椅子
道明寺司×牧野つくし


「牧野。ちょっと、来い」

道明寺に呼ばれ、そばへ寄る。

「この椅子に、座れよ。」

何の変哲もない椅子を勧められ、素直に腰を下ろした。

「何?」

見上げるように問いかけると、甘いキスが降ってきた。
身体の力も、思考も奪う、とろけるような感覚…
足下で金属音が微かに聞こえ、見ようとすると、キスの激しさが増した。
抗えない、甘い誘惑に溺れているうちに、足首が何かで繋がれてしまった。
見ると、両足首に手錠がかけられ、椅子の脚と繋がっている。

「ちょっと!これ、なんなのよ!」

手錠に触れようとした手は、あっけなく道明寺に捕まり、後ろ手に手錠がかけられた。

「道明寺!何のまね?!」

カチャカチャと音を立て、両手足を動かす。

「無駄だ。傷になるから、やめとけ」

意地悪な微笑みを浮かべながら、不自由なつくしを眺めている。
道明寺の手が、足首からゆっくりと撫で上げていく。
滑らかな肌を味わいながら、スカートの中へ手を潜らせる。

「っちょっ…、ちょっと!やめてよっ!」

つくしの両足は、固定されているせいで、緩く開かれたまま閉じられない。
その内側の柔らかな腿を、道明寺の手のひらが撫でまわす。

「っはあっ…」

こらえきれない快感が、甘い吐息となって漏れだした。

「たまには、こういうのもいいだろう?」

両手でつくしの腰を掴むと、前へずらせた。そうして、スカートの裾をまくり上げると、下着に覆われた恥ずかしい部分が、突き出すように露わになる。

「っやっ…!」

背もたれと背中の間にクッションが差し入れられ、恥ずかしい格好のままどうすることもできない。
恥ずかしさに眉を寄せ、顔を真っ赤の染めているつくしが、愛おしくてたまらない。
この顔が、いじめっ子心を煽るんだよな…

「ね、道明寺。お願い、もう止めて…」

腕組みをしながら、意地悪な笑顔を浮かべ、つくしを眺めている。
仁王立ちで見ていたかと思うと、跪き、つくしの秘所をまじまじと眺めている。

「っやっ…!やめてっ…」
「牧野、なんもしてねーのに、濡れてきてるぜ」

言いながら、クレバスを指でつつく。

「っひゃ…」

ほんの少し触れただけなのに、甘くて強い刺激が与えられた。

「ここは、どうだ?」

ボタンを一つ一つ丁寧に外し、ブラジャーで隠された、胸の膨らみを露わにする。
ブラジャーを引き上げると、形の良い膨らみがこぼれ出た。

「これは、邪魔だな」

呟くと、傍らにあったキャビネットからナイフを取りだした。
瞬間、つくしは身体を強ばらせる。

「心配すんな。おまえには、傷一つつけねーよ。」

ブツっと音がして、ブラジャーの真ん中が切られた。ついでのように、ショーツも切り、剥ぎ取る。
満足げに見入っている道明寺から、身体を隠すようによじる。

「そんなに、見ないで」
「いいじゃねーか。……綺麗だ…、牧野」

ボリュームを増した形の良い膨らみが、道明寺を誘うように揺れている。白い肌に、ピンク色の蕾が愛らしく、ツンと硬く尖っている。
道明寺は、唇を寄せると、蕾をわざと外すように舌を這わせた。すべすべとした肌を舌で味わい、唇を押し当てると、つくしの唇から吐息が漏れた。
絶え間なく舌と唇がうごめき、つくしに刺激を与え続ける。でも、蕾は忘れ去られてしまったかのように、触れられることがなかった。

「あ、あ…んっ…。道…明寺…。」

たまらなくなったつくしが吐息を漏らす。

「どうした?」

意地悪な声が答える。

確信犯…
つくしは少し、道明寺を恨めしく思った。そして……

たまには私が意地悪しても、いいよね…

「ね、道明寺。」

上目遣いに見上げ、甘い声で呼ぶ。
いつもと違うつくしの態度に、道明寺の胸が鳴った。

「蕾も、食べて。」

いつもと違う自分を演じることに、つくしもどきどきしていた。
道明寺は言われるまま、蕾を口に含む。口の中で舌を動かし、堅さを楽しむ。

「あ…あっ……舌の先で、ちろちろって、舐めて…」

言われるまま舌を動かし、舐めつける。

「っふうっ…ん……すごく、気持ち、…いい」

甘い吐息を吐きながら、普段は言わない言葉を口にするつくしに、道明寺は舞い上がっていた。つくしの言葉に従い、誉められ、有頂天になる。
「道明寺、お願い。…脚の手錠、解いて…」

