4年間の思い
道明寺司×牧野つくし


道明寺はNYに行ったきり、電話1本くれなかった。
4年前のプロムの後、道明寺は
『用が有る。』と帰ってしまい、
私は寂さを紛らわす為にF3や桜子、滋さん達と朝まで花沢類の家で
飲み明かした。翌日、TUKOSHIを見つけて、フッと笑いが込み
上げてきて、幾分、明るくなった気持ちで家に着くと、パパとママが
泣いていた!

『どーしたのよ?まさか、またサラ金・・・』

ちゃぶ台の上には、黒革のトランクが開かれて置かれ、中には刑事ドラマで
しか見た事のない、札束が・・・

『まさか?・強盗・・』

『つくし〜、道明寺さんが来て、置いてったのよ〜。あんたを下さいって!!』

ママの涙は嬉し泣きだったんだ・・

『あいつ、私を金で買うつもり?』
『そうじゃないよ、つくし・・』

『道明寺家の跡取に相応しい男になって、迎えに来るから、
 つくしに花嫁修業させて欲しいって、つくしは頭がいいから、
 大学行かせてやってくれって・・・』

パパの眼鏡も涙で光ってる・・

『あんなお坊ちゃまが土下座してたよ。パパはつくしに苦労
 ばかり掛けて、恥ずかしかったよ。きっと、お前は幸せになれるよ、
 つくし、良かったな・・』

道明寺はいつも、私の事を心配してくれてる・・離れて1日も経ってないのに、
会いたくて、会いたくて涙が零れた。

だけどその後、道明寺への連絡は一切繋がらなくなった。

『姉ーちゃん、あれ、手切れ金だったんじゃない?』

進の言葉に言い返せなくなる程、4年の音信不通は私を不安にさせた。

『今日ではっきりするから!』

高等部の時に椿お姉さんからプレゼントされたドレスを着てプロムに向かった

『牧野、綺麗だ・・』

今夜のエスコートを買って出た花沢類が、私の髪飾りを挿し直してくれる。

『(///)花沢類の方が綺麗だよ・・・』

花沢類に見つめられると、相変わらず恥ずかしくてドキドキしてしまう。

『お前ら、何してるの?』

道明寺が眉間に皺を寄せて立っている!!
インポートのスーツは道明寺の体格の良さを際立たせ、シックなシャツは4年振りの
道明寺から大人の色香を漂わせている。
私は体中の血が一気に上がるのを感じた。体が動かない・・

『牧野・・?』

道明寺はかけ寄って、私を強く抱きしめた。広い胸に、泣き顔を埋め隠す。
私達の再会に涙は似合わないよね。

『行くぞ。牧野。』

道明寺が腕を乱暴に掴む。

『へ?行くって何処に・・』

『俺は限界超えまくってんダ!』

『(///)ちょ、待って!花沢類に、アレ?花・沢・類・・』

周囲を見回しても花沢類の姿はなかった。

・・・ありがとう、花沢類・・・

4年振りの道明寺邸、出迎えたのは、懐かしの?たまさん。

『センパイ、お久し振りです。』
『つくし、坊ちゃんのコンドーム全部に穴を空けといたから、今夜で決める
 んだよ、いいね!名付けて・・うっ!』

道明寺が私の耳元で囁くたまさんの襟首を掴んで放り出す。

連れ込まれた部屋は今まで入った事のない部屋だった。毛足の長い白い
絨毯が一面に敷き詰められ、柔らかい色合いの家具が宝石の様な照明に
輝いている。思わずため息が洩れた。

『どうだ?お前の部屋だ。』

無表情に道明寺が囁く。

『何、言ってるの?』

私の中に渦巻いていた4年間の思いが溢れ出す。

『連絡1つ寄越さないで、私がどんな気持ちでいたと思ってるのよー!』

振り上げた腕を道明寺がぐっと持ち上げ、私の瞳を覗き込む。

『でも、お前は信じて待っていた。俺は奴等に認められて戻って来たんだ!
 牧野、もう何も心配すんな・・・』

道明寺の熱い唇が私の額、頬、唇に落ちて、隙間を割る・・
道明寺の熱い舌が、口内を深くかき乱す。

『うっ・・ふっ・・』

吐息が零れる。舌を捕らえて甘く噛んだ。
もっと、もっと、道明寺を深く味わいたい。
私はこんなに、道明寺を求めてたんだ。
道明寺が突然唇を離して、長い指で私の顎を捕らえる。

『お前、益々、可愛くなってる。』

(///)相変わらずハズカシイヤツ。

私を抱き上げるとベッドに沈めた。
背中に手を廻し、薄いシルクのドレスを一気に足元まで流れ落とす。

『ちょ、待って。電気消して!』
『全部、見せろ。』

低い声に圧倒される。

道明寺はジャケットを投げ捨てると、ネクタイを引き抜く。

『脱がせろよ。』

私は道明寺のシャッのボタンに手を掛けたけど、指が震えて
上手くはずせない。道明寺がシャツを脱ぎ捨てると、筋肉で
引き締まった、逞しい体が現れ、私の鼓動が高鳴る。
道明寺は私の下着を脱がせながら、眉を寄せる。

『なっ、何よ?』

シーツを手繰り寄せ、体を隠した私を驚きの表情で見つめている。

『お前、やらしい体になったな。』
『はっ?何よ、やらしいって!』

道明寺はシーツの上から私の胸を指で弾いた。

『ここも、前より膨らんでるだろ?』

シーツを剥ぎ取られ、乳首を吸い上げられると、堪られず声が洩れた。

『あん!』
『すげえ!声も可愛い・・もっと、聞かせろ・・』

私の1番好きな、道明寺の笑顔が映る。
耳たぶから首筋をなぞり胸を這う唇。その合間に道明寺の足は
私の下肢を割り、膝で中心を擦り始めた。

『いやっ!』

中心に与えられる、初めての刺激に全身の血が駆け巡り、白い肌が
桜色に染まる。
赤く立ち上がった胸の粒をしゃぶられると肌が粟立つ。

『っあぁ、・道、明・寺・・』

道明寺に足首を掴まれて、大きく開かされる。

『だっ、だっめぇーー』

私は慌てて、足を閉じ様とするけど、道明寺の腕はビクリとも動かない。

『ベタベタだ。』

易々と中心に顔を埋めて、蜜をなめられると、体が大きく震えた。
恥ずかしさと快感で涙が零れる。
赤く張り詰めた芯を硬い舌でたっぷり回されて、一気に血が上り、大きく反り返った。
荒く肩で息を吐く私の唇に、嬉しそうにキスを落とす。

『イッたな!』

道明寺はベルトに手をかける。道明寺が取り出したモノを目の当たりにして、私は青ざめた。

『やっ・・無理・・許して!』
『お前、今さら!』

私を見据える眼光が怖くて、目を逸らす。

『牧野・・・』

道明寺は青ざめた私を安心させようと、優しく肩を抱きよせ、ゆっくりと内腿を撫でる。

『あっん・・』

内腿を這う指の感触に甘い吐息が零れる。私の体がまた熱くなり出す。
長い指がゆっくりと中心を探り始めた時、私の中から流れ出したものがシーツを赤く染めた。

『あ!』
『え?』

私は道明寺の肩を押し退けた。

『ごめん、生理になっちゃった♪』

私が舌を出して謝ると、道明寺は顔を真っ赤にして怒り出した。

『テメェ、ふざけんな!!わざとかーー?』
『な!わざとの訳ないでしょ!』

怒鳴られて、私も怒り始める。

『俺は整理だろうが、なんだろーが、全っ然、構わねーんだよ!!』

道明寺は荒々しく私を押し倒した。
私の脳裏に4年前の西門さんの言葉が過ぎった・・「可哀想に 司。」
ホントだ。道明寺可哀想・・・

『ごめんね。いいよ、大丈夫。道明寺が嫌じゃないなら。』

私はニッコリ笑って抱きついた。

道明寺の険しい表情が崩れて、私の瞳を覗き込む。

『いいんだ、牧野。これからは、ずっと一緒だってーのに焦った・・』
『ずっと?』

私はその言葉を確認する。

『あー、ずっとだ。』

道明寺は私の唇に指先を当てると、夢の続きの様な優しいキスをしてくれた。

ー翌朝の道明寺邸の様子ー

つくしがこっそり洗おうと思ってたシーツが、着替え中に消えてしまい、
慌てて洗濯室を探し廻ったが見つからない。

『一体 何処?(|||)』

タマはツクシの初夜の血?が付いたシーツを椿に見せて喜んでいる。


道明寺は通勤途中の車の中で

『マジ、5年後になるかも・・』

と溜息を付いていた。






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