道明寺司×牧野つくし
道明寺がNYへ戻って約半年。 あたしは、慌しいが充実した日々を過ごしている。 だた1点、道明寺がいないことを抜かしては。 道明寺は卒業式の日から数日だけ来て以来、一度も帰国してこなかったけど、毎日電話をくれる。 〜〜♪〜♪〜♪(着メロ音 ピッ! 「もしもし」 《俺ッ》 「どうしたの?今日はやけに早いじゃん」 《早ぇーて、もう夜だろ》 「だって、いっつも深夜0時過ぎに掛けてくるじゃん」 《あ?だっけ?》 「道明寺、あのね、今度みんなで温泉に行くっていってたでしょ!?」 《んあぁ、滋たちとだろう》 「うん、滋さん達もなんだけど……」 《だけど?なんだよッ!?》 「…F3も一緒なの」 《あぁ??》 《F3ってことは、類も行くのかッ?》 「う…うん、暇だから行くって」 《おまえッ、類に変なことされたりしないだろうなー!》 「へ、変なことって何がよッ!?されるわけないでしょっ!!」 《おまえ…誘うような目つきするじゃねーか》 「誘うような目?そんなの持ち合わせてないっ!!」 この男は何を血迷ったこと言ってるんだッ! だんだん腹が立ってきた。 《あの夜みたいに…》 続けて話そうとした道明寺の言葉をさえぎる。 「あの夜、あの夜って言うなッ!」 「ばかッ!!!」 プッ! ハァハァ、道明寺は電話でさえも、どれだけあたしを辱めれば気が済むのよッ! …あの夜って… ーつくしの卒業式から2日目ー プロムが終わりクルーザーでの2次会も終わり、懲りずに次の日は美作さんの家でパーティーをした。 美作さんちのパーティーでは、熱い視線を感じ振り向くと、その視線の先には花沢類がいて、どぎまぎするあたしをよそに二コリと微笑む類に思わず微笑み返してみたり。 道明寺は道明寺で、隙あらば2人になろうとしたが、ことごとく失敗に終わっていた。 今度は、西門さん家の別荘に行こうという提案もあったが、つくしと早く2人になりたい道明寺の「解散だッ!!」の一言で提案は却下された。 その日は朝早くに道明寺に呼び出され、2人きりのデート。 買い物したり、いろんなとこを周り、あっという間に夜になった。 夜は道明寺グループの経営するホテルに泊まった。 昔一度、西門さんと優紀を追って入ったことがある。 最上階のスィートルーム。 「うわっ、やっぱりすごいねー」 最上階からの夜景はすごいものがある。 絶景とはこのことだろう。 「ちょっとー、道明寺もこっち来てみなよー」 「みねー」 「みねーって!」 「そんなの見飽きたっ」 あーあー、そうですかいッ! つくしはブツクサと言いながらも、目の前の幻想的な夜景に見惚れていた。 スッ 道明寺が横にきた。 「夜景は飽きたんじゃなかったの!?」 嫌味たっぷりに言ってやる。 「おまえは夜景に見惚れてるけど…俺は夜景よりも可愛い牧野に見惚れてる」 「!」 プッ!あはははッ! 道明寺のくさい台詞に思わず噴出してしまった。 「てめっ、俺がせっかく考えてた台詞をッ」 「笑うな、このっ」 顔を真っ赤にした道明寺が、軽いヘッドロックをかけてくる。 「このっ、襲うぞッ!」 「////」 その言葉で次はあたしが真っ赤になった。 「ふ、風呂、そう!風呂に入ってくるっ」 道明寺の言葉に少しばかり動揺してしまい、とっさに逃げる。 スタスタと歩き出したあたしに向かって、 「一緒に入ろーか!?」 やらしい笑顔で言われ、おもわずその場にあったクッションを道明寺に投げつけていた。 チャポーン やっぱりこれからするんだよね。 もう初めてではないけど、やっぱり恥ずかしい。 でも…あたしも道明寺が…… これからの行為を勝手に想像して、風呂場で真っ赤になった。 風呂から出ると道明寺がビールを飲んでいて、それをあたしに差し出した。 「ほらっ、飲むか」 「うん」 缶を受け取り、少し口にする。 「じゃあ、俺も入ってくっから」 そういうとお風呂に向かった。 いつの間にか、部屋の電気は消されていたが、外の夜景の明るさでほんのり部屋も明るかった。 飲みかけの缶を置いてベッドに腰掛ける。 何分たっただろう、外の夜景をぼーっと見ていたら、道明寺が風呂から上がってきた。 「!!!」 「な、なんであんたは全裸なのッ!?タオルぐらい巻きなさいよっ」 「フッ、船の上でお預けくらって、今日まで我慢してたんだッ」 そういうと道明寺に押し倒された。 乱暴に唇を奪われたが、すぐに優しく甘いキスに変わった。 チュ…チュ… 優しく唇を合わせる。ついばむような軽いキス。 そして道明寺の舌が入ってきた。 つくしもぎこちないが、道明寺の舌を受け入れ絡ませる。 どっちの舌なのか判らなくなるくらい、舌を絡ませ合う。 道明寺…… つくしは道明寺への気持ちが更に高ぶる。 それは道明寺も同じだった。 つくしへの愛が更に、更に高ぶる。 チュ…チュ… かなり時間をかけたキスをし、唇を離した道明寺がつくしを見下ろす。 「牧野…」 「……」 「すげー、いやらしい顔」 「////」 あまりのつくしの可愛らしさに、また唇を奪う。 甘く、優しいキスは飽きることがない。 道明寺がつくしのバスローブを脱がした。 つくしの身体があらわになる。 道明寺の手がつくしの胸を包み込んだ。 「ンッ…」 道明寺の唇はつくしの首を愛撫しながら、指先はつくしの胸の中心を弄る。 「…ぁ…ン…ッ」 道明寺の優しい愛撫で、つくしの声が漏れる。 首を愛撫していた唇が、だんだんと下へ降りていき、片方の空いている胸へと辿りつく。 まだ固さを増していない突起の周辺を、舌を尖らせて舐めまわす。 「あぁ……んんッ」 少しづつ、つくしの声のボリュームが上がっていく。 同時にまだ口に含んでいない突起も、固さを増していった。 やっと道明寺の唇が、固くなったピンク色の突起を口に含む。 「ぁん…ッ…」 口に含んだまま、舌だけを器用に動かし、突起を上下に舐め上げる。 手では少し乱暴に、もう片方の胸の突起を指の腹で撫でまわす。 「ん…ん…あ……ぁぁ…ん」 優しく、甘い愛撫に溺れていく。 道明寺もつくしが初めての相手だったが、雄の本能なのか、天下の道明寺司だからなのか、愛撫もキス同様に上手い。 「…道…明寺……ぁ…」 無意識に道明寺の名前を口走る。 つくしの胸を十分にいたぶった手を、下へと徐々に移していった。 「はぁ…んん…っ」 ビクッ 道明寺の手が、つくしの下半身の薄い茂みの中に押し入る。 長い…長いキスと胸の愛撫で、つくしのそこは蜜が溢れ出していた。 「あ……っん…」 茂みの中の小さな突起を探しあて、中指の腹をあてがう。 指を動かすたびに、クチュクチュといやらしい音が響く。 つくしの入り口に溢れてる愛液をとり、小さな突起に塗付ける。 ヌルヌルになって滑りやすくなった突起を、優しく、円をかくように刺激した。 「はっ…ん……ぁ……っ」 道明寺に触れられるたびに敏感に反応するつくしを、道明寺は甘く、甘く愛撫していく。 つくしの胸の突起を責め続けていた唇を離し、下半身へと移動させていく。 道明寺の指で責め続けられら突起は、赤く腫れあがったかのようにツンと立っていた。 それを見つけると、小さな突起を口に含んだ。 「やっ…んんっ……」 ペロペロと舌で突起を舐めあげる。 「ぁ…ん…はぁ……んんッ」 そこを舐められると、切ない感覚がつくしを襲う。 ぺチャ…ぺロ… 生き物のように道明寺の舌は、つくしの突起を刺激する。 唇でその突起を甘噛みすると、ビクッ!とつくしの腰は浮いてしまう。 そんな様子を楽しむかのように、優しく、優しく、小さな突起をいたぶる。 道明寺はつくしの足を広げさせ、つくしの下半身を更に舐めやすくなるよう、M字にさせた。 「ゃ……ぁ…」 そして、道明寺の舌は更に下へ向かい、つくしの入り口にあてがった。 チュ… つくしの入り口を優しくキスし、入り口に舌を差し込む。 クチュ… 「はぅ…ん…」 つくしの腰がふらつく。 入り口の中を探るように、道明寺の舌は動く。 さっきまで舌で弄られていた、小さな突起を指で挟む、とクリクリと動かし始めた。 「ん…ぁ…んん」 つくしの声にも艶が増し、切なそうに喘ぐ。 だんだんと痺れるような感覚に襲われ始めた。 つくしの艶の増した声に、道明寺の愛撫も加速する。 切ないが、狂おしいほどの甘い感覚がつくしを覆いつくす…… 〜〜♪〜〜♪(着メロ音 道明寺の携帯が鳴った。 2人は一瞬止まり息をのんだが、道明寺はそれを無視して続けようとした。 が、 〜♪〜♪♪〜〜♪〜〜♪♪ 〜〜♪〜〜♪♪〜〜♪〜♪〜♪♪〜〜♪〜〜♪♪ 〜♪〜♪♪〜〜♪〜〜♪♪ かなりのしつこさで鳴り止まず、業を煮やした道明寺が携帯に出た。 プッ! 「てめーっ、邪魔すんなッ!!」 《…》 「…か、切るぞっ」 《……》 「あ?それは帰国する前に片付けただろうがっ」 電話の相手は、たぶん道明寺家(会社)の人間だろう。 こんな時間に電話してくるなんて、よっぽどのことだろう。 道明寺に責め続けられたつくしの身体は、かなりの熱さを増していた。 今、この状況で電話を掛けてくる相手を恨めしく思いながら、つくしは道明寺を見つめる。 道明寺もまた、つくしの顔から目を離せずに話し続けた。 つくしは瞳を潤ませ、誘惑するような目つきで道明寺を見つめる。 そんなつくしの瞳に、道明寺の鼓動は高くなっていった。 誘惑しているわけではない、が自然につくしの瞳はやらしさを増し、道明寺を求めていた。 早く話しを終わらせて……早く…早く… 《…》 「あぁ、わかった」 《…》 「わかったっていってるだろうがッ!!」 《…》 ブチッ! 「…仕事?」 「気にすんなッ」 「…」 「…おまえのその目つき」 「ぇ」 「…やらしーな…」 そういうと荒々しく唇を合わせてきた。 道明寺…離れないで… 狂おしいくらいの熱いキスを繰り返す。 道明寺はつくしの足を広げ、自分の勃起した自身を、つくしの入り口にあてがった。 「入れるぞ…」 ゆっくり、ゆっくりと奥に差し込んでいく。 「んっ……」 まだ窮屈だったが、初めてのときよりも痛さを感じなかった。 優しく、ゆっくりと奥へ差し込まれ、道明寺の全部を咥え込んだ。 「ぁ……はぁ…ん」 つくしが痛みを少しでも感じないよう、ゆっくり、ゆっくりと腰を動かす。 その間、道明寺はかがみ込み、つくしにキスをする。 「ンンッ……」 道明寺はゆっくり、ゆっくりピストンを始めた。 つくしは道明寺にしがみつき、必死で愛撫に答える。 痛さがなくなり甘い感覚に包まれ、つくしは自然に腰が浮いてしまう。 道明寺でいっぱいになった全身が、上下に波打ち、つくしの声は更に潤みをましていく。 「は……っ…ん…ぁぁ…ん」 つくしは蜜を溢れさせていった。 道明寺は目の前の胸の突起を口に含み、ペロペロと舐めながら、腰の動きを少しずつ早くしていった。 「あ…ん……ぁ……っ…んん」 甘い、痺れるような感覚がだんだんとつくしを覆っていく。 切ないくらい、苦しい、でも甘い感覚がじわじわと襲ってきていた。 道明寺もピストンの速さが増していく。 胸を締め付けるような、甘い切ない感覚が道明寺、そしてつくしを襲う。 道明寺のピストンも激しさを増していく。 「や…んん……あぁ…ん…だめっ…」 ドクドクと全身が、激しい波に襲われた。 「……ハァ…つくし…」 「ゃ…あ…あ…ンッ…」 「………ンッ…!!」 「あぁ……ン…ン……ぁあ!!!!!!」 震えがし、気が遠のくのを感じた。 2人の甘い息遣いが部屋の中にこもる。 「牧野…」 道明寺がキスをしてくる。 長く、甘いキスを繰り返し、道明寺はつくしを見つめた。 つくしも道明寺を見つめ返す。 ウルウルと潤ます瞳に、道明寺の欲望をかき乱した。 萎えたばかりの道明寺の自身が固さを増していった。 ガバッ! また道明寺がつくしに圧し掛かった… つくしの吐息が漏れる。 ー次の日の夜、道明寺はNYへと戻っていったー 〜〜♪〜♪〜♪(着メロ音 プッ! 「何よッ!」 《てめっ、いきなり切るなよッ!》 「あんたが切らすようなこと言うからだよッ」 《……まぁいいやッ》 「何がいいのよッ!」 《牧野んちに手紙かなんかきてねー?》 「あ?手紙?ちょっとまって」 そういうと郵便受けを見にいく。 中を開けると手紙が入ってあった。つくし宛だ。 「ねー、手紙があったよ」 《中開けてみ》 「ちょっと待って…」 開けてみる、と、中にチケットが入っていた。 …ニューヨー……ク…? 「え?道明寺!?これって」 それはNY行きのチケットだった。 《来るだろ!?》 「ぇ…うん、うん、行くっ!」 道明寺に会える!何ヶ月ぶりだろう!嬉しいッ! 喜んでいると道明寺が聞いてきた。 《で、温泉はいついくんだよ》 「温泉?明日っ!」 《あぁ!?明日ッ!?》 「うん!明日早いしもう寝るっ!おやすみ♪」 《ぉぃ…!!》 プッ! 道明寺の怒鳴り声が聞こえたが、切ってしまった。 手に持ってるチケットをまじまじと見る。 「…4日後か」 待ってて! 道明寺ッ!! ■温泉 今日はみんなと1泊2日の温泉旅行。 温泉は山奥にあって、滋さんちが所有しているところだ。 滋さんとF3、桜子に優紀、いつものメンバー。(あっ!和也くんは誘ってなかったよ) 温泉までは、滋さんちの車で行くことになった。 滋さんと桜子、そして西門さんに美作さんの4人。 優紀とあたしと、そして花沢類の3人、に分かれて乗ることになった 昨日の思いがけないプレゼントに、今日は少し舞い上がっていた。 車中、優紀と楽しく話していた。 「牧野」 「何?花沢類」 「司となんかあった?」 「ど、どーして!?」 そんなに浮かれていたろうか!? 花沢類の言葉にドキッとする。 「楽しそう」 「た、楽しいわよっ、そりゃあ。これからみんなで温泉だもんッ」 どぎまぎしながら答えた。 フッと笑うとまた、窓の外を眺め始めた。 最近特に痛いほど、花沢類の視線を感じる。 そのたびに、あたしの胸はドキッとしてしまう。 でも、花沢類の存在はあたしを安心させる。 道明寺がNYへ行ったとき、胸が裂けるくらい寂しいと思ったとき、必ず花沢類が現れた。 あたしの気持ちを察してか、何もせず、ただ傍にいてくれる。 自分はずるい、と思いながらも花沢類には甘えてしまってる自分もいた。 今日は1泊する…大丈夫、みんなもいるんだから! かなり時間がかかり、着いたのは夜の7時をまわっていたが、無事到着した。 古い旅館風の屋敷と、奥の方には露天風呂があった。 料理などは、滋さんちのお手伝いさん達が作って、置いていってくれた。 風呂は大きい露天が1つしかなかったので、最初にF3が入った。 そんなに待つこともなく上がってきて、すぐに女達が一緒に入った。 「ねーねーつくし」 「何、滋さん」 「司とやった?」 「な、な、何いってん…」 いきなり何を言い出すんだ。 心臓が破裂しそうにドキドキしだした。 「だってさー、つくしの身体って前はストーンとしてたけど」 「ストーンって何よっ!」 「それなのに、少しメリハリついてるじゃん」 「そういわれれば。牧野先輩したの?ねーどーなの?」 桜子がここぞとばかりに聞いてくる。 「う、うっさい!もう上がるッ!」 逃げるように露天風呂から上がった。 道明寺とのことなんて……あたしの口から言えるわけないじゃないッ! あたしが上がると、他の3人も風呂から上がってきた。 部屋へ戻ると、もうF3の宴会は始まっていた。 「おせーよ!」 美作がワインを片手にあたし達に言う。 「じゃあ乾杯しましょう」 桜子がみんなに言う。 「じゃあ、俺達の明日に!!!」 西門が叫ぶ。 『乾杯〜〜〜〜〜〜ッ!!!』 カシャ〜〜ン! みんなでこうして飲むのは久しぶりだったから、すごく楽しい夜になった。 途中、携帯の電波が入らないとわかった西門と美作が散々愚痴ったが、完全にあきらめ飲みに徹した。 みんな散々飲んで、騒いで、だんだんにダウンし始めた。 「ハァ…癒される」 夜1人で露天風呂に入ってた。 「誰?」 「え?誰?」 誰と聞かれ、こっちが誰と聞き返す。 よくみると花沢類だ。 「は、花沢類!?」 「あぁ、牧野か」 「俺も入らせて」 そういいながら、お風呂の中に入ってきた。 「ちょ、ちょっと」 焦ってるあたしに向かって、類は面白そうに笑う。 「あ、あたし出るねっ」 そういって立とうとしたが、困ったことに誰もこないと思ってたから、そばにはタオルも身体を隠す物が何もない。 「今出て行ったら、牧野の裸、俺に丸見え」 憎たらしい笑顔で言った。 この場は、花沢類が出てから出ればいい。 そう思って身をかがめた。 山奥だから空が綺麗で、満天の星空が見える。 「うわー、すごっ」 思わず声が出た。 類も空を見上げる。 「花沢類」 「ん?」 「いつも、ありがとう」 「その言葉、何度も聞いてる」 なんだか綺麗な星空を見ていたら、いつも苦しい時に支えてくれる類にお礼が言いたくなった。 「……」 「…牧野?」 お酒がまだ残ってるから、酔いがまわってきた。 一瞬溺れそうになったが、類がすぐ支えてくれた。 「大丈夫?」 「…う、うん…」 って!な、なんでっ 類がいつの間にか、つくしの肩を抱いている。 驚いていると、類がつくしにキスをしてきた。 「!!!」 びっくりしている暇もなく、類は舌を入れてくる。 押し戻そうとしても、手に力が入らない。 そうしてるうちに、類の舌はつくしの舌を探し当てた。 優しく、舌を絡ませられる。 道明寺とは全然違うキス。 F4はなんでも得意なのか!? 類のキスもうまい。 抵抗してみるが、力が入らず、空振りにおわる。 軽い抵抗を示すつくしを無視し、類は優しく、甘いキスを繰り返す。 「…ん…んっ…」 心の中で叫ぶが、なんの抵抗にもならない。 「…牧…野……好き…だ」 途切れ途切れ、類が囁く。 つくしの心拍がだんだんとあがってくる。 類の手が、そっとつくしの胸に触れた。 ピクッ! つくしの反応をよそに乳房を優しく揉み始めた。 指の腹で、つくしのピンク色の突起を撫で上げる。 「ん…ん……っ」 塞がれている口から、声が漏れる。 類の指先は巧みに、つくしの突起を責めたてた。 いつの間にか類の舌を受け入れていた。 つくしから絡ませることはなかったが、類の舌をそのまま受け入れる。 類は優しく、包み込むように乳房を揉み、人差し指と中指で突起を挟み、コリコリとしている。 「ぁ…ん……んっ」 そして、ようやく唇を離すと、つくしの耳たぶを甘噛みし始めた。 「あ……っ」 外につくしの声がこだまする。 丁寧に、優しく、耳たぶを舐めまわす。 ぺチャ…チュ… 類の息遣いと、耳を舐める音が最大に聞こえる。 「だ…めっ…類……ぁ…ぁ」 駄目という言葉も、今やなんの抵抗にも聞こえなかった。 「牧…野……」 類が甘い声で囁く。 類の声で、つくしの心はドキッ波打つ。 乳房をいたぶっていた手は、つくしの下半身へと移っていった。 少し強引につくしのそこに手を入れ、薄い茂みの中へ差し込んだ。 ヌルッ つくしの入り口を探し当てた指先は、愛液が溢れ出しているのを感じた。 「牧野……濡れてるっ」 つくしが感じていることを嬉しく思い、つくしにキスする。 「類……ゃ…ゃめて…」 言葉とは裏腹に、類の指先に溺れる。 つくしの入り口に類の指が入ってきた。 「あ……んん…」 まだまだ窮屈なそこは、類の指を少しずつ呑みこんでいく。 「ぁ…ゃ…」 つくしの潤んだ声に、類の欲望は更に増す。 少し指を動かしていく。 「ん…ぁ……んっ」 つくしの中はヌルヌルとして、類の指を咥えこむ。 だんだんと奥の方から愛液が溢れてきていた。 滑りやすくなったそこを、類の指は更にピストンし始めた。 「だめ……ん…ぁ…ん…」 類の指に溺れる罪悪感と、狂おしくなるほどの甘い感覚に、つくしの感覚も麻痺しそうになる。 類の指が引き抜かれる。 「…牧野…きて」 そういうと類は、つくしを抱き上げ、自分の上にまたがせた。 と類の熱く勃起した自身を、つくしの入り口にあてがった…… 「類ッ!!!!!てめッ!!!!ぶっ殺す!!!!!」 誰かが叫びながら、こっちに来た。 ど、ど、道明寺!? 道明寺はNYじゃなかったのっ!!?? ガバッ!!! チュン…チュン…… 類とつくしは同時に起きあがった。 「へっ?」 「えっ?」 つくしの左では優紀が寝てて、右では滋さんがつくしの腰に抱きついてスースーと寝息を立てていた。 「ゆ…夢?」 2人同時に呟く。 えっ!っと2人は顔を見合わせた。 「牧野」 「はいっ!」 つくしはビクついた。 「俺、牧野とやってた」 えーー!?も、もしかして同じ夢を見たの!? 声も出ず、顔を真っ赤にしてると、 「すけべッ」 というと手で身体をかくした。 何ー!?なんでそれをあんたが言うかッ! 顔を真っ赤にしたまま、手元にあった枕を、類に投げつけた。 その騒ぎに、みんなが起きだした。 道明寺、こんな夢を見るあたしを怒らないでッ。 ハァ、明後日はNYへ行けるのに、どんな顔で会えばいいの…。 でも……、夢でよかった。 ほっと胸を撫で下ろし、ドキドキの1泊2日は過ぎて行った。 明後日はNYへ、胸をドキドキさせながら… 道明寺に会いにいく! 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