3度目のチャンス 続編
花沢類×牧野つくし


司の記憶が戻らないまま数ヶ月が過ぎていた。
つくしは司の冷たい態度に耐えかね、別れを決意した。
いつしかずっとそばで支えてくれた類と過ごす時間がつくしにとってかけがえのないものになっていた。

「花沢、類・・・・?」
「ん・・・・?」
「あたし、・・・・そろそろ帰るね。」

そっとベッドを抜け出し、つくしはバスルームに消えていく。
うとうとしていた類がまだ完全には覚めやらぬ頭でぼんやりと周囲を見回す。
学校に程近いマンションの一室。ここは、類が高等部に進学した際に、勉強部屋として与えられたものだった。めったに使うことはなかったのだが、つくしとこうやって逢うようになって以来何度か訪れるようになっていた。

「まるで逢い引きの・・・・部屋だな。」

クスッと笑ってシンプルな広々とした空間を再び見渡した。

誰も・・・・F4さえも中に入れたことのないこの部屋。
ここで彼女はいつも 類だけに話し掛け 類だけに微笑みかけ ほとんどの時間を類の腕の中で過ごした。
もし司の記憶が戻ったら・・・・そんな不安はふたりの中に常にあったが、この部屋にいる限りふたりは幸福で満たされていた。

シャワーを終えたつくしが、バスローブ姿で出てくる。

「類、あたし着替えたいから類もシャワー浴びてきて・・・・。」
「いーよ、俺。構わないからここで着替えて。」
「る、類の前で? い、いやっ!」

つくしが真っ赤になる。そんな顔するから思わず抱きしめたくなる。

「や、やだ類。離して・・・・。」

赤くなってドギマギしている顔をみてると思わずキスをしたくなる。
   アイツも・・・・司もこんな気持ちになったことがあるんだろうか。
心の中に灯った嫉妬の炎をかき消すように激しいキスをする。類の気持ちにこたえるようにつくしの手が類の背中に回る。

「まだ、帰らないよね?」

長い長いキスの後で類は問い掛ける。
彼女の潤んだ瞳を見れば返事はいらない。
そっとバスローブを脱がせ、シーツの中へ招き入れる。

激しく口付けを交わしながら、右手を体中に這わす。何度か体を重ねるうちに知ったつくしの弱い部分を攻める。

「類・・・・。やっ・・・・。」

勝気なつくしが普段は絶対見せないような上目遣いの潤んだ目が類を見つめる。
いつの間にこんな色っぽい表情を見せるようになったのか・・・・類は驚きを持ってつくしを見つめる。

 もっともっと感じさせたい

そう思い唇を下半身に移動する。

類の舌は微妙なラインをゆっくりと這って下りてゆく。

「ああっ・・・・。あっ・・だめっ・・・・。」

喘ぎ声が高くなるに従ってつくしの腰が動く。類はなかなかつくしの秘部に触れようとはしない。ほっそりとした腰、おへその下、太腿の付け根・・・・何度も秘部の手前で引き返す類の唇。

『早く 触れて 欲しい・・・・』

つくしは類の舌を欲しがる自分が恥ずかしかった。
秘部から溢れ出す蜜がシーツを濡らし、淫靡な匂いを放つ。つくしはもう限界だった。

「ねぇ・・・・お願い・・・・。」

泣きそうな顔でおねだりをする。
愛しい女の甘味を帯びた声に、類は満足したように秘部に口付ける。両側のひだの部分を押し広げて深く深く舌を差し入れる。

「あ・・・・んんんっ。」

泉から溢れる蜜を十分に味わいつつも、指は大きく隆起した肉芽の部分に触れる。

「ああ・・・・っ。だめ・・・・っ。」

つくしはひときわ大きな声を上げ、首を左右に振り、懸命に訴える。

「類・・・・。なにか・・・・でちゃいそうな感じ・・・・する。」
「大丈夫。だから・・・・もっと感じてごらん。」

類にはわかった。つくしの絶頂が近いことを。
触れていた肉芽をそっと指で広げ、周囲を包み込むように優しく舐め 吸い上げる。

「ああああ・・・・・・・っ。」

不意につくしの体がのけぞり動きが止まる。秘部がピクピクと痙攣を続ける。
初めてつくしが絶頂に達したのを目にし、類は満足そうに微笑んだ。つくしを胸に抱き寄せ、髪をなでながら落ち着くのを待つ。
しばらくして、耳元で囁く。

「知らなかった。牧野ってあんなに乱れるんだな。」

予想通りつくしの顔は途端に真っ赤になる。

「だ、だってあれは・・・・あんたが・・・・あんなこと・・・・するから・・・・。」

クスッと笑いながらさらに深く抱きしめる。

「もっともっと乱れてくれよ。俺の前では。」

先程、類の心の中に芽生えた嫉妬の炎はもう消え失せていた。その代わりにさっきのつくしの姿を思い出し、別の激しい衝動が下半身から湧き上がるのを感じる。

     俺ってこんなにタフだったっけ・・・・。

そう思いながら類はつくしを引き寄せ自分の体の上に重ねて抱きしめる。

「もう一度・・・・今度は一緒にいこう。」






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