おまじない(非エロ)
道明寺司×牧野つくし


イライラする。 どうやら俺は、会社に恨みがある奴に刺されて
一時は命も危ぶまれたらしい。 医者は助かったのが奇跡だと言った。
友達の事ならちゃんと覚えているし、退院して普通の生活にも
もうすぐ戻れそうだ。 でも・・・何かが足りない。
大事な何かが欠けているような気がする。
絶対に、忘れてはいけない何か。それが何なのか未だに分からない
思い出せないのだ。総二郎やあきらは何かを知っているらしいのだが
自分で思い出さない限りは意味がないと、何も教えてはくれない。

一体、何が足りないんだ?
そして、イライラの原因はもう一つ・・・あいつ、類の女だ。
牧野とか言ったかな。病院だけでも飽き足らず
家にも押しかけて来やがった。全く、鬱陶しい女だな。
相手すんのもウザイから寝たふりでもしてやれ。

「道明寺、起きてる?・・・なぁんだ、寝てるんだ・・・」

(・・・・・・・・・・・・)

「ふふっ。道明寺の寝顔可愛い。」

(おい、今こいつ何て言いやがった?天下の道明寺司様に向かって、可愛い!?)

「ねぇ、道明寺・・・あたしの事、ホントに忘れちゃったの・・・?

早く思い出して・・・」

(思い出すって何をだ? うおっ!こいつ今俺の頬にキスしやがったぞ?
どうゆうつもりだ?)

「あっ!そうだ!道明寺が早くあたしの事を思い出せるように
おまじない・・・牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし」

(なんだそりゃ!?嫌がらせか、呪いの一種か!?)

「また、来るね・・・?」

(ふぅ。やっと出て行きやがったぜ。)

「おい司、具合どうだ?」

あきらと総二郎が来た。

「おう。もうすぐ完全復活だぜ!」
「さすが、野生動物」
「だな。」
「おまえら、声合わせて言う事か?」
「それより司、おまえ顔赤くねぇ?」
「今、牧野とそこですれ違ったけど、もしかして・・・何かあったか?」
「なんもねぇよ!俺は、キ、キ、キスなんかしてねぇぞ・・・!!」
「ほほぉ、なるほど・・・おまえ、正直だな。」

ほくそえむ二人

「うっせぇよ!あきらも、総二郎も二人とも出て行きやがれ!」
「きゃぁ〜こわ〜い!司クンが怒ったぁ〜」
「おまえら、完治したら覚えてろよ!」

この後、司はしばらくこのネタで、西門と美作におもちゃにされる事となる。
司、頑張って記憶取り戻せよ〜






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