道明寺司×牧野つくし
![]() 「お前さぁ、明日から一週間バイト休めよ。」 突然そういわれても、急に休める訳がない。 「馬ッ鹿じゃないの?はいそうですね〜、って 休める訳ないじゃない。ったく、これだからボンボンは…」 「はぁ?意味わかんね。じゃあ総二郎にでも 団子買い占めさせりゃいんじゃねえの?」 道明寺を眺めるつくしの表情は、 すでに諦めきっていた。 「旅行行こうぜ。 タヒチの別荘にプール作ったんだよ。」 ジワジワとした暑さの続く中、プールという言葉に惹かれた。 真夏の不快指数がつくしの背中を押した。 優紀も誘っていいと言う道明寺に、 “二人っきりじゃないんだ” と少しホッとした。 お互い惹かれあってはいるものの、 二人きりの旅行は少し恥ずかしい。 「一週間で帰るから。」 道明寺との旅行と聞き、小躍りする 家族を尻目に家を出た。 外は茹だるような暑さで、 汗が自然と滲んでくる。 前髪をかきあげると、風が通って気持ち良かった。 待ち合わせた優紀と一緒に空港へと向かうと、 空港にはすでにF4、滋、桜子がいた。 「おっ、やっと来たか。行こうぜ。」 西門が声をかけると、みんなゾロゾロと動きだした。 「おいっ!類、寝てんじゃねえよ!さっさと行くぞ。」 「……眠い…。」 美作に強引に起こされた類も、 渋々イスから立ち上がって用意を始めた。 「お前はここ。」 「…やだよ。あたし優紀と座る。」 自家用ジェットにある二つ列んだ席に少し顔が赤くなった。 「うるせぇ、いいから座れよ。」 まったく…偉そうなんだからもう。 しかしつくしが一緒に座ろうとした優紀はすでに 滋、桜子とはしゃいでいた。 「まぁまぁ、お若い者同士仲良く座りなされ。 フォッフォッフォッ。」 「…滋さん…。」 “あんたも充分若いじゃないか” そんな思いを抱きつつ道明寺の隣に渋々腰を降ろす。 道明寺はあたしとの旅行がよっぽどうれしいのか、 「サルもたまにはいい事言うじゃね〜か。」 と横でニヤニヤしている。 昨日緊張のせいか少し寝付けなかったあたしは、 機内のフカフカのシートに身を預けたまま すぐにうとうとしてしまった。 ピシィッ!!! 「イダッ!!!!」 おでこの痛みに目を覚ますと、 青筋を立てた道明寺が目の前にいた。 「てめぇ…着くまでひたすら寝こけるとはいい度胸だ。」 「ごっ、ゴメン。着いたの?」 「さっさと降りるぞ。」 怒っていても寝かせてくれていた 道明寺の不器用な優しさに思わず笑顔がこぼれる。 別荘に荷物を置くと早速プールへ。 つくしの水着は、パレオのついた花柄のビキニ、 サイドは紐になっている。 優紀は白のワンピースタイプの水着。 プールは、見渡せない程の余りの広さにびっくりした。 「キョロキョロして迷子になんなよ。」 道明寺はからかっている様だけど、本当に迷子になってしまいそうな広さだった。 「…オレ寝る…」 「おいっ、皆でビーチバレーしようぜ。」 「おっ、いいねぇ。あきらと俺チーム対、 桜子と滋と優紀ちゃんの三人チームでいんじゃね?」 なんて結構みんな楽しんでるみたい。 「俺らは泳ごうぜ。」 道明寺は二人で入れるような大きな浮輪を手に誘いにきた。 スラッとした綺麗な体型に思わずドキッとしてしまう。ナイスバディな桜子や滋をみて、貧乳を恨んでいると 「ほらっ、行くぞ。」 と強引に手を引っ張られた。 ―チャプン… プールに足を浸けると冷たさが心地いい。 背後で道明寺が入る水音が聞こえた。 プールは結構深めの流れるプールで 胸元まで水があった。 一瞬視界がバサッと暗くなったと思ったら、 浮輪を被せられていた。 「おい、もうちょっと詰めろ。」 そう言うと道明寺はチャプンッと潜ると 浮輪の中に入ってきた。 ザパァッ!! 「プハーッ…!結構せめーな。これ。」 「なっ、ちょっ!何してんのよ!!出てってよ、バカ!!!」 髪が濡れたせいでストレートになり、 かっこよさを一層際立たせる。 ポタポタと髪から落ちる雫すら宝石みたい… 胸のドキドキが伝わってしまいそうで 思わず後ろを向いた。 「水着、似合ってんじゃん。ウマコにも衣装だな。」 “マゴだよ。しかも褒め言葉でもないっつーの。” 苦笑いをごまかしつつ「ありがとう。」と言っておいた。 「ヤベエ…」 「何が?」 「なんでもねぇよ!…あーっ、クソッ!」 腰に硬い違和感が…?? 「あの…、道明寺…」 恐る恐る振り返ると顔を真っ赤にした道明寺が 「しょーがねぇだろうが!!! 惚れた女とくっついてるんだからよ。」 なんて開き直っている。 道明寺から【男】を意識して、 あたしの感情が高まっていった。 水着越しでも伝わる、熱に侵されていく…。 プールに揺られながら 自分の息が少し荒くなっているのに気付いた。 道明寺にバレませんように、なんて思いながら意図的に 呼吸を落ち着かせようとした。 「牧野…、俺の事好きか?」 「…うん。」 「俺、もう限界。」 後ろから抱きすくめられた。 道明寺の鼓動が重なる。 指がスルッと胸に近付いてきた。 「…ンッ…フッ」 思わず息が洩れる。 無意識にお尻を道明寺自身に擦りつけてしまう。 恥ずかしいのに止められ無かった。 「オイ、ヤバい。離れろって…」 道明寺が腰を引く。 なのにあたしは我慢出来なかった。 自分がこんな行動に出るなんてどうかしてるかもしれない。 体が熱い。道明寺自身に体を押し付けていく。 ―道明寺が欲しい― 「道明寺…。好き。」 「えっ!?ちょっ!!!待っ…ンッッ」 ドクンッ…ドクッドクッ!!! 道明寺自身が律動し始めた。 慌てて自身をで抑えていたけど、 あたしにも道明寺がイッてしまった事はバレバレだった。 「クッ…ンン… ハァッハァッ…」 ビクビクと道明寺の体が揺れる。 肩越しに聞こえる熱い吐息に あたし自身からも蜜が溢れていく。 「…マジで悪い。ってか死にてぇ。恥ずかし過ぎる」 道明寺は真っ赤になった顔に手の甲をあてて、上を向いていた。 愛おしさが込み上げてきて、抱きしめる。 「…いいよ。なんか、嬉しかったし。」 「牧野…。今更だけどヤリてぇ。いいよな?」 「本当今更だよ(笑)」 「うるせぇよ!」 クスクス笑いながらキスを交わす。 初めは軽く、段々奪うようなキスにかわっていく。 「ンッ…ンンッ」 道明寺の舌があたしの舌に絡む。 頭がクラクラして何も考えられない。 どこまでも続くような流水プールで、 他のメンバーの姿はとうに無かった。 ―まるで二人だけの楽園のように― 指が肩からスルリと胸に下り、 水着の脇から差し込まれた指先が膨らみを捉らえた。「アッ…」 「お前、すっげー可愛い。」 膨らみの頂点を指で摘む。 あたしは道明寺のまっすぐになった髪に触れ、 もう片方の手で腰に抱き着く。 道明寺自身にそっと触れる。 「…クッ…気持ち良すぎ…」 道明寺の感じる顔に理性が無くなっていく…。 ―クチュ― 「…アァッ!!!」 道明寺の指があたしを捉らえた。 水着の脇から指を滑り込ませると プールの水ではないヌルヌルした蜜が道明寺の指に絡む。 「…すっげぇヌルヌル。お前エロすぎ。」 「ンッ、ヤッ! 入れてぇ…。」 ズプッ!グチュッグチュッ 道明寺の指が入った。 中で折り曲げて手前を擦る様に出し入れする。 「アッ!アンッ!……アァッ!!!」 抑えようとしても声が自然にでてしまう。 「…もうすぐあいつ等ん所だぜ。」 耳元で囁くその言葉に我に帰る。 いつのまにか一周してしまったらしい。 「んんっ、じゃあ指…抜いてよ…!」 ニュプッ!…スルッ 指を抜いたかと思うと水着のパンツの紐を解いた。 サイドは紐仕様なので簡単に脱げてしまった。 「冗談やめてよ!道明寺、ちょっと!」 道明寺はつくしのパンツを ポケットにしまうと 「パレオがあるからバレねぇよ。」 と不敵な笑みを浮かべた。 「…いくわよー!!!」 バシィ!!! 「桜子ナイス!」 楽しそうな声が近付いてくる。 なのに道明寺はパレオの中、いやらしく指を這わせてきた。 ヌルヌルになったソコは、なんの抵抗もなく 道明寺の指を招き入れる。 ヒクヒクと誘うようなソコに、道明寺自身も痛い位に 勃起している。 「あっ、つくし〜、プール気持ち良さそうだねー。」 「おいおい司ー、仲良くやってんじゃねえか。 後でビーチバレー参加しろよ。」 「おう、もう一周したら参加するわ。」 なんて涼しい顔をしている道明寺に反して、 あたしはきっと真っ赤になっていたと思う。 だって指が入ったままだったから。 足がガクガクする。道明寺は西門さん達と何か話してるけど 頭が真っ白になりそう。 羞恥心からか今にもイッてしまいそうな程興奮していた。 あたしは桜子や優紀や滋さんに話しかけられても 適当な返事しかできなかった。 道明寺が腰を引く動作をした。 ―クプッ 指を抜かれ、「あっ」と声が洩れたけど 周りには気付かれていないようでホッとした。 ググッ! あたし自身に熱い塊があてがわれた。 「えっ!?ちょっ!!!」 道明寺の腕はあたしの腰を強く掴んで離してはくれない。 冷静な顔をしているのに、あてがわれた 道明寺自身は獣のように熱かった。 「…やっ…あぁ…」 ヌプッと先が入ってきた。頭がおかしくなりそう… 誰もまさか今目の前にいるあたし達が、 エッチしてるなんて気付いていないけど皆見てるのに。 二人用の幅の広い浮輪とパレオのおかげで バレないのをいい事に、 道明寺は挿入していく。 グッ、グプッ、とあたしの中を熱くて硬いものが おしひろげていく。 少しの痛さよりも快感の方が強いなんて、 自分でも信じられなかった。 足が震える、今声を出したら我慢できない。 大きい声で喘いでしまいそう。 徐々にみんなから遠ざかっていくなか、道明寺は あたしの敏感な蕾を擦り上げる。 「アンッ!道明寺、ほんとダメッ!ヤァッ…」 皆が段々見えなくなる。 「あがろうぜ、俺も我慢できねぇ。」 手をひかれてプールサイドの木の影に隠れた。 数メートル向こうに皆の姿が見える。 「声、抑えろよ。痛くねぇか?」 つくしを茂みに寝かせ、正常位で自身をあてがう。 グチュッ…! 「ふっ…ンンンッ!!!」 グチュッ、グチュッ、 一気に貫かれ、体が電流が走ったような快感に襲われる。 「ハッ…ハァ…すげぇ…、ンッ」 道明寺の髪から落ちる雫が頬を伝う。 「あぁ―っ、…あたし…もぅ…イキそぉ…!!!」 「俺も…!あぁー…ヤベェ、イキそう…。」 「あぁあーッ!」 ビクビクッと体が魚のように跳ねた。 つくし自身がキュウゥッと締まる。 「おいっ、締めんなっ!……出るっ!!!…クッッ」 ドクンッ!ピュッ、ピュッ!! 急いで抜いた道明寺自身から白濁液が溢れ出る。 シュッシュッ、と絞るように手で自身を擦り 最後の一滴まで出し切った。 「はぁ…はぁ…」 二人の吐息が重なり抱き合った。 シャワーを浴び、皆の元へ 向かった二人だけど、道明寺がバレバレの態度をとった せいで結局皆から祝福され、 タヒチ旅行は西門、美作ペアから 今後【脱童貞、脱処女旅行】と からかわれるのでした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |