道明寺司×牧野つくし
「おい、司てめぇ昨日途中でバックレやがったな!? フザけんなよ。結局優紀ちゃんと二人でデートするはめになったじゃねーかよ。」 「……昨日バックレ…?――っっ!!」 総二朗の言葉に昨日の牧野との出来事を思い出し、俺は耳まで赤くなった。 結局あの後、お互いこっぱずくなっちまってそそくさと遊園地を出たんだよな。 しかし総二朗に会わなくて正解だったぜ。 ニヤニヤするのを抑えられそうになかったからな。 「お前俺が優紀ちゃんは苦手なタイプだって知ってんだろぉ? ――って何一人でニヤニヤしてんだよ!?」 「おおっっ!? 俺今ニヤニヤしてたか?やべーな…。」 「いや、今もニヤニヤしすぎだろ(笑) はっはぁ〜ん…、昨日牧野と何かあったな?」 図星をつかれ真っ赤になる俺の肩に手を回し、総二朗は顔を覗き込んできた。 まぁあまり詳しく言うと牧野にぶん殴られそうだからな。 とりあえず簡単にラビリンスであった事を話してやった。2時間位。 「………わかった、お前の牧野に対する愛だとか 牧野がお前にとってはすげぇ可愛く見える、という事はよくわかったから。」 俺様がカフェテリアで語り続けるのを総二朗は遮った。 顔に疲労の色が見えるのは気のせいか? 「この恋愛のエキスパート、西門総二朗様がお前にいい店を教えてやるよ。 いいか?ただし牧野に無理強いはすんじゃねぇぞ?」 そう言うと一件の店を教えてきた。 なんだこれ? 「やばい!やばいよ優紀。 あたしおかしいかも!」 昨日あれから帰っちゃった事をお詫びしに、 今日は優紀の家に遊びにいったんだけど 相談も聞いて貰う事に。 「道明寺がさ、すごくカッコイイなって思う事もあるんだけど、 その………してる時は凄く愛おしくなっちゃって あたしの方が止まんなくなっちゃうと言うか…。」 自分の言っている事の恥ずかしさにどんどんと頬が染まっていく。 「フフ、みんなそうなんじゃないかな? それで道明寺さんが嫌がったりしてないんだったらいいんじゃない。 うらやましいよ。」 優紀にそう言われ、あたしはやっぱり奥手な部分があったから 積極的になる事が恥ずかったりするのかな…なんて思った。 今日はなんとかく道明寺の顔を見るのが恥ずかしくてサボっちゃったけど、 明日は学校行こう。 なんか道明寺に会いたいなぁ…。 ―翌日― 英徳の門をくぐった所で牧野を待つ。 すっげぇ寒い。ハンパじゃねぇ。 あと5分でこないと容赦しねーぞ! 「なにやってんの?」 「…今俺が寝てるようにでも見えるか? 待ってたんだよ!早く行くぞ。」 牧野の手をとり足早に大通りへと行きタクシーを捕まえる。 「ちょっ、なんなの急に。」 外の冷たい場所から暖かい暖房の効いたタクシーに乗り、 ようやくイライラも治まってきた。 「ちょっと買い物、付き合えよ。」 何を買いに行くのかは教えねぇ。まぁサプ…、サプ……、サプリメントってやつだ。 なんなの急に。買い物なんて珍しい事言っちゃって。 しかもタクシー?運転手もいる高級自家用車を持ってる道明寺が!? ……怪し過ぎる…。 「ここでよろしかったですか?」 事務的に話しかける運転手さんに一万円札を渡すと、 「釣りはいらねぇ。」 そう言いながらタクシーを下りる。 いやいや、お釣り貰えよ! 心の中でブツブツいいつつ道明寺の後を追い掛ける。 足の長さが違う分、道明寺と歩く時は早足にならなければいけない。もぅ! 「…ここか……。」 ゴクリ、と思わず喉がなる。 