道明寺司×牧野つくし
−司がNYへ発ってから5ヵ月後の夏休み− 『プルルルル…』つくしの携帯電話が鳴った。 道明寺の番号だった。「もしもし…」2日ぶりの電話に声を整え電話にでるつくし。 「もしもし…牧野か?俺だよ」 「何よそ行きの声出してんだよ。そんなに俺と話せるのが嬉しいのか?」 照れながらも嬉しそうに話す道明寺。 「嬉しいわよ…」 珍しくも素直に答えるつくし。 「・・・!」 電話の向こうの道明寺は真っ赤になりながら絶句する。 「実はな、来週土曜から3日間、日本に帰るんだ!」 気を取り直し道明寺が話しだす。 「えぇ!本当?」 思わず声が大きくなるつくし。 「痛ぇ!そんな大声出されたら鼓膜破れるわ!・・・土曜から3日間、 俺のために牧野の時間空けといてくれ。昼には着くから、俺んちで待っててくれ。 じゃ、よろしくな!」 ガチャン!ツーツー…捲くし立てるように一方的に話し道明寺が電話を切った。 『なに、一方的に話して切っちゃって…でも、でも、やっと会える。 何ヶ月ぶりだろう、嬉しい・・・どうしよう・・・』 携帯電話をじっと見つめ微笑みながら思うつくしだった・・・。 −土曜日− 午前10時30分、つくしは既に道明寺家に居た。 タマとお茶を飲みながら道明寺を待つ。 「えらい早くきたもんじゃのぉ。嬉しくて嬉しくて待ちきれず落ち着かなかったんじゃろ。」 図星を突かれ「っうっ(図星指されてる…)嬉しいなんて・・・ 家の用事も済ませちゃって退屈だったから」と苦しい言い訳をするつくし。 落ち着かずうろうろしだすつくし。それを見かね、 「まぁいいわい。坊ちゃんが帰ったらすぐ呼んでやるから、坊ちゃんの部屋で待ってな」 タマに促されつくしは司の部屋に移動した。 司の部屋のベッドに座り、きょろきょろと落ち着きなく司を待っている。 しかし待ち疲れ、ウトウトしてきた。 『あ・・・いけない眠っちゃ。道明寺が帰ってきちゃう・・・』 緊張のため昨夜寝られなかったためか、つくしは急に睡魔に襲われ そのままベッドで眠り込んでしまう。 「お前ってホントいつでもどこでも寝れんのな」 聞きなれた、でも懐かしいその声に目を覚ますつくし。 目を開けると鼻先が触れるほどの目の前に司の顔があった。 「ぎゃっ!」 大声を出し飛び起きるつくし。 「『ぎゃっ!』はないだろ、てめぇ。感動の再会が眠って出迎えかよ」 そう言いながら道明寺は起き上がり、つくしを抱きしめる。 「会いたかった・・・」 搾り出すように司が言った。 「私も・・・私も。会いたかった。」 そういうつくしの目には涙が浮かんでいた。 抱きしめられながら顔を上げ道明寺を見つめるつくし。 「ごめんな、寂しかったろ」 つくしの涙を長い指先でそっとふき取ると司はつくしに優しくくちづけた。 優しいキス。顔を少し離し見つめあい再びキス。深く長く−。 「充電」 つくしを見つめ、照れながら司がつぶやく。 「恥ずい・・・」 つくしは顔を真っ赤にし顔を反らせようとする。 抱きしめていた右手でつくしの顔を司に向け再び唇を重ねる二人。 軽く、深く、時折見つめあう。 「あ〜っっ!こんなんじゃぁ、充電1日ももたねぇ!」 再び強くつくしを抱きしめ、その手を緩めるとつくしの両腕を掴み すばやくベッドに座らせる。 「んんっ!?なにすん・・・」 言い終わらないつくしの口を塞ぐようにつくしにキスをする。 司はつくしを左手で支え、キスをしながらベッドへ横たわらせる。 つくしの上に四つんばいになった司。 そのキスは、唇へ、髪へ首筋へとチュッチュッと音を立てながら移動してゆく。 司の唇がつくしの首筋に触れ軽く舌先が当たった瞬間、 「あっ・・・」 つくしが思わず声を漏らす。 その声につくしへの愛しさが増した司はそっと顔を離しつくしを真上から見詰める。 「リベンジしていいか?次会えるときまで俺の体をお前でいっぱいにしておきたい」 静かに、強く司が言う。 「・・・うん。私もフル充電しとかないと、次会えるまでもたない・・・」 つくしが司から目をそらし、頬を赤らめ小さな声でつぶやく。 その横顔を見た司は『やべーっ。かわいすぎる・・・』 と思うと同時に手が動いているのだった。 つくしの頬に耳にチュッとキスをしながら司の長くしなやかな指は つくしのブラウスのボタンをひとつひとつ外していった。 左腕でつくしを支え、右手は背中に伸びる。 背中を触られつくしが「あ・・・」再び小さな声を上げる。 その声に煽られた司は唇にキスをしながらブラのホックを外した。 「あ・・・やだ…自分で外す」 照れながらつくしがか細く言うと さらに司は煽られる。 「ダメだ・・・」 と再びキスでつくしの唇を塞いだ司の右手は つくしの肩にかかる。 ブラウスの肩とブラのストラップが同時に落とされた。つくしの左の乳房が露になる。 「恥ずかしい・・・」 顔を背けるつくしに司の感情は一気に高ぶった。 「俺もうダメだ・・・!」 とつぶやくと、司はすばやくシャツを脱ぎ、 つくしの残りのブラウスとブラを一気に剥ぎ取った。 唇、首筋、そしてつくしの胸の突起にキスをする。 「あぁっ・・・」 つくしが声を上げる。 さらに胸の突起にキスをし、舌先で愛撫を始める。 右手はもう一方の突起を優しく撫でている。 「ぁあっ、やぁっ・・恥ずかしいよ・・・道明寺ぃ」 熱っぽい眼で司を見つめるつくし。 つくしのその頬を唇をやさしく左手で触れながら、 口を休めることなく腰に移動。 「きゃぁっ、あぁ、あぁ・・・」 くすぐったさは快感に変わり、 快感に漏らすかわいい声はさらに司を煽り立てる。 「牧野、好きだ。・・・愛してる」 つくしをじっと見つめ司が言う。 「私も・・・私もだよ。道明寺を愛してる」 つくしが言うと同時に司は再びつくしを抱きしめ、 深い深いキスをする。司の舌がつくしの口腔内を優しく愛撫する。 無抵抗だったつくしの舌も司の愛に応えるように、司の舌先に絡めてゆく つくしを抱きしめていた司の右手はつくしのジーンズにかかった。 キスを止め、つくしを見つめる司。 「牧野、大好きだ、愛してる」 つくしがこれからの行為に怖がらないようにと優しく優しく司が言った。 つくしの恐怖心を和らげるための司の優しさを感じ、思わず司にキスをするつくし。 「ありがとう。こんなにも待ってくれて。道明寺、大好きだよ」 熱っぽく見つめながらつくしが言う。 「はぁぁ〜、やべぇ、幸せすぎて苦しいぜ。こんなん初めてだ」 「私も幸せ・・・しばらく会えなくても、次会えることを楽しみにそれまで生きていける」 「よし、じゃぁ、次の時までの分、充電だっ!」 そういうと司はつくしのジーンズと下着を脱がせ、ベッドの下に無造作に投げた。 司は自分のジーンズと下着も荒っぽく脱ぎ捨て一糸まとわぬつくしを強く強く抱きしめた。 そして再び唇を重ねる。始めは軽く、次第に深く、司の舌がつくしの口腔内を強く優しく愛撫する。 司の右手はつくしの下腹部に移動し、つくしの蜜部に到達した。 蜜部を開き、硬くなった突起を優しく弄ぶ。泉から蜜が流れ出す。 「ん、んんっ」 司の動きが激しさを増すたび、つくしが声を漏らす。 「はっ・・・恥ずかし、い・・・」 快感にうまくしゃべれないつくしに(や、やばい、もうダメだ俺!) 「限界超えたっ」 司はつくしの足の間に体を割り込ませると、いつの間にかゴムを装着し、 いきり立ったそれをつくしの泉に押し当てた。 「牧野、いくぞ」 「う・・・うん」 顔を赤らめ司を見つめる (やばい、かわいすぎる)より司のそれはいきり立つ。 「痛かったら言えよ」 そういうと司は蜜でいっぱいになったつくしの泉に優しく押し込んだ。 「んっ!いっ痛・・・」 つくしは苦痛に眉間をゆがめ、司の両腕を強く握る。 「あっ、大丈夫か」 (怖ぇ、牧野壊しちまいそーだ) ゆっくり泉から引き抜く。 「んんっ、大丈夫、ゆっくり優しくしてくれたら・・・」 顔を真っ赤にし、眼を潤ませ司を見つめる。 (やっべぇ!かわいい、かわいすぎるこいつ!) 「大丈夫だ、優しくする、牧野。・・・愛してる」 そういうと再びつくしの泉に優しくゆっくり押し込んでゆく。 「あっ、んんっ・・・」 「大丈夫か?」 「うん・・・大丈夫。道明寺が私の中にいるのがなんか嬉しい・・・」 (!!!なんてかわいいことを言いやがるんだ!) つくしに再びキスをし腰をゆっくり、動かせ始める。 つくしの蜜に溢れた泉は、司の腰の動きに合わせネチャネチャと音を出し始める。 「あん・・・あぁっ、あ・・・」 右手の甲で口を押さえるも漏れてしまうつくしの声に ますます煽られた司の動きは激しくなる。 「好きだ!!つくし!」 初めて呼ばれる下の名に、感動の涙が出てくるつくし。 「痛かったか?大丈夫か」 つくしの涙にハっとし、腰を止め司が言う。 「違うの・・・なんでこんなに好きなんだろうって思って・・・」 頬を赤らめるつくし。 (!!!!!) つくしの中の司がドクンっと膨らんだ。 ゴム越しの愛液がつくしの中を暖かくする。 「お前がかわいいこと言って、かわいい顔すっから、俺もう限界超えちまったじゃないか・・・」 顔を真っ赤にしてつくしに呟く。 「?」訳のわからぬつくしは司を見つめる。 「だーかーらー、そんなかわいい顔で俺を見んなっ!」 と言い強く強く、つくしを抱きしめる。 「どうしたの? つ・・・つか・・・さ」 (!!!???) 「お前・・・今・・・」 顔を真っ赤にし、抱きしめたまま再びつくしの顔を見つめる。 「つ、司も私のこと『つくし』って呼んだじゃん。同じ呼び方しないと変でしょ・・・」 再び強く抱きしめる司。 「つ、続きは、この3日間たっぷりやって、フルどころじゃない充電していくぞ。3日間、家に帰さねぇからな」 「えぇ〜3日も一緒にいたら飽きちゃうかも・・・」 いたずらっぽく笑うつくし。 「何!飽きるだと!? こんな男前独り占めにしといて何言うか!お前!!」 「嘘だよ・・・次会えるときまでの為に、道明寺の感触を忘れないようにしたい・・・」 「忘れられないくらい抱きしめてやるよ・・・ってお前、また『道明寺』かよ!」 「なんか慣れないね〜『司』なんて。ま、道明寺の方がしっくりくるからこっちでいくわ」 とあっけらかんと答える。 「はぁ〜、恋人っぽくはなかなかなれねぇもんかね」 少しがっかりしたように道明寺。 「いいじゃん、私たちっぽくって」 「じゃぁ次ぎ会うときまでの宿題な。『司』って呼べるようにしとけよ」 微笑むと、つくしに優しくキスをした。 「ねぇ・・・」 「ん・・・どうした・・・」 キスの余韻に浸りながら司が答える。 「ぼちぼち抜いて欲しいんだけど・・・」 顔を赤らめ、つくしが言ったのだった。 SS一覧に戻る メインページに戻る |