道明寺司×牧野つくし
前回:温泉パニック(非エロ) それぞれに露天風呂を満喫した後…。 お決まりの大宴会。 ハイペースのお祭りコンビと桜子、滋にガンガン飲まされて酔いつぶれるつくし。 類は部屋の片隅で夢の世界に旅立っていた。 つぶれたつくしを抱き上げた司は、 「コイツ寝かせてくるわ」 そう言って宴会場から出て行った。 「司」 つくしを抱きかかえた司に声をかけたのはあきらだった。 「裏庭の東屋、俺以外誰も知らねーからよ」 キザにウインクをするあきら。 そんなあきらの気遣いに、司は感謝する。 「……サンキュ」 古い茶室のようにひっそりと佇む東屋に入った司は、あきらが気を利かせて使用人に敷かせたのであろう布団に、そっとつくしを横たえた。 「うっう〜ん……」 つくしがフッと目を覚ます。 「あれ?道明寺?ココどこ?」 「裏庭にある東屋だ」 「何で…?」 「あきらが気ぃ利かせてくれたんだ」 「美作さんが?」 「ああ」 「何で?」 「ったく、相変わらず鈍感な女だ」 「どっ鈍感って何よっ!!」 「二人っきりに…、なりてーっておまえは思わねーのかよ?」 「ふっ、二人っきりっ!? あっ……」 慌てふためくつくしを抱き締める司。 久しぶりに会うつくしが愛おしくて、抱き締める腕に力がこもる。 「逢いたかった」 「あっ…、あたしも…、道明寺に逢いたかったよ」 「こっ、心のじゅっ、準備ってヤツはできたのかよ?」 「へ? あっ、あ…れね」 「あれって…」 「もう、とっくだよ」 司の腕の中から上目遣いで見上げるつくし。 「とっく?」 「コテージに行ったときに、とっくに準備はできてたよ。でもさ…」 そう、司がNYに発つ直前に行ったコテージ。 熱を出してしまったつくしを心配した司は、その夜は何もせず、抱き締めて眠ったのだった。 「もう、怖くないよ」 「いいのか?」 腕の中でコックリうなずくつくし。 司はゆっくりとつくしの唇にキスを落とす。 つくしの柔らかい唇をなぞるように司の舌が這う。 歯茎の裏側をなぞり、つくしの舌に己の舌を絡め、丁寧につくしの口を侵していく。 フッと力の抜けたつくしの浴衣を脱がし、自分も浴衣とボクサーパンツを脱ぎ捨てる。 「牧野…」 司はつくしの首筋に顔をうずめ、白いうなじに舌を這わす。 「はぁ…ン」 司の大きな掌がつくしの乳房を覆う。 ゆっくりと、その感触を味わうかのように掌が動く。 「柔らけーな、おまえ」 「なっ、恥ずかしいじゃん…」 真っ赤になって司の胸に顔を埋めるつくし。 恥らうつくしがいっそう愛おしくて、つくしの頬に、瞼に、唇を落とす司。 その唇は、つくしの胸の頂に届いた。 「ひゃン」 ビクリと体をそらせるつくし。 「滋たちが言ってたとおりだな。吸い付きたくなるくらいかわいい」 司の舌はつくしの頂を捉え、執拗に動く。 それと同時に、ショーツの上から丁寧に溝をなぞる司の指先。 「あっンあ…、あたし…、変になっちゃうよ」 「いいんだ…、それで…、俺に感じろ」 「あン、道明寺…」 司はつくしのショーツを剥ぎ取り、改めて生のつくしのクレバスをなぞる。 しっとりとそこは潤み、快感をこらえるつくしの腰が震えていた。 クチュリと音を立てて司の指が秘壷に侵入する。 つくしの中で司の指は円を描くように動き、ゆっくりと押し広げていく。 司は、自身を持ち、つくしの入り口を刺激する。 「辛かったら言えよ」 ちゅぷんと司の先端が入る。 「ふっうっ」 つくしの眉間が歪む。 「痛いかっ?」 「平気…。お願い…」 トロンとした瞳で司を見上げるつくし。 「わりぃ」 司は理性を保てず、つくしの中に腰を埋めた。 「あうっ…つっ…」 苦痛に顔を歪めるつくし。 思わず司は体を離す。 「大丈夫かっ?」 「うん…」 「やめるか?」 「いや…、やめないで。最初は痛いのは仕方ないって、桜子が言ってたし」 「やさしくするからよ」 司はそっとつくしにキスを落とし、改めてつくしに己を沈めていく。 ゆっくりと…、やさしく…。 少しずつ進入してくる司のやさしさが、つくしはうれしかった。 やさしい司の口付けが、つくしの緊張をほぐし、つくしの体に司が収まった。 「すげー気持ちいい」 「ほんと?」 「ああ、収まるところに収まった感じ」 「うれしい、……司」 初めて名前を呼ばれ、司はこの上ない幸せを感じた。 「つくし、おまえは俺を喜ばせる最高の女だ」 少しずつ、司の腰が動き始める。 ゆっくりと二人の体がなじんでいく。 「たまんねー、つくし」 「あン、司…」 つくしの体内が司自身を温かく包み込む。 つくしの甘い声に、次第に激しくなる司の腰の動き。 「はっあン、あ…」 鈍い痛みが少しずつ薄れていき、つくしは初めての快感を感じ始めていた。 「あっ、あっあン、つっかさ…」 「うっ…、ダメだ、そんなに締めんな…」 「ひゃあ、あああ」 「イッ…ク…」 つくしの中で、司が果てた。 「なさけねーな、もっとおまえを気持ちよくしてやりたかったのによ」 「そっそんなこと…、お互い初めてなんだもん、いいんだよ」 茹蛸のように真っ赤になったつくしが、布団にもぐりこむ。 「ちゃんと顔見せろ」 「やっ、恥ずかしいもん」 「またしばらく会えねーんだぞ、ちゃんと顔見せてくれ」 「道明寺…」 「何で呼び方、元に戻んだよ」 「へ?」 「名前で呼べ、これからは『道明寺』って呼んでも返事しねーからな」 「……つかさ」 「っんだよ」 「愛してるよ」 そう言ってまた布団にもぐりこむつくし。 司も布団にもぐりこみ、つくしを後ろから抱き締める。 「俺はその何倍も愛してる」 SS一覧に戻る メインページに戻る |