総二朗が教えてくれたこの店はなんでも会員制のおもちゃ屋らしい。 個室でカタログから選べるから、他人にジロジロ見られる心配もねぇって訳だ。 もちろんおもちゃと言ってもガキが遊ぶような下らないもんじゃねぇ。 俺様の様なVIPかつ大人じゃねぇとな。 いつまでも牧野に攻められているようじゃ男がすたるぜ! 道明寺が明らかに緊張している。 この寒い中、汗がジンワリ滲んでいるし店の前で固まっている。 外観は最高級のマンションのような感じだけど、本当にお店屋さん!? …な、何を買う気なの? 「…早く入ろうよ。ここなんでしょ?寒いんだけど。」 カチコチとぎこちなく歩く道明寺を引き連れ、店のドアをくぐる。 ドアをくぐると黒いカーペットの敷いた廊下が真っすぐに続いていた。 奥から黒服のピシッとしたお兄さんが出て来る。 道明寺は一言、二言話すとすぐ左にある部屋に入った。 なんか今西門さんの名前出さなかった? …おぉー!!緊張したぜ。 まぁここまで来ればこっちのもんだ。 ポカーンとほうける牧野をソファーへ座るよう促した。 「まぁ…なんだ、緊張すんな。」 「…ここ何?」 「おもちゃ屋だ、…大人の。」 「ああそう……、ってハァァ!?」 「総二朗のやつがさぁ、マネキン防止にもなるしすっげぇハマるって奨めてくれてよー。 まぁ俺達はマネキンなんかじゃねぇけどな。」 「――マンネリの事…?」 「まぁそんな感じだ。 おい、牧野どれがいい?遠慮すんなよ。」 どれがいいかと言われても…。 見た事もない器具が写真にズラッと写っている。 …携帯用オナホール…? 『装着したまま外出しても周りにバレない スリムなデザイン。羞恥プレイや放置プレイに最適です。』 羞恥プレイ…か。道明寺につけさせてデート、いいかも。 道明寺の我慢している顔、想像するだけでドキドキしてきた。 あたしって結構Sっけあるのかも…。 自分の思わぬ性癖に頬が緩んだ。 …ワイヤレスバイブ? 『コードがないので挿入したまま外出できます。 付属のリモコンで操作できます。』 すげぇ、こんなんあるのか! 総二朗に感謝だな。 これで牧野をこの俺の虜にしてやるぜ。 テーブル上の写真から、番号で注文する。 牧野も何か頼んでたようだな…。 「ありがとうございました。」 品物は帰りのドア前で渡され、黒服の人は深々と頭を下げた。 手渡された紙袋は、まさか大人のおもちゃが入っているとは 思えないような高級感溢れる物だった。 道明寺はあたしの手を取ると、また足早にタクシー乗り場へと歩き始める。 汗ばんだ手が道明寺の緊張を語っていた。 「とりあえず、ここ入るか。」 目の前にはお城のようにそびえ立つメイプルホテルがあった。 …まさか大人のおもちゃ持ってこのホテルに来ようとは……。 手慣れた様子で道明寺はあたしを部屋へとエスコートした。 「道明寺、何買ったの?」 「おう、俺か。 これだ。」 ガサガサと袋を開ける音がホテルの一室に響く。 あたしも自分の買った物を 道明寺に見せ付ける様にテーブルに出した。 「オナ…ホール?なんだこれ。」 「じゃあ…お互い着けちゃう?」 気分が高揚する。道明寺の我慢する顔を思い出すだけで 下着の中に熱が篭る。 早く……道明寺をイジメたい。 あたしの中のサド心が高ぶってくる。 なんだ!?なんで牧野はこんなに乗り気なんだ!? って言うか俺すげぇ押されてないか? しかも牧野が買ったやつ、これめっちゃ男用じゃねーか。 