マーク
道明寺司×牧野つくし


〈西田 司をしばらくマークしておきなさい〉

「かしこまりました・・・」

まただ・・・
椿様の時もそうだった。
交際相手の父親の会社に圧力をかけ、椿様にも必要以上にマークし二人を別れさせた。

今度は司坊っちゃんにもか・・・

時々会長が恐ろしくなる。
会社のためなら何でもする、まさに鉄の女だ。

それにしても司坊っちゃんは変わられた。
1年前に会った時は、近寄りがたい雰囲気だったが、最近は笑顔を見せるようになり、暴力事件も起こさなくなった。

牧野つくしに会って激変したらしい・・・

せっかく変わられたのに、会長のせいでまた逆戻りなんて・・・

お二人をなんとかできないだろうか・・・

運良く会長は、2週間ヨーロッパに出張で留守。

お二人を会わすのは今しかない。

『寒いなぁ〜・・・』

つくしは、銭湯の帰り道ポツリとつぶやいた。

司の母・楓に司との仲を引き裂かれてから元気がない。

それは司も同じ・・・

つくしはもうすぐ家に着くその時、1台の黒塗りベンツに前をふさがれた。

現われたのは西田だった。

「牧野様少しお付き合いください」

『えっ!? なにっ!?
どこに連れて行くのっ!?』

「失礼します」

つくしはその言葉を聞くか聞き終わらないかの時には薬で眠らされていた・・・

(なに・・・? 私をどう・・するつ・・・も・・り・・・)

つくしを乗せた車は道明寺邸へ

コンッ コンッ

「夜遅くに申し訳ありません
起きていらっしゃいますか?」

ガチャッ

[なんだ? こんな遅くにふざけんなよっ!!]

面倒臭そうにドアを開ける
と、そこには西田に抱えられた牧野つくしの姿があった。

[おいっ! 牧野っ?
どうしたんだよっ!?
テメェ 牧野に何した・・・]

司は怒りで震えている。

「坊っちゃんお静かにっ
とりあえず牧野様をお部屋の中へ・・・」

司はつくしをやさしく抱き上げ、ベッドに運ぶ

[・・・で? 何があった]

椅子に座り、足と手を組み西田をにらむ
まだ怒りがおさまらない司
イライラしてるのがわかる

「はい 坊っちゃんと牧野様を会わせたくて連れてきました
計画をスムーズに行なうため、少しだけ眠っていただきました
明け方には目を覚ますかと思われます」


[・・・そうか
でもこんな事してババアは許さないだろ]

「・・・はい
会長は今ヨーロッパにいらっしゃいます
幸い使用人どもは、牧野様を慕っておりますので、もし見つかっても誰も言わないと思います
それに誰にも見つからないよう私一人で計画しました
1日くらいならわからないと思います」

[わかった・・・
もういいわ 行けよ]

「はい
何かありましたら、私をお呼びください
失礼します」

そう言って西田は部屋を出ていった

[はぁ〜]

部屋の明かりをベッドライトだけにして、司はソファに深く腰を下ろしてため息をついた


俺のベッドには牧野が寝てる・・・

ババアが日本を離れるまでSPがずっと張っていやがったから、牧野に長い時間会うのは久しぶりだ

思い切り抱き締めたい衝動を抑えて、ゆっくりベッドに入りつくしの寝顔を覗き込む

つくしの髪を撫でながら言う

[かわいい顔して眠って・・・
やべぇ 限界きた]

寝てるつくしにキスしようとした時

『・・・どぅ・・みょう・・じ・・』

そういいながら涙を流すつくし


[なっ!? 起きたのか?]

真っ赤になりながら覗き込む司

つくしは寝息をたてている

[なんだ寝言か・・・

えっ!? 寝言!?]

さらに真っ赤になる司


[涙流すなんて・・・
ホント悪かったな
これからは何があっても守るからよ・・・]

そう言って、つくしのおでこにキスして割れ物を扱うように抱き締めて眠った

『ん・・・ ここどこ・・・?
私どうしたんだっけ?』

あくびをしながら上半身を起こし、辺りを見渡すと見慣れた部屋
隣には司が寝てる


『!!!!??』

我に返ったつくし

『なに!? 何で道明寺がいるの!?
えっと・・・昨日は銭湯の帰りに西田さんに会って・・・
あぁ〜 頭が混乱してる!』

この騒ぎで司も起きる

[んだよ うるせっ
静かにしろよ・・・]

まだ寝呆けてる司

『きゃっ』

司はつくしを強引に抱き締めベッドの中に連れ戻す


『ちょっと何すんのよっ!』

ボカッ!!

思いっきり殴ったつくし

その1発で司も起きた

[イテェーな
何すんだよっ!!]

『何すんだはこっちのせりふっ
一体どういう事!?
何で私がここにいるのっ!?』

[んぁ 俺もビックリしたんだよ
ドアを開けたら西田に抱えられたおまえがいて
なんでも俺たちを会わせたかったらしい]

司は頭をかきながら言う

『そうだったんだ・・・
西田さんにお礼言わなきゃね』

[あぁ まぁ西田がこうやらなくてもSPぶっ飛ばしてでも牧野に会いに行くつもりだったけどよ
恐い思いさせて悪かったな]

そう言ってつくしを抱き締めた

『ううん いいの
道明寺に会えたから、それだけで嬉しい』

つくしの目には涙があふれていた

それに気付いた司はその涙をやさしく拭う


『あぁ〜もぅ こんなバカ男の事で泣いちゃうなんてー』

[バッ バカ男って
ふざけんなっ!!]


怒る司に、つくしはチュッとキスする

あまりに突然のことで、司は赤くなって固まって動かない


『おーい!ちょっと 大丈夫?』

つくしは上目使いで覗き込む

[・・・おぅ]


『アハハッ おもしろい 赤くなってるー!』

つくしはずっと笑っていた

[うるせー
そんなに見るんじゃねーよ
それより腹へらね?]

司は恥ずかしさを隠すためにシャワールームへと歩きだした

つくしはまだ笑っている


[それと服クリーニング出すから、俺の服着ろ
向こうにシャワールームもう1つあるの知ってるよな?]

そう言って自分の服を出す

『知ってるけど、クリーニングなんていいよ』

[ダメだ! 俺の服着ろ!(俺のブカブカな服を着てる牧野をもう一度見てぇーんだよっ)]

『ありがと じゃー借りるね
ついでにシャワーも借りる』

[おぅ 朝食頼んどくわ]

つくしがバスルームから出ると、司はバスローブ姿でベッドに腰掛け、もうすでに朝食が運ばれていた

『道明寺 やっぱりあんたの服おっきいよぉ〜』

[ふははっ ホントだな]

『笑うことないでしょ?
あんたが着ろって言ったんじゃん』

[わりぃ わりぃ
それより朝食来たんだ 食おうぜ]

司はサンドウィッチ
つくしにはフレンチトーストが用意してあった

『うわぁ〜 美味しそう!
いただきまぁ〜す』

パクッと一口食べて

『ん〜 美味しい!!』

つくしは満面の笑みを浮かべながら食べる

[おまえはいつも美味そうに食うよな?]

司は、つくしの笑顔に癒されながら言う

『だって美味いもん!
道明寺も食べてみてよ!!』

そう言いながら、1口に切ったフレンチトーストを司に向ける

[食えるかよ そんな甘いもん]

と言いながらも、ずっと差し出されたフレンチトーストを口に入れる

[うわっ 甘っ]

あわててコーヒーを飲む司

その光景を見て和むつくし
『(幸せだなぁ〜)』

食事も終わり、急に恥ずかしくなったつくしは辺りをウロウロ
その姿をベッドに座りずっと見つめる司

『(道明寺の視線が熱いよ・・・)』

[牧野こっち来いよ]

『う うん・・・』

つくしはぎこちない足取りで、司のもとへ迎う

[やっぱ かわいい]

そう言いながら、司はつくしにキスをする
いつものキスより長く濃厚なキス・・・

『ぅん・・・(相変わらずキスうまいなぁ)』

つくしは立っていられなくなり、司にもたれかかる

司は、やさしく押し倒す

『誰か来たらヤバいよぉ』

[誰も来ねぇ〜よ
じゃまする奴はぶっ殺す]

そう言い、また唇を重ねる。

今度のキスはもっと濃厚なディープキス

つくしには初めての経験で
『ぅん・・・なに!? 今の!?』

すごくビックリしてる

[イヤか?]

つくしは首を振り
『イヤじゃないよ・・・
ただビックリして』
消え入りそうな声で言った

[口開けてみな]

言うとおりにすると、司の舌がつくしの口の中へ滑り込んでいった

二人は舌を絡ませ、ねっとりとしたキスを交わす

そして司はつくしの服を脱がせながら、耳・首・肩へとキスをしていく

『んんっ・・・』

つくしは恥ずかしさのあまり手で顔を覆う
まだ体が強ばってるのがわかる

司はその手をつかみ

[おまえの顔が見えねぇ
もっと見せて・・・]

『ヤダッ 恥ずかしいよ
それにコワイ・・・』

[大丈夫 キレイだよ
優しくするから、俺に任せてくれるか?]

