夢幻 -Love so sweet-
道明寺司×牧野つくし


牧野がNYに来てから、つまらねぇ邸が、まるで天国。
今まで、自分の家に愛着なんて感じたことの無かったこの俺が、牧野が待ってると思うと、一秒でも早く帰りてぇ・・・
こんな風に思っちまうなんて、俺もたいがい、牧野にいかれてるよな。

牧野が来てから、秘書の奴も驚く位、俺の仕事のペースは上がった。
だってよ、早く帰って、牧野を、その・・・可愛がってやりてぇだろ?

牧野を初めて抱いた時、マジで驚いた。(俺は夢だと思ってたんだけどよ。)
あの時の牧野の顔・・・本当に、やばい位可愛い。
声だって、普段のぶっきらぼうな口調からは信じられねぇ位、甘い声を出しやがる・・・
うおっ、思い出しただけで暴走しちまいそうだ・・・

ドアをノックする音に、俺は我に返った。
・・・今は仕事中だった、集中しろ、俺。

「入れ。」

扉が開くと、入ってきたのは、秘書の斉藤だった。

「司様、失礼いたします。実は、本日来訪予定だったA社の専務ですが、こちらへいらっしゃる途中、事故に巻き込まれたそうで・・・
幸い、お怪我は軽いものだそうですが、こちらへの訪問が後日に延期になりました。
急なのですが、30分ほどお時間が空くことになりましたので、よろしくお願いいたします。」

「わかった。」

30分か・・・予め解っていれば、牧野を呼び寄せておいたのに・・・そうしたら、ここで・・・
でも、あいつのことだから、『神聖な職場で、そんなこと出来るか!』とか怒り出すんだろうな。

時間が空いたと解った途端、気が抜けたのか、頭の中が牧野の事でいっぱいになった。

牧野が来て以来、俺は邸に居る間中ずっと、牧野を俺の傍から離さなかった。
夜は同じベッドで、胸の中に牧野の柔らけぇ身体を抱き締めて眠る。
勿論、ただ抱き締めるだけじゃねぇ・・・牧野を抱いて寝るのは、愛し合った後の話だ。
毎日が最高に幸せで、最高に満足してる。

気の強い牧野が、ベッドの中ではあんなに従順だとは思わなかったぜ・・・そのギャップがまた、たまんねぇんだよな。
顔を真っ赤にして、恥ずかしがってよぉ・・・あ"〜っ、今すぐ帰って襲いてぇ!!

・・・でも、牧野はどうなんだ?
俺が満足に感じているように、牧野も感じてくれているのだろうか?
その・・・良く言うところの、『イク』ってゆう状態にはなっているのか?

俺は、以前良く総二郎やあきらから聞かされた、『セクシャル・レッスン』とやらの話を思い出していた。

そういえば、女っていうのは男と違って、イクまでに時間が掛かるって言ってたな。
で、イッタ時は、痙攣したり、意識を失ったり、愛液が飛び散る・・・潮吹きとか言ったっけ?そういう状態になるとか・・・
この3日間、牧野の中があんまり気持ちよくて、俺自身、いつも余裕が無くて・・・牧野がイッてるかどうかなんて、考えてやってなかったよな・・・

大切な牧野が、俺に全てを与えてくれたんだ。
俺も、牧野を気持ち良くしてやりてぇ・・・でも、どうすりゃいいんだ?

俺は、目の前にあったパソコンで、それらしい事をちょっと調べてみた。
幾つかのサイトを渡り歩き、辿り着いたサイトで、あるものが俺の目に留まった。

それは、『女が内なる欲望を開放する』とかいうエッセンスで、情事の前に飲むと、感じやすくなると書いてあった。
その商品はオンラインショッピングのサイトですぐに購入できるようになっていたので、俺は、備考に『バイク便でも何でも使って、速攻届けろ』と記載し、注文を終えた。

注文を終えると、俺は空き時間の30分を待たず、仕事に取り掛かった。
仕事なんて、さっさと終わらせて、その分早く邸に帰りてぇからな。

夕方、フルスピードで仕事を進めていた俺の元へ、小さな包みが届いた。
それは、午前中注文しておいた、あのエッセンスだった。

「当日届くとは、いい店じゃねぇか・・・」

その包みを前にすると、乱れる牧野の姿を想像し、俺の仕事のスピードは更に上がった。

小さな包みを宝物のように抱えて、俺が邸に着いたのは、午後8時。
こんな時間に帰ったのは、もしかしたら、NYに来て以来初めてかもしれねぇ。

いつも通り、玄関で出迎える使用人達。
今までと違うのは、ここに牧野の姿がある事だ。
俺は、3日前まで誰にも言ったことが無かった言葉を、牧野だけに伝える。

「牧野、ただいま。」

「お帰り、道明寺。今日は早かったね♪」

嬉しそうな顔しやがって・・・本当に可愛い奴だぜ。

「おぅ、お前が待ってると思うと、早く帰りてぇからな。自然と仕事のスピードも上がるんだよ。」

「何、恥ずかしいこと言ってんのよ!・・・今日は、お夕飯一緒に食べられるね。」

・・・何てことねぇやりとりが、こんなに幸せなことだったなんて、俺はこいつに出逢うまでの18年間、知らずに過ごしてきた。
だが今は、家に帰ると、誰より愛しい女が待っている・・・
こいつとなら、俺が経験した事のねぇ、『温かい家庭』ってやつを築いていける・・・改めて、俺は確信する。
大切なのは金なんかじゃねぇって事が、今なら解るよ・・・それを教えてくれたのは、お前だな、牧野。

温かい気持ちに満たされた俺は、牧野の肩を抱いて、部屋へと向かった。

今日は、牧野と一緒に晩飯を食える・・・俺は、食事を『俺たちの』部屋に運ばせた。
誰にも邪魔されずに、二人きりで食事を楽しみてぇからな。
まぁ、俺のメインディッシュは、皿の上のフィレステーキなんかじゃなく、それを美味そうに喰ってる牧野の方なんだけどよ。

食後のデザートと紅茶が運ばれてきた所で、俺は、例のエッセンスを取り出した。
そのエッセンスには、何種類かのフレーバーがあったのだが、俺が選んだのは、ストロベリーのフレーバー。

どうしてストロベリーを選んだかって?そりゃ、牧野が苺好きだからだ。
なんでも、牧野の家じゃ、あいつがガキの頃から、ケーキの上の苺を誰が食べるかで、毎度、家族で話し合いが行われていたらしい。

牧野は昔っから自分よりも人の事が優先だったみてぇで、何でも家族に譲ることが多かったようだ。
だから、小せぇ頃から、苺は憧れの存在だった、とか何とか・・・ケーキの上の苺ごときで家族会議ってゆうのが、俺にはイマイチ、理解できねぇんだけどな。
とにかく、そんなこんなで、ストロベリーのフレーバーを選べば、牧野は喜ぶって訳だ。

エッセンスの小瓶を牧野の目の前に差し出すと、俺は牧野に言った。

「これなんだけどよ、紅茶に入れると、ストロベリーの香りがして美味いらしいから、買ってきた。試してみてくんねぇ?」

「えっ、ストロベリーの香り?わぁ♪そう言えば、紅茶って、苺ジャムを入れて飲んだりするもんね。うん、入れてみる!!」

何も知らねぇ牧野は、無邪気に喜んでいる。
俺は、この後、俺の胸の中で牧野がどんな反応をするのかを考えると、顔がにやけてくるのを抑えられなかった。

「わぁ〜、いい香り!道明寺も入れてみたら?すっごく美味しいよ!!」

「いや、俺は味も匂いも甘いのは苦手だから、お前が喜んでくれればいいんだよ。」

「道明寺、あたしのために買ってきてくれたんだ・・・ありがと///」

「おぅ。」

俺は、自分のしましまな心(←よこしまな心だよ、司っ;)を悟られないように、短く返事を返した。

デザートを食べ終えても、牧野には変わった様子は無かった。
期待しすぎたか?と思いながら、俺はシャワーを浴びるために、牧野を部屋に残してバスへと向かった。

俺がシャワーを済ませ、バスローブを羽織って出てくると、使用人が用意したナイトウェアに着替えた牧野と、目が合った。
ところが、目が合った途端、牧野は何故か顔を逸らした。
どうしたのかと思って顔を覗きこむと、真っ赤な顔をして俯いている。

「牧野、どうかしたのか?」

「なっ、なんでもないわよ///」

一人、真っ赤な顔で照れたり焦ったりしている様子が可愛くて、思わず牧野を抱き締めると、バスローブ越しに伝わってくる牧野の鼓動の早さに俺は驚いた。

「牧野、すんげぇ心臓バクバクいってるぞ?」

「・・・なんだか解らないけど、あんたを見たら、ドキドキしちゃって・・・」

・・・どうしたんだ、こいつ? すっげー可愛い・・・

俺は、その鼓動をもっと感じたくて、手のひらでそっと牧野の左胸を包んだ。

「ひゃっ」

胸に手を置いただけで、何の刺激も与えてねぇのに、牧野の口からは女の声が零れた。
これはもしや、あのエッセンスが効いてきたのかもしれねぇ・・・

俺は、期待にあそこを膨らませながら(いや、期待で膨らむのは胸だよ、司;)、牧野へ熱〜いキスをお見舞いしてやった。
今日は、ゆっくりと時間をかけて、牧野をイカしてやりたいと思っていた俺は、唇もじっくりと時間を掛けて侵していく。

俺は唇の間から舌を少し覗かせると、牧野の上唇の形に添ってチロチロと這わせ、下唇も同じようになぞっていく。
上唇と下唇を交互に甘噛みし、今度は長く舌を突き出し、口腔内をまんべんなく彷徨った。

長い口付けの途中で、息苦しくないよう唇をずらすと、「はぁんっ」と、息継ぎじゃねぇ甘い声が漏れる。

キスだけでいつもと違う反応を確信した俺は、牧野を抱いて、クローゼットへと向かった。

俺の部屋のクローゼットは、牧野のぼろアパートがすっぽり入る位の広さで、コーディネートを確認するために、片側の壁は、全面鏡張りになっている。
俺は昼間から、今日はここで牧野を抱こうと決めていた。
俺たちの愛し合っている姿を牧野に見せつけ、その羞恥心を煽ってやりたい。

牧野は、自分の連れて来られた場所が寝室では無い事に気付くと、困惑したような表情になった。

「道明寺、ここ・・・」

「あぁ、クローゼットの中だ。・・・なぁ、今日はここで可愛がってやるよ。」

牧野を後ろから抱き締めながら、耳に唇を寄せ、吐息を吹き込みながらそう囁くと、牧野の身体はビクンッとはねた。

『こいつ、いつもよりも断然、感度がいいぜ・・・』

牧野のナイトウェアの細い肩紐を左右にずらすと、繊細な生地のそれは、スルスルと牧野の滑らかな肌を滑っていった。

下着姿になった女と、その女を背後から抱き締めたバスローブ姿の男が、壁一面の鏡に映っている。
俺は、鏡越しに牧野と視線を合わせた後、牧野に見せ付けるように、上から下までねっとりと舐めるように視線を這わせながら、ゆっくりと牧野の下着を取り去った。

さっきまで、恥ずかしがって俯いていた牧野が、今は視線を決して逸らさず、鏡越しに俺を見つめている。
その瞳は、欲望を湛えて揺らめいているように感じた。

「なぁ、俺も、脱がせてくれよ・・・」

牧野は身体を俺の方へ振り向かせると、ためらうことなく、俺のバスローブの紐に手を掛けた。

ハラリとバスローブの前が肌蹴ると同時に、牧野は俺の身体からローブを剥ぎ取った。

一瞬、俺の視界から牧野の姿が消えたと思った途端、俺は下半身に何かが這うような感覚を覚えた。
視線を鏡に戻すと、信じられねぇ光景が映し出されている。
鏡に映ったのは、俺の前に跪き、俺のボクサーパンツの上から、俺のものを愛しげに撫でている牧野の姿だった。

牧野はしばらく下着の上から俺を撫でると、その小さな手で、俺の身体から下着を取り去った。
足元に、俺のボクサーパンツが落ちている・・・

次の瞬間、感じたことのない感覚を覚えた。
驚いて視線を移すと、鏡越しの牧野は、その小さな愛しい口から出た紅い舌で、俺自身を刺激していたのだ。

「ぅっ、牧野!?」

牧野はそのまま、キャンディーバーを舐めるように、俺自身に舌を這わせ、次には先っぽを口の中に含んだかと思うと、喉の奥まで咥え上げ、頭を前後に動かした。
初めての行為が生み出す、牧野の唇の、舌の、拙い動きが、俺を否応無く刺激する。
しかも、壁一面の鏡には、牧野の口から俺のブツが見え隠れする様が映し出されている。
それを見ると、湧き上がった俺の血液は、一気に下半身に集まった。

これじゃぁ、鏡を見て煽られているのは、俺の方じゃねぇかっ!
そう思うが早く、俺は牧野の口の中へ、白濁を放ってしまった。
それは、牧野の口から俺自身を抜く暇も無いほど、あまりにも一瞬のことだった。

牧野の唇の端からは、その小さな口には含みきれなかったほど飛び出した、俺の白濁が溢れていた。

一瞬、苦し気な顔をした牧野は、次の瞬間、喉をごくりと鳴らし、口内の液体を呑み込んだ。
俺は、嬉しさと恥ずかしさと愛しさがない交ぜになった、なんとも言えねぇ気持ちを抱えていた。

それはすぐに、大きな喜びとなって、俺の全身を包み込む。

どうして、この女は、こんなにも俺を喜ばせるんだ?
牧野だけが、俺の全てを支配できる。
俺は、心も、身体も、とっくにお前に捧げてるんだぜ・・・

お前も、もっと差し出してくれ。
もっと、俺に狂ってくれ。
厭らしく乱れた姿を、お前の内なる欲望の全てを、俺の前に曝してくれ。
そうすれば、俺は、お前の羞恥心なんか打ち砕くほど、お前を愛してやるよ。
二人で一緒に、どこまでも堕ちていこう・・・

「牧野・・・お前はやっぱり、最高だよ・・・俺は・・・お前以外、愛せない・・・」

俺はもう一度、牧野を鏡に向き合わせると、俺の上に牧野を抱えるように、毛足の長いラグの上に座った。
牧野の脚の間に俺の脚を割り込ませ、そのまま、大きく左右に広げると、鏡には淫らに開いた牧野の花園が映し出される。

「なぁ、牧野・・・お前のここ、綺麗だろう?
ここに、俺が入っていくんだぜ・・・
ここは、俺だけの場所だ。お前の身体は、全部、俺だけのもんだ・・・」

そう囁きながら、俺は指で花弁を開き、その奥まで鏡に映した。
そのまま中指で中央を擦り、小さな突起を見せ付けるように刺激する。

俺は指を2本突き立てて牧野の目の前でチラつかせると、牧野の中へそれを沈めていった。

指は牧野にギュウギュウと締め付けられながらも、牧野の中を容赦なくかき回す。

「ひっ、ぁっ、あぁ〜っ!!」

恥ずかしがって控えめなはずの牧野の声が、いつもよりデカイ。

俺の指は更に壁を擦り、牧野が声を出す場所を執拗に刺激すると、牧野の泉からは、ドクドクと愛液が流れてきた。

「牧野・・・見えるだろう?お前の身体から流れる蜜が・・・
とろけそうな位、甘いんだぜ。自分で味見してみろよ・・・」

牧野の中から指を引き抜くと、俺は牧野の前に蜜をまとって妖しく光る指を差し出した。

「舐めろよ・・・」

牧野は、言われるままに、俺の指にまとった蜜をその紅い舌でペロペロと舐めている。
舐め足りないのか、指を奥まで口に含んだ牧野を見ていると、さっきまで俺を咥えていた姿を思い出し、俺はまた熱くなった。

「甘いだろ?お前の蜜は・・・これ、俺の大好物。」

そう言って俺は牧野の前に回りこむと、牧野の花園へと顔を沈めた。

舌を出し、花園の隅々まで舐め上げる。
赤く膨らんだ突起を転がすと、牧野は背中を反らせながら喘いでいる。
俺は小刻みに頭を振り、刺激を続けた。

溢れる蜜を舌で何度もすくい取るが、蜜はどんどん溢れてくる。
泉にストローでも突っ込んで、呑みつくしてしまいたい。
俺だけが味わうことのできる、とろけるような、牧野のジュース・・・

じっくりと、時間をかけて牧野を味わっていると、牧野の太腿がワナワナと震えだした。
顔を上げると、牧野の細い下腹部も、波打つように揺れている。

もう一度、牧野の感じやすいクリトリスを転がしながら、泉に指を突っ込み掻き回すと、牧野は声を張り上げた。

「あぁっ、道明寺〜っ、あっ、あたし・・・あたし・・・あぁ〜っ!」

牧野が突然、意識を手放し動かなくなったので、俺は慌てた。

「おいっ、牧野、牧野!?」

声をかけ、軽く揺さぶるが、反応が無い。
息は?・・・大丈夫だ。心臓は、ドキドキと早鐘を打っていた。

・・・これが、イッタってことなのか?
俺は、牧野を気持ち良くしてやる事ができたのだろうか?
だとしたら・・・

愛する女をイカしてやれた喜びに、俺は浮かれた。
牧野が今まで以上に愛しく感じ、俺は優しく唇を重ねた。

溢れる愛しさを止められず、牧野が覚醒してもいないのに、そのまま、唇を首筋から胸元へと移動させていく。
ツンと尖った胸の頂を口に含み、もう片方の膨らみを掌で大切に包み込む。
片方の頂を飴玉のように口の中で転がしながら、一方を揉みしだいて柔らかい感触を楽しんでいると、意識を失っていた牧野が声を上げた。

「ぁっ、道明寺っ、あたし???あっ、待って・・・あぁっ・・・」

苦しそうに喘いだ牧野の、その表情が、俺を煽る。

胸を刺激されて起きたのか?そう言えば、イッタ後は、感じやすくなるって総二郎たちも言ってたっけ・・・

「ど、みょ・・・じ? 私、何だか、頭がボ〜ッとして・・・あぁっ」

「お前、イッタんだよ。気持ちよかっただろ?
でも、俺まだ、お前に入れてもいねぇんだぜ?
今日は、何度でもイカせてやるから・・・覚悟しとけよ。」

俺は、牧野の胸を覆っていた手を再び動かし、牧野を侵略していった。

一度達した牧野は、今までとは比べ物にならねぇ位、感度良好。
もう、全身性感帯なんじゃねぇかっていう程、どこに触れてもいい声で啼きやがる。
その声だけで、かなりクルぜ・・・

「牧野、そろそろ入れるぞ。」

俺は、そそり立ったブツを、牧野へと沈めた。

うぉっ、なんだこりゃ!?
入れた途端、牧野の中が俺を強く締め上げた。

「ちょっ、おま・・・そんなに締めたら、いっちまうだろ?」

「あぁっ、道明寺ぃ〜・・・気持ち・・・いいの・・・どうしたら良いのか、解んない・・・」

照れ屋の牧野がこんな事を言うなんて、信じられねぇ・・・あのエッセンスってやつは、すげぇな・・・

きつい締め上げと蠢く内壁の、何とも言えない感触を楽しみながら、俺は腰を動かしていく。
時には再奥まで突くように深く、時には入り口を刺激するように浅く・・・
突き上げる角度を変え、グラインドさせ、牧野が声を上げる場所を探りながら突き続けていると・・・牧野も、俺に合わせて、動いている?

牧野は、背を仰け反らせて顔は天を仰ぎ、嬌声を上げながら、無意識の内に自分の良い場所へと俺を導くように、腰を動かしていた。

「牧野、鏡、見てみろよ。」

鏡に映し出されていたのは、牧野が俺を呑み込み、淫らに腰をくねらせている姿だった。
牧野は、それを熱い眼差しで、ジッと見つめている。
鏡越しに視線を絡めながら、俺は腰を激しく打ち振るった。

「なぁ・・・すげぇだろ?・・・俺達はこうやって繋がってるんだぜ・・・俺達の身体は、もう、一つなんだぜ・・・」

俺は、牧野を抱えあげたまま立ち上がり、牧野の手を鏡に付かせると、牧野の脚を大きく広げて蜜部を鏡に映し出し、後ろから思い切り突き上げた。

「あぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」

叫び声を上げて全身を痙攣させた牧野の泉から、愛液が飛び散った。
途端に、今まで感じたこともねぇほど強烈に締め付けられた俺も、牧野の中に全てを解き放った・・・


激しい情事の後の、濃密な空気が漂う中、俺は思った。

良く、女を開拓するって言うけど、こういう事だったんだな。
目の前に居るのは、俺が調教し、俺が仕立て上げた、俺だけの女。
俺に愛され、俺の与えた愛撫に、俺の思い通りに応える、誰よりも愛しい、俺の牧野。
やっぱりこいつは、俺だけのために生まれてきた女なんだと、そう、確信する。

心でも、身体でも、こんなにも強く結びついちまった・・・もぅ、俺たちは、離れられねぇよ。
牧野、愛してる・・・誰よりも・・・そう、俺自身よりもずっと・・・

後数日で、牧野は日本へ帰っちまうんだな・・・
でも、今は我慢の時だ。

なぁ、牧野・・・今日も、明日も、抱き合いながら、一緒に眠ろう。
なぁ、牧野・・・今は束の間の逢瀬でも、いつか一緒に、永遠を誓おう。
それが、誰にも変える事なんてできねぇ、決して揺らぐ事のない、俺たちの未来だから・・・






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