引のことで1日だけの帰国。
昨夜の電話で、いきなり

「明日、バイト終わったらうちにこい」
「・・はぁ?何言ってんの?」
「そ、そんないきなり、こいっていわれたって・・」
「ったく、ちげーよ!こっち(NY)じゃなくて日本の俺のうち」
「え?なんで?」
「なんでもくそもねぇから来い!俺明日、日本に帰るから」

に、日本に帰ってくる?
呆然と聞いていると

「おい、聞いてるか?じゃあ明日な♪おやすみ」
「・・あ・・っ、お、おやすみ」

と、突然の知らせに何も質問できないでいると、さっさと電話を切ってしまった。

バイトが終わってからって言っていたけど、今日はバイトはない。
今日の授業なんて完全に上の空だった。
休み時間、和也くんや桜子が来て何かしゃべっていたけど、全く聞いてなかった。
道明寺の家に行くことを考えながら、校門に向かって歩いた。

「よぉ!牧野」

F3だ。
偶然というより、待ち伏せしていたらしい。

「あたし今日は急いでるから、相手にしてる暇はありません」

そう言って帰ろうとした。

「そうだよなー。そりゃ早く帰って身支度するべきだよなー」

美作がニヤニヤしながら言った。
美作だけじゃない。西門もニヤニヤしていた。

「牧野、今日もバイト?」

花沢類だけはいつもの調子で聞いてくれた。

「今日はバイトはないの」
「バイトなんてしてらんねーよなー」
「なぁー」

西門が美作に同意を求め、さらにニヤニヤし出した。

「!!!」

一瞬にして察しがついた。道明寺が帰ってくることを知ってるんだ。

「なんで!?」
「なんでって、知らないわけねーじゃん」

西門が当たり前!というふうに言ってきた。

「今日会うんだろう」
「うん」
「やっぱり今日は特別な日になるんだろうなー」

美作が意味ありげに聞く。

「特別って?」
「特別っていったら、特別な日よ」
「へ?」

そりゃ約1年ぶりぐらいに会うのだから特別だけど・・・。

「おまっ、ほんと鈍いのなぁ」

西門があきれたように言ってくる。

「特別っていったら、と・く・べ・つ!だろうが」

「・・・・////・・!!!!」

やっと言っていることの意味がわかり赤面する。
同時にドキッとして花沢類の方を見た。
類はにっこりと笑ってくれた。
その笑顔におもわず安心してしまう。

「いかなくていいのか?」

類が聞いてきた。

「あ!じゃあいくね!」

F3にそういうと走り出した。

「おぉー頑張ってこぉぉい!」

背中越しに叫ばれたが、何を頑張るんだ、と顔がますます赤くなった。

ドタドタと仕度をすませ、道明寺の家についた。

ハァ・・

緊張する。毎日のように声は聞いてるけど、会うとなると別。
心臓が口から飛び出そうなほど、ドキドキしてる。

「もう西門さん達があんなこというから、余計緊張するッ」

決心して、中へ入った。

「牧野様!!」
「いらっしゃいませ!お待ちしておりました」

お手伝いさん達が駆け寄ってきた。

「あ、お久しぶりです」

なんだか、嬉しい。

「早かったじゃないか」
「セ・センパイ」

タマさんが出てきた。
道明寺がNYへ行った後に数回だけタマさんに呼び出され(強制的に)お茶を飲んだ。

「ぼっちゃんはまだ帰ってこないよ。お茶でも飲んで待ってな」

そういって、部屋へと向かった。

「あんたはあたしが呼ばないと来やしないんだから」
「すみません」
「まぁ今日は若いもん同士仲良くやりなよ」

とういうとさっさ出て行ってしまった。

「まだ帰ってきてないんだ・・・」

8時になった。
ここにきてから1時間がたったが、道明寺が帰ってくる気配はない。
来るときのドキドキは完全に薄れていた。

「・・遅いな」

ふらふらと屋敷を歩いて、東側の角の部屋についた。

「懐かしい」

前にきたときは、SPに見つからないように、裏から入ってきた。
でも今は堂々と玄関から入ってこれる。
あのときはいい雰囲気になったけど、途中で怖くなって泣いてしまった。

もし・・・今日・・・

(特別な日になるんだろうなー)

美作の言葉がよみがえった。
カーっと全身が熱くなる。

「ふんッ!なるようにしかならないんだから」

そう開き直ってベットに寝っころがった。

「おい!・・このッ・・起きろ!」

誰かが起こそうとしている。

「ったくよ、起きろ!」

どこかで聞いたことがある声・・・・
待ってる間に、どうやら寝てしまったようだ。

ガバッ!

一瞬で目がさえた。
道明寺だ。道明寺が目の前に立ってる。

「約1年ぶりに会うのに、出迎えがこれか」

半ばあきれたように言った。
が、顔は笑っていた。

「・・・」

涙があふれてくる。と、道明寺に抱きついた。

「おかえり」
「あぁ、ただいま」

道明寺だ。どんなに夢にでてきただろう。
どんなに実物に会いたかっただろう。

「牧野、会いたかった」

道明寺が抱きしめながら、耳元で囁いた。

2人はベットに倒れこんだ。

「・・牧野・・・」

道明寺が唇を合わせてきた。
優しく、優しく唇を重ねる。
会いたかった・・道明寺の唇に触れたかった。
つくしが回した手にも力がこもる。
少し開かれた口の中に、道明寺の舌が入ってきた。

「・・ン・・・」

なんてこんなにキスをするのがうまいんだろう・・
前は途中で拒んでしまったが、今日は自分も道明寺に1分でも多く触れていたかった。
おずおずと自分も舌を絡ませた。
道明寺も愛しくてたまらない、というふうに甘く、優しく舌を絡ませていく。
道明寺の唇が離れ、つくしの首もとを優しく愛撫する。

「・・ンン・・」

愛撫されるたびに、全身が熱くなる。

「・・・!」

道明寺の手が胸にふれた。

「・・・道明寺・・」

覚悟をしてきたはずだった、けどいざとなると怖くなる。

「・・・牧野・・かわいいよ」

と、つくしの唇をふさぐ。
飽きることなく続くキスに、怖さもなくなっていった。
それを察したのか、つくしの服を脱がせていった。

下着だけになったつくしは恥ずかしさと同時に、どうしようもないくらい心が道明寺を求めていることに気がついた。
優しく降り注ぐキスに溺れていく。
背中に手をまわしブラを外された。
恥ずかしさに手で胸を隠してしまった。

「牧野・・・みせて」

甘い声で言われ、手をゆるませた。道明寺が少し強引に手をとり、胸があらわになった。

「・・・」

胸を見つめたまま、黙ってしまった。

「・・な・・なによ」
「え・・いや、すげぇなぁと思って」
「すげーって!」

と反論しようとしたとき、道明寺の顔が胸元に近づいた。

「・・・どうみょ・・!」

つくしの胸のピンク色の突起を道明寺が口に含む。

「・・ぁ・・」

道明寺の舌が絶妙な早さで上下に動く。

「ン・・・ぁぁ・・」

たまらず声が漏れてしまった。

「・・ン・・ンンッ・・」

この声はあたし?

意識してないのにこんな声がでてしまい、恥ずかしさが充満する。
その反面、道明寺の舌の動きに翻弄され、自然と声が出る。

「・・ァ・・ン・・」

つくしの声で道明寺はますます欲情した。
片方の空いている胸に手を伸ばし、固くなっている突起を優しく指で挟んだ。

「あッ・・・ぁ・ンッ・」

声の音量があがった。
乳房を優しく揉みながら、指先で突起をつまんだり、こすったりしている。

チュ・・・・

道明寺の口に含んでいる、突起はますます固くなっていった。

「んんッ・・・」

恥ずかしい・・・けど異様に下半身が熱さを増す。

道明寺の唇がまたつくしの唇に戻った。
さっきとは違い、少し乱暴に舌が入ってくる。
けど、全然嫌じゃない。
それどころか、それに答えようとつくしも舌を絡ませた。

ビクッ

道明寺の手が、いつの間にかつくしのショーツを触っていた。

スルッ!

一気に脱がせた。
いつのまにか道明寺も全裸になっていた。
全裸にされ、無意識に手で大事な部分を隠した。
恥ずかしさはもちろんあったが、隠すものが無くなり不安な気になりかけた。

「・・牧野・・まかせろ・・・」

耳元で囁く。
耳たぶを弄るように舐めながら、あたしの不安な気持ちを溶かしていく。

つくしの手を払いながら、ゆっくりとその部分に手を這わせた。
薄い茂みの中に中指を差し込む。

「あっ・・・」

探るように割れ目をたどり、上の方にある小さな突起を見つけた。

クチュ・・

うっすらと愛液に塗れた小さな突起を、中指で優しく撫で回した。

「ん・・ハァ・・ぁ・・」

快感が全身を伝う。
他人の指がこんなに全身を痺れさすなんて・・・
いや・・ちがう
道明寺だから、道明寺の指だからこんなになるんだ・・・

今のつくしは恥ずかしさが消えることはなかったが、道明寺の指の動きに全身が集中していた。

「あっ・・ぁ・・ん」

かすかにクチュクチュと音が響いてくる。

道明寺の体が離れ、つくしの足元に向かった。
そして軽く足を持ち上げM字にさせる。
と、道明寺が顔を埋めようとした。

「・・ゃ・・だめ」

ここにきて、初めて反抗した。
埋めるのをやめ、顔を上げた。

「・・どーして」

真っ直ぐにつくしの目を見つめる。
怒ってるわけではない。むしろ甘く囁くように尋ねた。

「・・・だって・・きたない」

あたしはどんな顔で言ってるんだろう・・・
たぶん見たこともないような・・真っ赤な顔をしてるんだろうか・・
それに比べ、道明寺の顔は・・男の顔だ。
そんな道明寺の男の顔が前は怖かったけど、今は・・・
道明寺の甘く切ない表情に、つくしの胸はキュンと疼いた。

「きたなくねーよ・・・」
「・・だって・・・」
「・・・・黙って」

弱々しい反抗も無駄だった。
一言いうなり顔を埋めていった。

・・チュ・・

愛液で塗れた小さな突起に軽く口付けした。

ビクッ!

つくしは電気が走ったかのようで、腰が浮いてしまった。
道明寺はかまわずに突起の愛液を舐めとる。

チュ・・ぺチャ・・

「あっ・・・んん・・」

どうやら、つくしの一番敏感な部分のようだ。
舐められるたびに、腰がふらふらと浮いてしまう。

「はぁ・・ぁぁ・ん」

道明寺は器用に舌を尖らせて、突起のまわりをクルクルと舐めまわしたり、ときには口に含みズッと吸ったりする。
つくしの悩まし気な声に、更に丹念に舐めまわした。

つくしの悩まし気な声に刺激され、更に突起を丹念に舐めまわす。

道明寺の中指がつくしの愛液を拭い、つくしの入り口へと指を滑らす。
誰も触れたことがない入り口は、道明寺の中指に吸い付いた。
とても窮屈なその場所に、優しく、ゆっくりと深く差し込んでいった。

「・・はぁ・ぅ・・」

道明寺の指を加え込んでいる入り口の狭さをどうにかしようと、ゆっくり、ゆっくりと指を動かした。

「んん・・・あぁ・・」

少しずつ中が潤ってくる。
その間も道明寺の舌で勃起した突起を優しく刺激する。

「ん・・はぁぁ・・」

クチュ・・ぺチャ・・
ゆっくりと指を出し入れした。

「・・どう・・・みょ・うじ・・・」

つくしが切ない声で道明寺の名前を呼んだ。

たまらなくなり、愛撫するのをやめ、道明寺の勃起した自身を入り口に当てた。

「ん・・・・・・」

十分に濡れてはいたももの、指より太い道明寺自身を受け入れるのは難しい。

「いっ・・ッ」

痛さにたまらず声をあげた。

「大丈夫か・・」
「・・ううん、大丈夫」
「・・・ごめん・・とまんねーよ・・」
「あたしは大丈夫・・平気」

つくしは上半身を起こし道明寺にキスをした。
つくしの気持ちを察し、道明寺自身のものをまたゆっくりと奥深く差し込んだ。

「・・ん・・」

かなりきついが、奥までしっかり入った。

「動くぞ」

つくしの痛さをまぎらわせるように、つくしにキスをしながら、ゆっくりと動かしていった。

「・・あっ・・あっ・・」

ゆっくりと、円を描きながら、優しくゆっくりとピストンをするうちに、つくしの内側から愛液が染み出てきた。

「ぅ・・ん・・はぁ・・ん」

つくしの声もだんだんと潤みを増していく。

「・・牧野・・」

道明寺の切なく甘い声で、つくしの心も潤っていった。
小刻みに腰を動かしながら、つくしの切ない表情とやらしさを含む声に、つくしへの愛しさが増していく。

「あぁ・・ぁん・・ん」

最初の痛みがだんだんなくなっていった、と狂おしいくらいの甘い感覚がつくしを覆った。
つくしの声の変化に、道明寺のピストンも少しずつ早さを増していく。

「んん・・はぁぁ・・はぁ・・」

道明寺のピストンに合わせて自然に腰が動いた。
部屋には2人の甘い息づかいだけが鳴り響く。

「牧野・・キスして・・」

道明寺がねだる。
道明寺の首に腕をまわし、唇を交わした。
激しく舌を絡ませい、お互いを求め合うかのように唇を合わせる。

なんだか・・熱い・・

つくしは下半身の熱さが徐々に増していくのを感じていた。
それは道明寺も同じだった。

囁きにも似たあえぎ声で、2人の感覚は薄れてく・・・


もう少しで・・・


「ぁぅ・・・」

「・・つくし・・」

「・・どうみょう・・・・じぃ・・・・・」

道明寺がつくしに圧し掛かった。
ハァハァと耳元で息をしている。
痺れるような感覚に2人は少しの間まどろんだ。

ここまでなるのにどれくらいの時間がかかっただろう。
いろんなことが2人の間に訪れ、苦しい別れもあった、楽しい時間も過ぎていった。
けど、今やっとこうして長い道のりを歩いてあたしたちは結ばれた。
胸いっぱいに、今までにないくらいの幸せが広がる。

ふいに、道明寺がベットの横においてあった鞄に手をいれ、何かを取り出した。

「牧野、手出して」

おもむろに右手をだした。

「じゃなくて、左手」
「何?」

道明寺が左手をとり、薬指に何かをはめた。

「!!!」

ダイヤが数個埋め込まれてる。

「・・この指輪・・!!!」
「俺のデザイン」

得意げに言ってのけた。

「じゃなくて」

こんな高価なもの・・・

「おまえにプレゼント」
「こんな高いもの受け取れない」

そういって外そうとした。
が、道明寺に抑えこまれてしまった。

「おまえなー、俺の愛を受け取れ」
「///」

よくも恥ずかしくもなくいえるもんだ
それでも続ける。

「牧野、俺を信じろ」
「またいつ会えるかわかんねーけど、信じて待ってろ」

真っ直ぐに瞳を見つめられ、涙が自然と溢れてきた。

「愛してる」

言われた瞬間、道明寺に抱きついた。

道明寺のぬくもりが私に刻み込まれたから大丈夫。

昨日よりもっと道明寺が好き・・
愛してる・・
あたしは道明寺を信じて待つよ






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