コクンとうなずくつくし

[(やべぇな 暴走しちまいそうだ・・・)]

はやる気持ちを押さえて、ゆっくりとすすめていく

Tシャツ
次はパンツを脱がせ、下着姿になったつくし

『(恥ずかしいぃ〜)』
真っ赤になるつくし

司もバスローブを脱ぎ捨て、下着姿

つくしはベッドに潜り込み、司に背を向けている

司はつくしのあとを追い、後ろから抱き締めるように横になる

[つくし 愛してる]

耳元でささやく司

嬉しさで、涙ぐむつくし

[どうした? こわいか?]

『こわい気持ちもあるけど、嬉しい気持ちの方が勝ってるよ』

笑いながら言うつくしがいとおしくなる

向かい合ってまた濃厚なキス
司の手がブラのホックに手がのび、プチンと取れた

つくしは司にされたみたいに、チュッチュッと耳・首・肩へ唇を移動させる

『(そう言えばこいつって耳が感じるんだっけ?)』

カプッ

[うぁっ!!]

司が真っ赤になって動揺してる
してやったりのつくし

[テメェ 途中で止めろと言われても止めねぇからなっ!]

『キャー!』

ふざけて逃げるつくしに、司は強引にキスをし、取れかかったブラをポイッと投げた

右手で胸を揉みながら、口で愛撫する

今まで感じたことのないような快感に襲われ、無意識のうちに声が出る

『あっ・・・あんっ イヤッ はぁ』

[気持ちいいか? つくし]

『あぁ〜 うんっ すっごく気持ちいい・・・
私おかしくなっちゃう』

[なっていいよ
おまえも司って呼んでみ]
そう言ってまた胸への愛撫に戻る司

『あんっ つかさ・・・ 気持ちいぃ』

今度はショーツの上から、なぞるような愛撫

『ヤッ そこはダメェ』

[ヤダッて言っても止めねぇよ
さっきも言ったろ?
まだまだこれからだぜ]

『あっ・・・』

最後の1枚のショーツも脱がされ、生まれたまんまの姿になった・・・

つくしは大きく足を開かれ、司はショーツの上からでもしたように、なぞるように愛撫を続けると、硬くなった部分を見つけた

『あっ・・・んんっ イヤッ あぁ・・』

さっきまで胸を愛撫してた口はだんだんと下がっていき、硬くなった部分を口に含み舌で愛撫していく

『ヤッ・・・あぁ〜 んんっ』

さっきより、喘ぐ声が大きくなるのが司にはわかった

[(ここが感じるのか・・・)]

司の愛撫でどんどん濡れていくつくし

司も身につけていた下着を脱ぎ捨て、二人はとうとう生まれたままの姿になった。

恥ずかしさのあまりつくしは固まっている

それを察知するかのように司はつくしを抱き締めた

[もう限界だ・・・ 入れるぞ]

覚悟を決めたつくしは小さな声で
『うん・・・ 優しくして』

司はまたつくしの足を開き、そこをゆっくり愛撫

『あぁ・・・』

少しづつ熱くなった司自身をつくしの中へ沈めていく・・・

『いたぃ・・・ 』

苦痛に顔をゆがめる

[大丈夫か? あと少しだから・・・]

『ぅん・・・ 平気』

ゆっくりゆっくり進めていき、ようやく2人が一つになる

嬉しさでつくしの目から涙があふれた

つくしの顔を見て感じ取ったのか、司は優しく抱き締めた

司も嬉しさを噛み締めて、ようやく手に入れたと実感していた

[(なんてやわらかいんだ・・・
このままでもイキそうだ)]

きいそうなのをこらえつつ、ピストン運動をする

その動きに合わせてつくしの声が大きくなっていった

『あぁー つ・・かさ・・んぁ はぁ あぁ』

[はぁはぁ やべぇ おれイキそうだ・・・]

『んぁ いいよ』

その言葉を聞いてさらにピストンが早くなり、イク寸前抜きつくしのお腹に向かってはてた・・・

[はぁはぁ はぁはぁ]

『んあぁー はぁはぁ』

つくしはまた涙を流している
その顔には幸せが満ちあふれていての涙だった

司も幸せに満ちあふれた顔をしいて、お互いにはそれがわかっていた

そして二人は抱きしめ合い、幸せをかみしめる

[つくしありがとう あいしてる]

『私も愛してる・・・』

その後二人は別れの時が来るまで何度も愛し合った・・・






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