花沢類×牧野つくし
![]() 「いい加減にしろよ」 類はそういって立ち上がり、私に背を向ける。この人がこういう言い方をしたときは大概はもうこれ以上何を言っても無駄だ。 それはよくわかっているのだけれど、今はちょっとそれでは納得できない、いや、したくない気分なのだ・・・・だって私は雑草のつくし。何とかして類の答えを聞きだしてやろうと心に決めていた。・・・それも私の望む答えを。 私はいったんあきらめた振りをして別の話題に触れる。 「ねぇ・・・花沢類。」 「・・・」 まだ怒っているようだけど私は構わず話し掛ける。 「もう聞かないから・・・ここに座って」 ソファーの隣をぽんとたたきにっこり微笑む。 「・・・ああ」 けだるげな表情を見せて類が隣に腰掛けると、私は類に寄り添いもたれかかる。そっと横を見ると類の端正な横顔が怒っているせいでますます格好良く見えて思わず彼の頬に唇を寄せる。 「ご め ん ね・・・」 ゆっくりとつぶやいて私は彼の首筋へと唇を移動させる。 「こら・・・痕がつくだろ」 「いいもん・・・」 「だめだ。外から見えないところにしろよ」 目を閉じたまま類が私を抱き寄せる。 「じゃあ・・・ね・・」 私はイタズラっぽく微笑むと類のシャツのボタンにゆっくり手をかけた。 「なんか・・・私・・・襲ってるみたいだ」 「・・・・だね」 心なしか頬を赤くした類が照れくさそうにいう。 「嫌いじゃないけど」 そうボソッという類の表情はまるで少年のようで私も思いがげない素直な言葉がこぼれ出る。 「類・・・大好き」 再びボタンに手をかけ、彼の胸に唇を寄せながら私は囁く。 「ねぇ・・・私が好き?」 少し汗ばんだ彼の左の胸の乳首をそっと舌で転がしてみる。 「あっ。」 ちょっと切なそうな声。男の人でもこんな声出るんだ・・・ そう思うと目の前の花沢類をちょっといじめたくなる、そんな自分がいることに驚くけど。 「ねぇ・・・言ってよ」 「あ・・ああ・・・好きだよ」 類は私を抱き寄せ深く唇を重ねてくる。彼の上手なキスに、ともすれば流させそうな気分になるのを必死でこらえ私は彼のシャツをそっと脱がす。彼の匂いに包まれるように胸元に強く口付ける。 「ここなら・・・いいんでしょ?」 胸元の小さな赤い斑点・・・・それを自分がつけたのだと思うとなんだか今さらのように恥ずかしい・・・・ 赤くなった顔を隠すように私は類の胸に顔をうずめ何度も何度もキスをする。 不意に類の手が私の背中から素肌に直接触れるのを感じ、驚いて顔を上げる。 「牧野・・・」 私を見つめる類の目は男っぽく、そして熱っぽい。 胸の高鳴りを感じながらも私はあえて目をそらし平静を装う。 「ダメ。今日は私が襲うことに決めたんだから。」 驚いて目を見張る類。でもその目がちょっとうれしそうに見えるような気がしたのは気のせい? 背中に回した手をゆっくりと外し、そろそろと下へとのばす。 「キスマーク、もっとつけていいかな?」 自分で言っておいて真っ赤になる私の手を類は黙って自分自身へと添えさせる。私はファスナーを開け、もうはちきれんばかりに大きくなっている類のものを取り出す。 しばらくは壊れ物を扱うように愛撫すると、やがていとおしむようにそれに口付ける。上の部分に舌先を這わせ、ゆっくりと下へと進む。 「あ・・」 類の押さえたような低い声がする。 ようやく先端を口に含むと類のものは大きくビクンと動く。先端からわずかに漏れている汁の苦い味をも味わうように私はそっと先端を愛撫する。私を抱く類の手に力が入るのを感じる。 「感じる?」 わざとらしく唇を舐めながら類に問い掛ける。 「ああ・・・やめないでくれ」 目を閉じたままそう言う類に私はさっきちゃんと答えてもらえなかった問いを思い切って再び聞いてみる。 「ねぇ・・・私と静さんとどっちが好き?」 急に静さんの名前が出てびっくりしながらも額に手を当てながら同じ答えをまたもや繰り返す。 「だから・・・さっきも言ったろ。牧野は牧野、静は静だって。俺は比較すんの好きじゃな・・・う・・・。」 もうこれ以上・・・というところまで私が類のものを深く口に含むと類は苦しそうな声を上げる。根元のほうまで舐め上げながら私はさらに意地悪っぽく囁く。 「答えなきゃ・・・・やめちゃうよ」 「牧野って・・・そんな・・・嫉妬深かった?」 意外に冷静な類に図星を指されて私はかなりあわてる。答えずになるべく冷静な様子で再び類のものを深く口にする。 「く・・・っ、わかったよっ 牧野・・・」 くやしかったけど、切なそうな声を上げる類をみてるとちょっと可哀想に思えてきて、私は彼のを口にしたまま手で刺激を与えつづける。 「牧野・・・出るっ・・・」 類がそういった瞬間、私の中で彼のものがビクンと跳ねる。どきんどきんしながらも私はそれを全て受け止め、飲み込む。 ・・・ちょっと・・・かなり苦いけど類を受け止められたような気がしてとてもうれしい。 「さんきゅ」 恥ずかしそうに類は微笑みかけ、そのまま私を抱き寄せると一番聞きたかった一言を囁いてくれた。 「世界中で一番好きだよ。」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |