道明寺司×牧野つくし
NYに来て2年、毎日が戦いの日々。 大学に通いながら、この巨大な財閥についてを把握し、訳の解らねぇ会議や、男も女も上辺だけ取り繕った、くそ面白くもねぇパーティーへの出席・・・精神的にも、肉体的にも、追い詰められる。 毎日、ドロドロに疲れていた。 NYと日本に離れ、時差を気にしながらも何とか連絡を取り合っていた俺と牧野だが、最近は、忙しすぎて、電話すら出来ずにいた。 例えテレビ電話越しでも、その顔を目にするだけで、その声を耳にするだけで、疲れなんか一瞬でぶっ飛ぶのに・・・ 牧野、逢いてぇ・・・ 次に逢ったら、今度こそ、お前の全部を手に入れてやるからな・・・もう、限界なんだよっ! 今日も悲痛なまでの思いを感じながら、それでも、明日は2カ月ぶりの休みだ。 絶対に、牧野に電話してやる・・・そう気を取り直し、俺はベッドに身を沈めた。 まさに眠りに堕ちようと、夢と現実をさまよっていた時に感じた、誰かの重みにベッドが沈む気配。 隣に誰か来たのか? その時、俺の耳元で狂おしいほどに待ち望んだ声が、鼓膜を震わせた。 「道明寺・・・逢いに来ちゃった。」 牧野だ!! 思わず、手を伸ばして抱き寄せると、背中に手を回された感触と・・・俺に身体を預ける重みまで感じる。 だが、ここはNY。 日本に居るはずの牧野が、こんな所に居るはずがねぇ。 「逢いてぇと強く思いすぎて、こんなにリアルな夢見てるんだな。」 感触だけじゃなく、牧野の甘い匂いまで感じちまうなんて、俺もそうとう重傷だわ。 それにしても、リアルすぎじゃねぇか? 目を開けて確かめてぇけど、夢なら、目を開けた時点で覚めちまう・・・ そんなの、冗談じゃねぇよな。 今は、夢でもいい、このまま牧野を感じてぇ・・・ そっと、唇にキスを落とす。 その刹那、俺の欲望が溢れ出す。 キスはどんどん深くなり、俺は久しぶりに味わう牧野の口腔内を、貪り尽くした。 深いキスを素直に受け入れる牧野に煽られた俺は、背中に回した手を解き、そっと胸の膨らみに触れた。 牧野は、少しの抵抗も見せずに、それを受け入れている。 現実には、未だ結ばれていない、俺と牧野。 せめて、夢の中だけでも・・・ 「牧野・・・いいか?」 胸元に、牧野が頷く気配を感じた瞬間、俺の理性はぶっ飛んだ。 牧野のカットソーを一気に捲り上げ、露わになったブラジャーを乱暴にずり下すと、目の前に現れた胸にむしゃぶりついた。 白くて柔らかな牧野の胸を、下から揉み上げ、鷲掴み、中央に寄せると、両方の頂を同時に口に含む。 舌を忙しく動かし、レロレロとピンクの頂を刺激すると、そこは見る間に固く尖ってきた。 その反応を目にした俺は、喜びを抑えきれず牧野の顔を覗き見ると、牧野は上気した顔で口に手の甲を押し当て、必死に声を抑えていた。 片手で胸への愛撫を続けながらも、牧野の口元に添えられた手に口付けながら優しく拘束すると、途端に牧野の口から、今まで聞いた事もないような、艶めかしい女の声が零れ落ちた。 「・・・あぁっ」 その声に堪らなくなった俺は、胸を揉みしだいていた手を、下へと滑らせていく。 牧野に口付けながら、指先で脇腹を優しくなぞり、辿り着いたスカートのホックを外し、ファスナーを下した。 スカートを力任せに引きずり下すと、小さなショーツが目に入った。 緊張のためか、牧野の両足はピッタリと閉じられている。 その初々しい反応が、更に俺を煽り立てる。 俺は、牧野の緊張を解くように、太股を上下に擦りながら、その指先は少しずつショーツへと近付けていく。 しばらく、太股を優しく撫で続けると、両足をピタリと閉じていた牧野の力が緩んだ。 俺は、すかさず自分の足を牧野の足の間に割り込ませ、ショーツの上からそっと割れ目を擦った。 「あっ、いやぁっ・・・んぅっ・・・」 牧野の口からは、控えめな、それでも俺を煽るには充分刺激的な嬌声が零れる。 何度か指を往復させた後、クロッチの脇から指を滑り込ませ、直に花弁に触れると、ショーツの中は湿り気を帯びていた。 花弁をかき分けて指でその場所を探っていると、指先に小さな突起を感じた。 そこを優しく転がすと、牧野の喘ぎ声が大きさを増した。 「ここ、感じるのか?」 「・・・あぁっんっ」 反応を楽しみながら、執拗に突起を責めると、指先にトロリとした感触を感じた。 濡れてる・・・ 蜜の溢れてきた場所へと人差し指を滑らせると、泉は俺の指を招き入れた。 泉の中はうごめき、俺の指を締め付ける。 「これが、女の・・・牧野の中か・・・」 俺は、指先を動かし、探るように壁を擦る。 指を前後に動かすと、牧野の背中がしなった。 指を2本に増やし、中指と人差し指で泉を攻める。 指先でリズムを刻むように、トントンと内壁を刺激したり、指を奥まで突き立てたり、軽く出し入れして、入り口を刺激したり・・・ 思いつくままの動きを繰り返し、牧野が敏感に反応を返す場所を探り当てていく。 牧野の感じる場所を見つけると、今度はそこを執拗に愛撫する。 すると、牧野の中からは、蜜がどんどん溢れてきた。 キラキラと零れ落ちる蜜は、俺を誘っているようにも見え、気がつくと、俺は牧野の脚を思い切り広げて、蜜の溢れる場所へと唇を寄せていた。 とっさに脚を閉じようとした牧野の動きを封じ込め、両手で太股を押さえつけながら、舌を突き出し、蜜を舐めあげると、牧野はいやいやをする子供のように、頭を左右に振りながら、頬を紅に染め、「ひゃぁ・・・ぁっ」と、声にならない声を上げて悶えている。 俺の愛撫に乱れる、初めて見る牧野の女の顔・・・やべぇ、すっげー可愛い・・・ もっと乱れた顔が見たくて、もっとなかせてやりたくて、泉に口付けると、音を立てて蜜を吸い上げた。 そのまま舌を尖らせて、指の代わりに牧野の中へ突き立てると、舌先を動かし、刺激する。 そうしている間にも、蜜がどんどん溢れてくる。 ・・・もぉ、我慢できねぇ・・・ 俺は、痛いほどそそり立った俺自身を解放すると、牧野へとあてがった。 指で、舌で、充分にほぐしたとは言え、牧野の中はまだまだ狭く、簡単には奥へと進むことが出来ない。 それでも、きつく締め上げられた俺自身は、入り口に少し入れただけで、信じられない程の快感を感じている。 これで奥まで入れたら、俺、どうなっちまうんだ? 想像しただけでも、もぉ、やべぇ・・・ 牧野は、シーツを握りしめ、必死で痛みに耐えている。 「牧野、大丈夫か?辛いか?」 牧野を思いやる気持ちはあるものの、全身を支配するあまりの快感に、俺は止まれない。 何から何まで妙にリアルだけど、所詮、これは夢だ・・・という思いに後押しされて、牧野に「わりぃ。」と告げると、俺は牧野の細い腰を強く掴み、力任せに泉の中へ俺を押し込んだ。 「いやぁ〜っ、痛い〜〜〜っ!!!」 ・・・本当の初めての時は、絶対に優しくするから・・・牧野の叫び声を耳にし、罪悪感を抱きながらも、俺は欲望のままに腰を振り続け、脳天を突き抜けるような快感を貪り続けた。 「牧野・・・くっ・・・愛してる・・・お前さえいれば・・・何もいらねぇんだ・・・何も・・・ぅっ、イクっ」 ビクビクと痙攣した俺は、夢の中なのをいいことに、戸惑うことなく牧野の中へと欲望の全てを解き放った。 ・・・翌朝、えもいわれぬ満足感を感じながら目覚めると、俺は枕ではなく、生まれたままの姿の牧野を抱いて眠っていた。 「えっ、夕べの事は、まさか、現実なのか!?!?!?」 俺は、まだ寝ぼけているのか!?訳が解らず呆然としていると、牧野がそっと瞼を開いた。 「道明寺、おはよ///」 心から照れくさそうに、シーツを目の下まで引き上げている牧野を見て、昨夜の事は現実だったんだと思い知る。 「牧野・・・夕べは悪い・・・俺、疲れきって寝てたから、全部夢だと思ってて・・・身体、辛かっただろぅ?初めての時は、優しくしてやりたかったのに・・・」 「うぅん、すごく痛かったけど、でも、嬉しかったよ・・・道明寺だから・・・」 最後は消え入りそうな声でそう答えた牧野に、俺の下半身は熱くなっていく。 「お前、そんな可愛いこと言うんじゃねぇよ! あ〜っ、やっぱ、夕べの事は夢だっ! うんと優しくしてやっから、今すぐやり直そうぜ!!」 「ちょっ、ちょっと待ってよ、ど〜みょ〜じ〜〜〜!!!」 つくしの叫びは司の熱に呑み込まれ、その日二人が部屋から出てくる事はなかった・・・ SS一覧に戻る メインページに戻る |