道明寺司×牧野つくし
「牧野、ゲームしようぜ。」 NYに冬休みになった途端呼びつけられたあたし。 ・・・今日着いたばっかりで疲れてるんですけど・・。 「ゲームって・・・昔やった、トランプとか?」 嫌だ、という気持ちをこめて言ってみる。・・でも道明寺は動じずに、とんでもないことを言い出した。 「ねえ・・・?やっぱりあたし・・・。」 シャワーから出てきたあたしは断る言葉を捜す。 「ん?たったの15分耐える自信、ねえのかよ。できたら、なんでも言う事聞いてやるぞ。 ただし、負けたらお前に言う事聞いてもらうけどな。」 道明寺は、からかうような口調で言う。 なんでも言う事・・・あ!あたし、こいつにして欲しい事ある!絶対、フツーに頼んでもしてくれない事! 「絶対言う事聞いてくれるのね・・?オトコに二言はなしだよ・・?」 任せとけ、と道明寺は言うと、部屋の明かりを落としてあたしのバスローブを脱がせた。 タイムリミットは15分なのに、道明寺はちゃんと優しく瞼や、頬にキスをくれる。 あたしの唇を割って、道明寺の舌があたしを捜す。あたしも答えているうち、まだキスしかしてないのに、 身体が熱くなってくるのを感じた。 道明寺の指が、あたしの耳のあたりをいじる。・・・こんなとこ・・なんで感じるんだろ・・。 胸のふくらみを優しくなでる指に、いつ頂きをいじられるかと、気が気じゃなくて。息を止める。 道明寺のしかけたゲーム・・・それは、15分間、声を殺すこと。・・・出したら、あたしの負け。 道明寺の口が、あたしの蕾を捉える。・・・ん・・声を出さないって、苦しい・・・。 あたしは恨めしげに時計をみるけど、まだ5分も経っていない・・。 負けたら、何させられるんだろう・・。あたしは、だんだんそのことも気にかかりだした。 あたしのおなかのあたりを、道明寺の端正な顔が、行き来する。 前髪が、おへそのあたりをくすぐる。・・・声をだせないと、いつもは平気なことまで敏感になっちゃう・・。 ショーツの上から、茂みをゆっくりともまれて、腰が自然にくねってしまう。 クロッチの脇から、指がぬめりを捉えたとき、あたしは思わず「っ!!」と小さな声を漏らしてしまう。 道明寺が、身体を起こして、「今なんか聞こえたぞ・・・?」と意地悪く言う。 「あんなの・・・息だもん。」 あたしは、無視して、目を閉じる。・・・声なんか、絶対出すもんか。・・生来の負けず嫌いが、ますます あたしを意固地にさせている。 ショーツを脱がされたあたしは、いよいよ勝負だ、と時計をにらむ。残りは5分。ここまで耐えたんだもん、 負けるもんですか。 残り時間は少ないのに、道明寺は、あたしの中心を触らずに回りばかりにキスをする。 ふともものあたりを、暖かい舌が伝う。・・・・気を抜きかけた、その時。 司の指が、一気にあたしに入ってきた。 「・・・ああっ!」 慌てて口を両手で塞いだけど、道明寺はにやりと笑ってやりい、と言った。 ・・・負けちゃった・・でも、これで自由に声出してもいいんだよね・・? 親指が芽を、人差し指と中指があたしの中をぐちゃぐちゃとかきまわす。 「あん、あん、・・・ああんっ・・・!」 淫らな音が、あたしを尚更高めて行く。 ・・・どうせ負けるんなら、もっと早く降参しとけば良かった・・声殺すな んて、絶対無理・・。 道明寺の舌が、あたしの襞を舐め上げる。・・・やっぱり指より、ずっと気持ちいい・・。 舌と指に責められて、あたしは自分の限界が近いことを感じる。 道明寺が、急に身体を起こして、ベッドの脇にある椅子に腰掛ける。 「こっち、来い。約束守ってもらうぞ。」 ええ〜!?言う事聞くって、・・・もしかして・・・? あたしは座った道明寺の前にひざまずく。何度も・・したけど、こんなにまじまじと見るのは、初めて・・。 「どうやって、やるの・・?」 あたしはおずおずと聞く。・・・・なんか、怖い・・・。 「俺が、お前にやったみたいに、舐めてみろ。」 そっと手を添えると、手前の方を、下から上へ、舐めてみる。・・・味はしないんだ・・。 「・・・う・・、よし、じゃあ、口に含んでみな・・?」 あたしは、先端の割れ目に、透明な液を見つける。・・・すくった方が、いいのかな・・? そこを舐めると、道明寺がうう、と声を漏らした。・・・気持ちいいのかな・・? なんか、いつも気持ちよくしてもらってばかりだけど、してあげるのも・・いいかも。 口に全部を頬張る。 「こっち、見てみろ・・そのまま・・」 あたしは、視線を上げる。道明寺は、あたしの胸をいじりながら、言う。 「上下に動かしてくれ・・おお、そんな感じだ・・。」 ぴちゃっ、にちゃっ、というやらしい音が、あたしの中心を濡らす。 「・・・は、もう・・やろうぜ・・。」 道明寺が、あたしをうつぶせに寝かせる。いつもより、性急に入ってきた彼が、いつもより、大きく感じた。 「ああん、ん、ん、ん、ううん、あっ!」 あたしは自分でも恥かしいくらいの大きな声で、道明寺に応える。・・・・気持ち、いいよおっ! 一度抜かれて、体位を変えられる。左足を、道明寺の肩に乗せられて、深く、大きく突かれた。 「ど・・みょじ・・あたし、もう、だめ・・」 道明寺が、分かったと言うように、肯いて、最後の波があたしを襲う。 「まきのっ・・・!」 果てる瞬間、道明寺があたしを呼ぶ。・・・・道明寺、・・・・大好き。あたしも耳元でささやいた。 「お前のお願いってなんだったんだよ。」 道明寺が、タバコに火をつけながら言う。 「え?・・・いいよ、どうせもう負けたんだし。」 道明寺は、ふっと優しく笑う。 「お前にガラでもねえことさせちまったしな。・・・いいぞ。聞いてやるよ。」 「ホント!?」 「牧野・・・俺は、めっちゃ後悔してる。」 「ええ〜?オトコに二言はなし、でしょ?」 あたしはからかうように、言う。観光用の馬車に乗って、カメラマンにポーズ・・・。 周りの人たちが、道明寺を見てくすくす笑ってる。 「俺、こんな恥かしい思いしたの、生まれて初めてだわ・・。」 道明寺が、顔を背ける。 「あ、こっち見てって、カメラマンが言ってるよ?ほらっ。」 あたしは無理やり道明寺の顔を、前に向ける。・・・これがあたしたちが初めて一緒に写った写真になった。 SS一覧に戻る メインページに戻る |