花沢類×牧野つくし
![]() 「まだ怒ってるんだ。」 「当たり前でしょ!」 2週間ぶりに会ったというのに俺の彼女は目の前でずっとふくれっつら。 原因が俺にあるのはよくわかっているから弁解はしないつもりで今日はひたすら彼女のご機嫌をとろう。 「早く食べないと溶けちゃうよ。」 目の前にずらりと並べられた高級そうなデザートの数々。 「あのねぇ・・・花沢類。あたし滋さんじゃないんだからこんなには食べられないわよ。」 「−やっと普通に口利いてくれた。」 ほっとすると同時に微笑が浮かぶ。彼女はこれを『天使の微笑み』といってくれるけどこうやって笑うのも実は2週間ぶりなんだけどな。2週間前に会ったときにした俺の無茶な行動に激怒した彼女は、あれ以来電話にも出ないし会ってもくれなかった。 「・・・・で、きたんだよな。無事に。」 「・・・・うん。」 こころなしか険しかった彼女の顔が来たときより少し緩んで見える気がする。 「うれしかったよ。昨日のメール。」 『きました つくし』 たった一言だけのメールだったけど彼女がやっと許してくれたと安堵した。 「少しやせた?」 「うん・・・。いろいろ心配してたらあんまり眠れなかったりして。」 「・・・たんとお食べ。」 「ありがと・・・。」 「不安にさせたな。ごめん。」 悲しい思いをさせるつもりはなかったけれど、結果的に自分がそうさせた。 『責任とるから』 その言葉だけでは彼女の不安な気持ちを軽くすることは出来ないことが良くわかった。 「花沢 類・・・・。あんなことしなくてもあたしは・・・・あんたから逃げたりはしないから。」 つくしのその言葉に胸が熱くなる。思わず抱きしめたくなる気持ちをこらえてそっと見つめる。 「だから・・・・もうあんなことしないでね。」 「あんなことって・・・・?」 さり気なく席を彼女の隣へと移す。本当は始めからそうしたかったけど今まで我慢してたっていうのが本音。 「だから・・・・その・・・あーゆー危険行為。」 思い出したのか赤くなるつくし。 「危険じゃなかったらいいんだよね?」 そっと肩を抱き寄せて2週間ぶりに唇を重ねる。 軽くキスをするつもりだったんだけど彼女の頬を染めて目を閉じた顔をみていたらダメだ、俺。たまらなくなるんだ。 「んん・・・・。」 彼女のこの声が聞きたかった。思わずこのままソファーへと押し倒す。 「花沢類っ・・。だめだよ、今日はっ。」 うなじへのキスを受けながらそっと彼女は囁く。 「そーだね・・・。」 わかってるよ。そんなこと。でもこの気持ちどうしようもないじゃないか。服の上からそっと胸をまさぐる。 「あ・・・ん・・・。絶対にだめだからね。」 そんな色っぽい顔で言っても説得力ないのにわかってないんだよな。 「したくない?」 胸のボタンを外しながら尋ねる。 「そうじゃなくって・・・・。ほら・・・まずいでしょ。いろいろと。」 ものわかりのいい振りなんて今日はするつもりはないからね。 そっと優しく腰のラインをなでる。 「だめだって!シーツとか絶対汚れるってば!そうなったら後始末とかどうすんの!大変なんだよ。」 諸事情を一気に話しきって息をハァハァさせているつくしを見て類が思わず笑い転げる。 そっと抱き寄せて耳元で囁く。 「バスルームにおいで。10分後。」 彼女はゆでダコのように真っ赤になってブンブン首を振るけど見てない振りをして俺はバスルームへと向かう。 お湯を張ってバスタブにつかったけど案の定20分後になっても彼女は入ってこない。ドアの向こうで当惑してる顔が目に浮かぶようだ。 ここはちょっと強硬手段をいこうか。 バスルームの中の電話をとる。内線を押して彼女と話す。 「あ、あたし、行かないからねっ!」 怒った彼女の声がする。 「いや・・・そうじゃなくて・・・少しのぼせた。」 バタバタと走る音がして彼女が飛んでくる。 「花沢類!大丈夫なの?」 バスタブの中で頭を押さえてうつむく俺に近寄る。心配そうに覗き込む彼女の腕を引き寄せて俺は素早く唇を奪う。 「だ、だましたの?」 「・・・・ごめん。」 「それから・・・・もうひとつ・・先に言っておく。ごめんね。」 言うなり俺は立ち上がって彼女に抱きつく。 「キャーーーーッ!なにすんのっ。服びしょぬれだよ。」 「だから、ごめん。一緒にはいろ、ねっ。」 「花沢類・・・あんたねぇ・・・・。」 あきれたように彼女が出て行き、しばらくしてタオル一枚の姿で俺おまえに現れた。 「いい?向こう向いててね。」 そう言い放ち、彼女はシャワーを使い始める。 シャワーの向こうに見える彼女の白い裸体を目にすると、俺はどうにもたまらなくなり、バスタブを出て彼女に歩み寄る。 「キャァッ!」 急に近寄ってきた俺に驚く彼女。シャワーヘッドを取り上げ、近くに掛けると抱きしめて唇を寄せる。 「ずっと・・・・こうしたかった。」 「うん・・・。」 2週間ぶりの彼女を腕に抱き 類の欲望はもうとどまるところを知らない。唇をうなじ、胸元、次々と移動させる。 「あ・・・ん・・・。」 恥ずかしそうに喘いでいる彼女が愛しくて仕方ない。彼女の手を取りそっとそそり立つ俺自身へと添えさせる。 「ねぇ・・・やっぱり今日は無理だよ・・・。」 彼女の手が優しく上下して俺を刺激する。いってることとやってること違うだろ。 「手じゃ・・・だめ?」 おずおずと問い掛ける彼女。 「だめ。」 俺はきっぱりと言い放つと出しっぱなしだったシャワーを素早く止める。バスタブに腰掛けると、彼女の両腕をつかんで引き寄せ腰をそっと抱き寄せる。 「おいで・・・・。」 両足を少し開かせると、俺の熱く屹立したものをそっとあてがいながらそろそろとその上に座らせる。 半分ほども入っただろうか。その時点でどうにも我慢が出来なくなった俺はそのまま激しく突き上げ始める。 「やっ・・・。」 思わず俺にしがみつく彼女。が、すぐに快感を感じ始めたのは明らかだった。 「あぁっ・・・・はぁっ・・・・。」 俺の動きとともに動き始める彼女の腰を見てすとイタズラ心が起きる。ふっと動きを止めた。 「どう・・・したの?」 ゆっくりと目を開ける彼女。 「牧野・・・・気持ちいい?」 くびをこくんと縦に振る。 「俺にもっと動いて欲しい?」 赤くなりながらもやはり頷く。 「自分でも動いてみなよ。」 「やだぁっ、そんなの・・・。」 「じゃ、しないよ。」 「・・・・意地悪。」 可哀想になったのでほんの少しだけ腰の動きを再開する。 「ああっ・・・・。いいっ・・・・。」 耐え切れなくなった彼女が腰を動かし始める。俺のする上下中心の動きとは違いグラインドさせるように左右にも大きくゆれる。 その度に俺自身に絡みつくように内部の熱い襞が食い込んでくる。何度も・・・・何度も・・・。 時折俺が激しく上に突き上げると「ふぅん・・・・。」声にならない声を上げ膣がぎゅっと締まる。 何度目かの突き上げのときに俺はあまりの気持ち良さに我慢できずに、彼女の中へと放出してしまった。 「マジかよ・・・。」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |