久しぶりの情事
道明寺司×牧野つくし


満月がきれいな夜更け。
ふと……、目が覚めると目の前にはきれいな寝顔があった。
いつも熱いまなざしをくれる瞳を覆おう長いまつげ。
いつもあたしの低い鼻をツンツン小突く高い鼻。
いつも狂おしくなるくらいの愛の言葉を紡ぎ、あたしの唇に沿う形の整った唇。
一ヶ月ぶりで間近に見る、美しい顔。
ついさっきまで、あたしの五感を狂わせた男が、安らかな寝息を立てて眠っていた。
4年越しの約束を守ってあたしを迎えに来てくれたこの男は、相変わらず日本と海外の行ったり来たりで、一ヶ月も逢えないことなんてザラだ。
今夜は一ヶ月ぶりに日本に帰国し、あたしはコイツの邸に呼ばれ、狂おしいほどに互いを求め合った。
胸にはさっきあたしがつけた赤い花びら…。
なんだか照れくさい…。
あたしはそっと、彼のクルクルの黒髪に手を這わせる…。




「ん…、どうした…?」
「あ、ごめん、起こしちゃったね」
「いや…、おまえの寝顔見てたら寝ちまったみたいだな…」
「あ、あたしもまた寝るよ。おやすみ!」
「寝んのかよ…」
「だって、明日も仕事でしょ?」
「……せっかく目ぇ覚めたのに、もったいねーじゃん…」




そう言って司はあたしの腰に回していた手をギュッと自分のほうに寄せる。

―――――あの…、あたしのおなかに当たるんですけど……。
司の分身があたしの体にあたり、あたしは思わず真っ赤になってしまう。




「何、赤くなってんだよ…」




男の瞳になった司があたしを見つめる。
―――――ダメっ!
―――――そんな瞳で見られたらあたし…。




「おまえが起こしたんだからな」
「えっ…、でも…」
「責任、取れよな…」




司の唇があたしの唇を覆う。
司の大きな手のひらがあたしの胸を覆い、優しく動く。
しなやかな指で乳首を挟む…。




「ひゃ…あ…ん…」
「…いつもより感じやすいんじゃねーか…」
「そんな…こと…。ん…」




司があたしの胸に赤い花びらを咲かす。




「さっきのお返し…」



679 :久しぶりの情事3:2007/04/12(木) 00:43:18 ID:dEeIFGbl
司の唇がまたあたしの唇を覆い、どんどん口の中を侵食する。
それだけでどっかにいっちゃいそう…。
司の指が、あたしの一番敏感なところに入ってくる。
クチュクチュと発する水音が、あたしの羞恥心を刺激する。




「ん…、や…、あ…」
「…やじゃねーだろ…、素直んなれ…」
「…あ…、は…、司……」
「……ほらっ!!」




敏感な壁をこすり上げる司の指。
慣れた指使いがあたしのウィークポイントを的確に刺激する。




「はぁっ!!あ……、あ…、司ぁ…、欲しいよ…、司が…欲しいの…」
「…それでこそ、俺の女だ。かわいいよ、つくし。もっと俺を欲しがれっ…」
「あっあっああぁ〜、司ぁ〜」

司がゆっくりとあたしの中に入ってくる。
あたしの口から、自分でもびっくりしちゃうくらい“女”の声が漏れる。
もうダメ…。
ガマンできない…。




「司っ! 司ぁ…、はぁ…、あっあ…、もっと…、もっとして…。はぁン…」
「……つくし、俺が欲しいか…」
「欲しい…、もっと…司が欲しい…」
「つくし…」




司があたしを激しく攻め立てる。
もっとして欲しい。
もっと激しく…。
頭が真っ白になる………。
あたしの身体の奥が熱くなる………。





気がつくと、しっとりと汗ばんだ司があたしを抱き締めていた。
それが心地よくって…。



―――――あたし、女に生まれてよかった。



そう思える瞬間。




「司……、愛してる……」
「俺も……、つくしが大好きだ」






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