道明寺は一瞬考えた。
脚を自由にしたからといって、体が自由になる訳じゃない。……なら、いいだろう…

道明寺は、足首の手錠を外しながら、つくしの秘所をちらりと盗み見た。

ぬらりとした潤いが、妖しく光って見えた。

「外れたぜ。」

つくしの前に膝をつき、目を合わせずに言う。なぜか、目を見ることが出来なかった。
そんな道明寺の股間に、つくしの脚がそっと置かれた。

「!」

驚いてつくしを見ると、淫靡な笑みを浮かべている。道明寺は動くことが出来ず、そのままつくしから目が離せなかった。

脚の指がうごめき、道明寺に刺激を加える。

「大きく、なってるね。」

つくしがうれしそうに言った。
椅子に縛られたまま、道明寺を弄んでいるようだった。
つくしの脚は、股間へ潜り込み、ゆっくりと引き抜かれる。その摩擦が、たまらなかった。

「牧野…」

道明寺がつくしの脚を掴もうとすると、するりとかわし、道明寺の肩に乗せられた。
片足を道明寺の肩に乗せ、もう片方で股間を刺激する。
道明寺の視点から、つくしの秘所は露わに見えた。蜜が溢れ、座面に小さな水たまりを作っている。花弁がピンク色に色づき、花芯はぷくりと膨らみを見せていた。
つくしは、淫らな自分に酔いしれていた。そんなつくしの虜になっている道明寺…

「牧野…、蜜が、溢れてる…」
「道明寺が、舐めて…」

股間に置いていた脚を肩に乗せ、両足で道明寺を抱え込むような格好になる。
道明寺は蜜に誘われるようにして、唇を寄せた。
舌先でクレバスをなぞり、舌全体で蜜をすくい上げるように動かす。襞一枚一枚を丁寧に舐めつけた。

「んっ……っくふ……ん…」
「いいか?」
「すごく、いい。溶けちゃいそう…。」

つくしの言葉にうれしくなった道明寺は、舌を花芯にからみつけた。

「ああっ…!そこ…すごく、感じちゃう…。…舌で、クリクリって、して…」

つくしに言われるまま、舌を動かすと、つくしの声が大きくなった。

道明寺は有頂天になった。そして、次の言葉を待つように、舌を動かし続ける。

「ふうっ…ん…。舌だけで、いっちゃいそう…。……ね、くちゅくちゅって、吸って…」

その言葉のまま、唇を動かす。

「ああっ…!道…明寺!……中も、舌でめちゃくちゃにして…!」

身体をくねらせ、淫らな言葉を口走るつくし。そんなつくしの言葉に従う道明寺は、この状況に酔っていた。
つくしの蜜はとろとろと溢れ、妖しい光を乱反射させていた。甘い蜜に誘われるように、蜜壺に舌を差し入れる。ゆっくり差し入れられた舌が、つくしの中をうごめく。

「あ…あっ…!…道明…寺…!」

背中を仰け反らせ、快感に身体を震わす。

「入れ…て…。もう、いっちゃいそうなの…。道明寺と、一緒に…いきたい…。」

道明寺のストッパーは完全に壊れた。手早くパンツと下着をずりおろすと、肩に両足を乗せたまま、猛り立った自らを一気に貫いた。

「ああっ…っんっ!」

つくしは背中を弓のようにしならせ、嬌声を上げる。
打ちつけるように激しく腰を動かし、つくしの上気した顔を見つめる。快感に歪む顔が道明寺を煽る。

「あ…っあっ…!すご…い…!」
「どんな感じだ?…言えよ。」
「っあ…っくふ…んっ…!…奥に…当た…って…!」
「こうか?」

更に強く打ちつける。

「ああっ…っん…。そんなに…動いたら…だ…めぇ…!」
「すげぇ、いい。…いやらしいな、牧野。」

道明寺はうれしそうに言い、緊縛されたままのつくしを嬲る。
甘い嬌声と淫靡な水音が部屋の中に響き、二人をいつまでも酔わせていた…






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