5日間 つくし視点
道明寺司×牧野つくし


恥ずかしくて道明寺に背を向けて小さく丸まると、後ろから優しく抱き締められる。
ただそれだけで、泣きそうになる自分が自分でないようで…

ここ、道明寺邸に住まわせてもらうようになって3ヶ月。
コイツは手加減も何もなく、当然の如く私を毎日抱き続けた。
もちろん無理矢理じゃなくて合意の上。
しかも愛情と愛の言葉は毎回照れすぎて死んじゃうんじゃないかってくらいたっぷり与えられていた。

なのに、何故か急に道明寺がよそよそしくなった。

「疲れた」とか「眠い」とか言って私を避ける。

でも、表情がやけにリアルで私は道明寺の体を気遣うことしかできなかった。
毎日得ていた快楽が急になくなると、人っておかしくなるのかな。
2、3日は普通に眠りにつけたのに、4日目には人肌恋しさに初めて自分で慰めた。
でも虚しさだけが残って、今日もまた「疲れた」と言った道明寺に対して平静を装うので精一杯。
だけど道明寺が欲しくてたまらなくて…一旦自分の部屋に戻ったけれど我慢しきれなくてココに来た。
欲望に支配されて自分からヤったはいいけど、どんな顔して道明寺を見ればいいのかわかんない。

そんな私に道明寺は、耳障りのいい声で話しかける。



「なぁ、牧野…そんなに俺が欲しかったのか?」

嘲るようではなく、ただ単純に疑問を投げかけるように聞かれて答えに困る。

’欲しかった’

それだけに頭が支配されてたって言ってもおかしくないぐらい欲しかった。
でも、そんなこと恥ずかしくて言えるわけないじゃない!
何も言わないでいると、私を抱く力を少し強めて、再度

「なぁ??欲しかったって言えよ…」

と言いながら私の首筋に軽くキスを落とした。

「ん…」

まだ火照りが抜けきらない体に刺激を与えられて私は首をすくめた。

「ほら…言えって」

啄ばむようなキスが首筋を伝わり、私の唇に落ちる。
歯列をなぞるように舌が私の口の中に入ってきて、私のそれを絡めとる。

「言って…くれよ…」

道明寺は眉をひそめながら目を閉じる。

その表情があまりに切なくて私は「欲しかった。すごく。すごく。」と呟いて道明寺の首に
手をかけて引き寄せキスをねだる。

私の言葉に心底ほっとしたような顔をして、

「よし。じゃぁ今日はとことんくれてやる。覚悟しろよ」

と微笑んだ。




「ちょ、ちょ、ちょっと!?欲しかったとは言ったけど、さっきので結構満足したし…」

私の言葉は完全無視。
道明寺はさっさと私がくるまってたシーツを全部剥ぎ取り、パジャマも全て取り去った。

「ど、道明寺!?」

慌てて体を押しのけようとしてもびくともしない。

「欲しかったんだろ?」

耳元で言うなんて反則だ。
声を聞くだけで、さっき道明寺を迎え入れた部分がまた潤いだす。


「それは…!」

顔が熱い。

「テレんなよ。俺もお前が欲しくてたまんなかった」
少しだけ笑いながら道明寺は言い、そのまま顔を私の胸へ寄せ硬く立ち上がっている頂を口に含んだ。

「ぁ…」

久しぶりの感覚に眩暈がしそうになる。
なんでこんなに気持ちがいいんだろう。
軽く吸ってみたり舌先で押し込んでみたり、道明寺は私の反応を見ながら胸で楽しそうに遊ぶ。
やめないで欲しくて道明寺の頭を抱え込んで自分に押し付けた。


道明寺の舌の動きが早くなる。
キリ、と軽く歯を立てられて「あぁんっ」と今まで以上の声を出してしまって、
慌てて両手で自分の口を押さえる。
5日前まではしなかったことに驚きながら道明寺を見ると、ニヤリと笑って

「なに?お前、少し痛くされるのがイイのか?」

とか聞いてきた。


「そ、そんなの知らないッ」

そっぽを向くと、道明寺は「ふッ」と笑って体を下の方へとずらした。


「すげーな、おい。」

キレイで長い指が私の秘部から蜜を掬い取る。

「わかってるから言わないで!!」

数え切れないくらい言われても、こういう台詞は恥ずかしくてたまらない。
でも、これから与えられる快感を待ち望んで、私の体は道明寺を迎え入れる準備を整えていく。
私から溢れていく愛液をジュルジュルといやらしい音をわざと立てながら道明寺は吸い取る。
その合間にも蕾を指でクリクリといじるのをやめない。


「はぁっ…んっ…」

体を反らせ遠くへいってしまいそうな意識をどうにか掴まえていると、

「わりぃ、もうちょっと、と思ってたけど我慢できねーわ」

と道明寺は私の体から離れていく。

ゴソゴソとゴムをつけている姿をぼんやり見ながら、

’さっき中でしちゃったのに…変にマジメなんだから…’

と、苦笑する。
そういうトコが好きなんだけど。
でも言ってやんない。

そろりと近づいてきて私の両足を開くと、2〜3度入り口付近に自分のモノをこすりつけ
道明寺は一気に私の中へ入ってきた。

「はぁぁ…」

抵抗もなにもなく軽々と入ってきたのに、どうしても声は出てしまうらしい。

「あんっ…や…っ…」

私の声に比例するように道明寺の動きは激しくなっていく。

「牧…野…っ。気持ちいか??」

ふ、と腰が止まったかと思うと、道明寺は私の真上で真剣なカオをして質問をしてくる。

「どう…みょうじ??」
「毎日でもしたいと思うか??」

してる最中に聞かれる意味がわかんない。
続きを早くして欲しくて、うんうん、ととりあえず首を縦に数度振ると、
またゆっくりと腰を動かし始めた。
それに合わせられるように私も大きく足を広げ両足を道明寺の体に巻きつけた。

水滴が私の体にぽたぽたと落ちてくる。
苦しそうな道明寺の汗なのか涙なのかわからないけど…今は早く一緒に…


「好き…どう…みょーじ…もっと…っ」

「まきの…いくぞ」
「んっ…」

私の言葉に道明寺は体をぴたりとくっつけて、最奥を何度も突きたてる。


「あっ…やっ…イっちゃ…ぅ」

がくがくと数度揺さぶられながらそれだけ言うと私の目の前は白くなって、
道明寺の動きも止まり繋がってる部分だけがビクビクと蠢いているのがわかった。

「やっぱ牧野とヤんないと一日が終わんねーよな」

道明寺がしみじみ言うからなんかおかしくって笑ってしまう。

「なによ、それ」

テレ隠しでもあった台詞。

「てことで。5日分終わらせなきゃいけねーからあと4回。」

気づけば道明寺の分身は私の中で硬さを復活させていた。


「ちょ、ちょっと!?うそでしょ!?野獣ーーーーッ変態ーーーーッ!!」



今夜、私は眠れそうにない。






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