道明寺司×牧野つくし
![]() つくしは、少し遅めの夕飯を1人でとりながらテレビを何気なく見ていた。 ぼんやり見ていると、ニュースは特集になり、日本の財閥の歴史と現状を映し出し その中でも不況に強い道明寺、花沢、美作をとりあげ、その強さの秘密は何なのかを いろんな角度から探ろうとしていた。 「道明寺財閥の副社長として、そのモデルのような風貌ばかりでなく実績でも高く評価されている道明寺司さんにお話を伺ってきました」 とアナウンサーがさらりと言い放ち、画面には道明寺が映し出されつくしはどきりとする。 画面の中の司は本当に大人の男だと思う。スーツをきれいに着こなし、言葉すくなに でも要点をきちんと誠実に相手に話している司は、やはり、道明寺司だと思う。自分が知っているただの司ではないような気がして、いつも少し寂しくなる。 司は時間があるとうちにやってくる。でも、忙しいのはいつもで、最後にあってから もう2週間もたっていた・・・・・。今度はいつ・・・・考え出すとつのってくる 不安を打ち消そうと、冷蔵庫からアイスクリームを取り出し食べかけたその時 「おい、やろうぜ!」 司がいきなりドアを開けて入ってくる。 つくしは、テレビの中にいる人とはおよそ別人のような言葉づかいの彼と、 テレビに今映っている本人そのものがいきなり目の前に現れたことに驚いて 食べかけたアイスクリームを思わず口からぶっ!とはきだし 「や、やるってなんなのよ!」 会えて嬉しい、じぶんだって抱かれたい・・・ それなのに。条件反射でそう答えていた。 「アホウ、んなもん、男と女がやることっつったら決まってんだろ。」 「あ、あんたはなんで、そーゆーやらしいことをおっきな声でいうのよ!」 とりあえず、そういうのが精一杯だった。 「だれもいねーんだろ?いやなのかよ」 「いやって・・・、そういう問題じゃ・・・・」 幾度か肌を重ねていても、やっぱり、奥手な自分はかわらないのを自覚しつつ でも、あまりのストレートさに、うつむきながら照れるつくしに 少しかがみ、背中を丸めてそっと優しいキスをする司 不意を撃たれたような、速攻のキスに動揺してしまった自分を隠そうと 「あ、あんたって、テレビや新聞に出てる人とは別人だね。 こんな狭い部屋で、こんな下品な会話してるなんて世間に知れたら 世の中の人ひっくり返って、道明寺と取引やめちゃうんじゃない?」 視線を泳がせながら、そういうつくしに 司はつくしの不安な照れ隠しの気持ちなどお見通しのような顔でこういう。 「おれは、いつでもお前を抱きてえんだよ。お前に触れてねえと落ちつかねえんだよ。 おれの頭ン中がお前でいっぱいなのは、仕事するようになっても、何年たっても、時間がなくて会えない時間が増えても、ずっとずっと変わんねえんだよ。んなこと、いいかげんわかってんだろ。何度もいわせんな。」 「だから・・・・・・」と強引に・・・・でも大切なものを扱うようにしてつくしを抱き寄せた。 「なんで、こんなに、こいつはキスがうまいんだろう・・・・」 いつもいつも思う。 それが、テクニックとか、そういうものだけじゃないことはいまのつくしにはわかる。 つくしは、久しぶりの司のキスが嬉しくて、泣きそうになっていた。 「牧野・・・?具合悪い?」 「ちがう・・・・」つくしは、久しぶりの司のキスが嬉しくて、泣きそうになっていた。 「つらかったら、いえ」 恥じらいながらうつむきながら頷くつくしを確認した司は 男の顔になった。 いつからだろう・・・ 司の贅肉のないしまった体、大きな広い胸、見かけより華奢な腰つき・・・・ 司のそばにいると、いや、そばにいないときでさえ、司が欲しくなる自分に驚くことがある。抱かれたい、司が欲しい。こんなこと女のあたしからは絶対にいえない。 だから、あたしは待っている。司があたしを欲しがってくれるのを。待っている。いつも、いつも。 肌を合わせるということが、どういうことなのかよくわかっていなかったあの頃。 怖くて、どうしようもなかった。自分がどうなってしまうんだろう・・・・そんなことばかりが先走りしていた。でも、今は違う・・・・・。 「んっ・・・」司の手が胸の蕾を這う。何度も何度も大事そうにキスする。 それだけで、司がどれだけ自分を大事にしてくれているかがわかる。どんな言葉よりも この優しい愛撫だけで、全てがわかってしまう。こうされるのをいい子で待ってたんだよ、あたし・・・。心の中でつぶやく。 「はあっ・・・・んっ・・ふっ」もう・・・・止められない声。 司の細く長い指があたしの体を這っていく。疼くような快感があたしをつつむ。 そのたびに、あたしのあそこがじんじんする。体は正直だ・・・・ 耳元で司がかすれた声でささやく。 「ここ、・・・・感じんのか?」 「ん・・・」 「こうか・・・?」 「っふ・・・はあっはあっ・・・つかさ・・・つかさ・・・」 「んないい声だすな・・・・たまんねえ」 もう、あたしのあそこはぐちょぐちょだ・・・ そのぐちょぐちょを司の細く長い指がもったいなさそうに、大事そうにかき回す。 ちょっと突起したそれをいとおしそうに、でも意地悪くいたぶるように 扱いながら、私の胸の蕾をしつこく、これは俺のだ・・・といわんばかりに 吸い付いている大きなダダッコの司も、もう随分余裕のない息づかいになっている。いい子で待っていた私だけど・・・・もうだめだ。 「ん、はあっ・・・気持ちいいの・・・・」 「ん・・・」 「つかさが好きなの・・んっ、んっ、」 「ん・・・」 「まだ・・はあつ・・・だめ・・・・?」 「俺も・・・・限界きた・・・・」 そうやって、私たちはひとつにつながる。 つながってしまうと。もう、他になんもいらなくなる。 司の伏目がちな男の顔が、あたしのぐちょぐちょをそそる・・・ こうなると・・・・あたしも、いつものあたしじゃない・・ 「おっぱいの先・・・・、クリクリして・・・・」 はしたなく・・・・・ねだる・・・・ 司は、激しく・・でも宝物を扱うような慎重さで私の中で動きながら 「いつから、そんなやらしい女になった・・・・」 うれしそうに言う・・・・ あたしは知ってしまった・・・・こういう言葉が司を挑発するってことを。 「ん、あっ、はあ・・・あんたが・・・こんなおんなにしたんだよ・・・。」 「だめなら・・・いい・・・」 「だめなわけ・・・・ねえだろ・・・・」 両手でおっぱいの先をクリクリとやさしく・・・・でも時に少し乱暴にひねりあげる。 あたしのぐちょぐちょがもっともっとひどくなって。 司が動くたびに、ねっちゃ、ねっちゃと音がする。 どうしよう・・・・気持ちいい・・・・ ん・・・体に力が・・・はいらない・・・・ 「つかさ・・つかさ・・どうしよう・・・気持ちいいの・・・、あ・・ん、はあっ・・・」 「・・・・いまのお前の顔・・・・たまんねえ」 「う・・・・ん・・・あっ、あん・・・あ〜ん」 司の動きがあたしの奥の何かにあたり、声が裏返るのが自分でもわかる。 自分のやらしい声に欲情している自分に驚く。 「他の奴にぜってえ、・・・・」 「ん・・・」 「んな顔すん・・・な・・・・」 「ね・・・出して。いっぱいだして・・・・」 「ん・・・・」 「あんたがだしていいのは、あたしの中だけ・・・だからね」 「んなこと・・・たりめーだろ」 「いっぱい、ちょうだい・・・あたしにあんたを・・・いっぱいちょうだい」 そんなことを息をいっぱいいっぱいにしながら囁きあう・・・ そしてあたしは司を・・・・ 「おれ・・・・でそう・・・くっ、んっ・・・んんっ!」 「はあっ、んっ、あっ、あっ、ああ・・・ん・・・」 ・・・・受け止める。 瞬間あたし達はぎゅうっと抱き合う。 愛しくて、でも、その行為が終わってしまうことが切なくて・・・・・ 司のきれいな・・・いつも・・・・何にも動じない顔が苦しそうに歪む・・・・ 「その顔が・・・・これからもずっとあたしだけのものでありますように」 そう心でつぶやきながら、司を引き寄せキスをする。 司は・・・・まるでご褒美をもらった子供のような嬉しそうに顔になる。 がんばったんだよ!といわんばかりの誇らしそうな顔をする。 いつもケンカしているあたしたちが一番素直な瞬間・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |