船上の出来事
道明寺司×牧野つくし


「アンタが好きだって言ってんじゃない、このぼけなすっ!!」

何者かによって拉致されて乗せられた船の上で、つくしは思いの丈を司にぶちまけた。

―――――類のほうが幸せにしてやれるんじゃねーか

そういう司に、つくしは腹立たしさもあって言い放ったのだ。
その刹那、司はつくしをギュッと抱き締める。
つくしも司の背中に腕を回す。

「牧野…、俺、道明寺を捨てる」
「道明寺…」
「おまえだけでいい。おまえが側にいてくれれば、俺は他に何もいらねー」
「あたしも。もう離れるのはイヤ」

司はつくしを横抱きにし、船室のベッドルームに運ぶ。
そっとつくしをベッドに横たえ、つくしを見下ろす司。
つくしの頬に掌をそえる。
つくしはその掌に自分の掌を重ね、その温かさを感じた。

「道明寺、あったかい…」

司はつくしの額に唇を寄せ、瞼、頬にキスを落とし、つくしの漆黒の瞳を見つめた。

「いいか?」
「……うん」

二人の唇が重なる。

司の舌がつくしの口内を動き回る。
歯茎を刺激し、つくしの舌に自分の舌を絡め、互いに唾液を与えながらキスを味わう。
つくしは司の首に腕を絡めて必死に司のキスに応えていた。
少しずつ自分の体が興奮してくるのを感じるつくし。
司はつくしが身につけているものを脱がし、自分も裸になる。

司の唇がつくしの首筋を這い、小ぶりな乳房に赤い所有のしるしをつける。
掌でその柔らかさを確かめるかのように乳房を包み込み、もう片方の乳房の上に乗るピンクの突起を口に含む司。

「あっ……」

思わず自分の口から漏れる声に、つくしは驚く。
口元を手で塞ぐつくし。

「もっと聞かせてくれ。おまえの気持ちいい声…」
「はっ、恥ずかしいよ…」
「俺だけが聞くことを許された声だ。もっと聞きてぇ」

司はさらにつくしへの愛撫を続ける。

「あ…ン、はぁ」

つくしが無意識に漏らす声に、司は興奮を高めていく。

司の指はつくしの茂みをなぞり、クレバスに達した。
そこはしっとりと潤み、つくしが自分の愛撫によって感じていることを確かめる司。
初めての感覚に戸惑いながらも、つくしは司に身を委ねる。
司も初めて感じる指先の感覚に、特別な感覚を覚える。
司はそっとつくしの泉に口付ける。

「あぅ…ふぅン」

つくしの甘い吐息が漏れる。
司は初めて間近に見る女性のソコに興奮しながら、舌を這わせ、あふれ出る液体をジュルジュルと吸い取っていく。

「あン、道明寺…、汚いよ…、ダメぇ」
「汚ねーもんかよ、おまえの体はどこもきれいだ。汚ねーとこなんかねーよ」

司の舌が、つくしのソコの形をなぞるように動く。
そしてその頂をチュッと吸い上げる。

「あああン、そこ…ダメぇ、ああ」

つくしの嬌声を聞いた司はたまらなくなる。

「ガマンできねー、入れるぞ」

ゆっくりと司自身がつくしの中に入っていく。
ゆっくりと…、つくしの体を労わるように…。

「くっ…う…」
「少しだけ…、ガマンしてくれ」
「うっ…、う…ん…」
「わりぃ…、もう少しだ…」
「やめ…ないで…、離れない…で…、あ…」

つくしの中にすべてをおさめた司は、初めて味わう女の体…、愛する女の体に、体中がしびれる感覚を覚えた。
つくしも痛みを感じながらも、司を迎え入れた喜びに想いが爆発する。

「あたし…、このまま消えてもいいくらい…うれしいよ」

ポロリとつくしの瞼から涙がこぼれる。

「おまえが消えたら俺はどうすりゃいいんだよ。俺たちは今から始まるんだぜ」
「うっん…」
「動くぞ…」

ゆっくりと司が腰を動かす。
何ともいえない感覚に、司が声を漏らす。

「はぁ…、たまんねー」
「はっあ…」
「気持ち…良すぎ…」
「あたしも…。痛いけど…、やめてほしく…ない…、はぁあ…ン」
「わりぃ…、もっとするぞ……」
「あうぅ…」

司の抽出が激しくなる。
つくしの上に覆いかぶさり、司はつくしの唇をむさぼるように犯し、激しく腰を振るわせる。
グチュグチュと船室に響く水音と、二人の肌が触れ合う音、そしてつくしの喘ぎ声と司の激しい息遣いが木霊する。

「うっ、ダメだ…」

司自身がつくしの中で膨らみ、精を発した。


………………………………


ゆらゆらと揺れる船室で、司とつくしはピッタリと体を合わせて息を整える。
誰が何と言おうとも、離れない。
無言で見つめ合った二人は、その意志を確認するかのように、唇を合わせた。






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