お互いって俺もかよ!? ――恨むぜ、総二朗!! 「これ…もしかして俺のか?」 「ダメ?」 「いや、ダメっていうか…。」 「あたしだけじゃ……恥ずかしくて出来ない。」 ……ズキューン 「俺も…つけてやるよ。しゃあねーなぁ。」 あたしの口から滑るように道明寺への言葉が出てくる。 学園では王様の様に振る舞う道明寺を、あたしだけが虐める事が出来る。 呼吸が上気していく…。 「道明寺…。」 「牧野…。」 俺は牧野に口づけた。深く、貪る様に。 ヌルヌルと擦れる舌は俺の理性を取っ払うのに充分過ぎた。 たまらず牧野をベッドへ運び、上着をずらし上げた。 ボタンを外すのももどかしい。 ブラジャーもずらし、乳房へ舌をはわす。 舌の上で硬くなる乳首を 舌でクルクルと愛撫したりクッと押してやる。 「んん…、はっ…。」 牧野の声を頭上に聞き、俺自身は硬くズボンを押し上げている。 牧野のスカートの裾から、手を差し入れ太ももを焦らしながら上へ、上へと撫でる。 下着の上からでも解る位濡れたそこは、ジットリと言うよりも すでにヌルッとしていた。 「牧野…、買ったやつ使っていいか? 」 牧野は何も言わず、コクリと頷いた。 俺よりも一回り小さい位の黒いバイブ。 下着を脱がせ、愛液を滴らせる牧野の蜜壷の周りを擦ってやる。 ヌプッ…ヌプッ…っと卑猥な音が響き、 牧野自身は誘う様にヒクヒクと俺を誘惑する。 「道…明寺ぃ…。……もぉ…」 早くバイブを入れて欲しいのか腰をくねらせる牧野。 牧野の中へバイブを入れてやる。 グプッ……… …ズッ…ズッ…ズッ 「あぁあっ!! …んやっ、ハァッ!!」 スイッチの入っていないバイブなのに 牧野はシーツを握りしめ快感を我慢している。 目の前でグチュグチュと飲み込まれるバイブは、 俺との行為を客観視している様で 言いようの無い興奮に包まれた俺自身から我慢汁が滲む。 「あっ、んぅ! …ダメ、ダメぇ…!! 道明寺っ、待ってぇぇ…アァっ!」 バイブがあたしの中を掻き回し、意識が飛んでしまいそうになる。 道明寺にも感じて欲しくて、思わず道明寺にストップをかける。 「…ハッ…ハァッ…、あたしも、道明寺にっ、したいよ。」 「牧野…?」 バイブをしっかりとくわえ込んだあたしは、恍惚とした表情のまま道明寺を押し倒す。 「んっ…んぅ…。」 道明寺の肩に手を回し、口の中を犯す。 「…ハッ…。牧…野っ……。」 道明寺の手が背中を撫でる。 あたしの体は思わずビクンッと反応する。 道明寺の上着を脱がせ、あたしの服も脱ぐ。 道明寺のジーンズに手をかけ、チャックを開ける。 トランクスには既にヌルヌルとした染みが出来ていて、 トランクス越しに舌をはわす。 あたしの唾液で濡れたトランクスは、 道明寺自身に張り付いていて 下着のままあたしはくわえた。 下着の中、硬さを増していくソレはあたしの口の中でビクビクと昇り詰めていく。 「…牧野…っ、…ハッ…ハァッ…我慢出来ねぇよ…っ!!」 布越しで感じる焦れったさに、おかしくなっちまいそうだ…。 「…んっ、…じゃあ…あたしも着けて…いいっ…?」 牧野は俺の返事も聞かずに俺自身に買ってきたおもちゃをあてがう。 「…ちょっ…っ!…ハアァッ、…んんッ、…クッ!!」 グチュッ、グチュッ、と牧野が俺自身を擦り上げる。 牧野の中とはまた違う感触だが、自身へと絡み付いてくる オナホールに、既にぶちまけてしまいそうだ。 「…ま…牧…野ッ…! ハァッ…!! 手を……放して…くれっ…、ウッ…んんっ…」 「…アッ…ん…、道明寺イキそ…? イイっ…よっ…!」 牧野は片手で俺自身をオナホールで擦り、 もう片方の手で自分のバイブを抜き差ししていた。 牧野の淫らな姿に、俺自分は今にも暴発しそうで 思わず牧野のバイブのスイッチを〈強〉にした。 ヴ…ヴィーッ、ヴィーッッ!!! 「……アッ!? アッ、アッ、……ッッッ! ヤァァアアーーーッッ!」 あたしの中のバイブが暴れ狂う。 グチュグチュになったあたし自身をグリグリと乱暴に掻き回され あたしは一気に昇りつめた。 体がガクガクとゆれ、唇の端からだらし無く 唾液があごを伝って落ちる。 道明寺も限界が近いようで、眉間にシワを寄せ声をあげる。 あたしがイッた弾みで道明寺自身を掴む手に力がこもる。 「…ハァッ…、…もっ…!……もうっ…、限…界っ…! …わりぃ…ッッ!……出るぞ…ッ!! クッッ…アッ…ウッ…んくっ…!!」 ビュクッ、ビュクビュクッッッ! 手の中が熱くなる。ドクドクと旋律を続け、道明寺は体を震わせる。 最後まで出し切る様に手を上下させると 「……ハッ…ハッ…ァア…ッ」 と道明寺は堪らず声を漏らした。 俺と牧野はお互いベッドの上で、 汗や唾液にまみれたまま熱いキスをかわす。 お互いイッたものの、まだ牧野の蜜壷はとろとろと蜜を溢れさせ俺を誘う。 俺自分も硬さを失う事なく牧野を求めている。 手早くゴムを着けると、牧野の腰の下に枕を敷いてやる。 牧野の足を俺の肩に乗せると一気に最奥まで貫いた。 …ズプッッ……!! 「……ああァアーッ…ッッ!!」 「……クッ…ッ!」 物凄い快感に支配され、頭ん中で光がチカチカする。 まるで本能だけで動いているかのように 腰が牧野を打ち付けていく。 互いの繋がっている場所からは グチュッ、グプッ、と粘膜の擦れあう音が聞こえる。 牧野はシーツを握りしめ、体をそらせ 「…ぁあっ…んんっ…!! 道明…寺っっ……凄いッ…イイ…ッッ!」 と堪えきれずに喘いでいる。 俺からは牧野の充血したいやらしい蜜壷に 出入りする光景がまる見えですげぇ興奮する。 グショグショになった結合部は まるでエロビデオでも見てるみてぇだ。 あたしは突き上げてくる快感に嬌声をあげる。 上で獣のように動く道明寺の汗が落ちてきて、あたしの胸元を濡らす。 グチュッ、グチュッ…! 「 …すげぇ…ッッ! 牧野の…中……良すぎ……!」 「あぁッ…!道明寺…っ…のも……おっき……あぁあッッ!」 「も…ぅ……イッて…いいか……クッ…ッッ!」 「あたし…もぉ…イ……くぅ…ンンッッ!」 「……ンンー…ッッ、 ウッ……ぅあッッ!」 あたしが道明寺を締め付け、道明寺があたしの中でグッと膨らむ。 と、弾けるように射精する。 あたしの中で道明寺の熱がドクドクと出ていく。 「…ハァッ…ハッ…ハッ…、牧野…。すっげぇ……愛してるぜ…。」 「……ハッ…ハァッ、あ…たしも……、道明寺、愛してる…。」 あたしと手を繋いで歩調を合わせてくれる道明寺に、そっと耳打ちした。 「今度は、おもちゃ…外で使ってみよっか?」 「――外?……外ってお前ッッ!」 真っ赤になって慌てる道明寺を見て あたしは西門さんに感謝だな、なんて思った。 牧野すっげぇハマってねぇか!?総二朗、やべー所教えやがって。 今日の事は総二朗には言えねぇな。 俺様のメンチョが潰れちまうからな! 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