花沢類×牧野つくし
![]() 「つくし、今日は・・・・だめ?」 俺は横で寄り添っている妻に聞いてみる。 こんなにのんびりしている夜は久しぶりだ。 のんびりしている夜に俺がしたいことなんて・・・・決まってる。 俺の横で恥じらいながら、申し訳なさそうに、目を伏せて・・・ 答えに困っているつくしをみて 「今日は・・・・だめな日・・・・か」 察する俺は、それでも、一応説得を試みる。 「俺は・・・・気にしないよ?」 断られるとわかっていても、やっぱり駄々をこねたくなる俺。 「でも・・・・」 予想通り、戸惑うつくしを確認して・・・・ そう、こいつは、こういう女だったと確認する。 愛する女を困らせるために俺はそばにいるんじゃない。 「いいよ、手繋いで眠るだけでも。もっとそばにおいで」 「類・・・・・・」 いつもなら、ベッドに座っている俺の横にやってくる彼女が、なぜか 俺を正面から見下ろしたまま立っている。 「?」 「男の人はどうしたら、いい気持ちになるの?」 気がつくと。つくしは俺の真正面に座り俺の分身をそっとズボンから出し 握っていた。 「あたしも本当は類とひとつになりたい、もっと近くに感じたいの。でも今日は だめだから・・・・あたし・・・・どうしたらいいのか、わからないんだけど。でも 類にあたしの気持ちが少しでも伝わるんなら・・・・・」 動揺すると饒舌になるのは彼女の癖・・・・ それだけ、必死になってしてくれようとしているオンナを・・・・ 俺が愛せない訳もなく・・・・・ つくしは、そっとおれの分身に唇を寄せる。 俺はもう、それだけで、まぶたが半分しか開いてないような まぬけた顔になっている。 「ん・・・・」 俺はたまらずに、声を出す・・・・ こういう行為が初めてなわけじゃない。 でも。それを。 自分が迷いもなく愛しているオンナが・・・・・・ 意を決したような熱さで・・・・・ 俺への気持ちを流し込んでくるために・・・・・・ しているのかと思うと、俺はもうそれだけで果てていきそうだった 幸せだと・・・・・思った つくしの口が俺の全てをおそるおそる咥えこんでいく・・・ 最初はおそるおそるだったのだけど 俺の喘ぐ声や。反応を見て。 音を立ててなめたり 先っぽをちょろちょろなめて見たり 出したり入れたりを繰り返していく。 俺は話すことも出来なくて 「はあっ・・・くっ・・・・」 必死で息をすい、天井を仰ぎ、余裕をナクシテイク・・・・ 気がつくとぴたりとその行為が止み・・・ 「?」 目の前につくしの潤んだ瞳が間近にある。 「類・・・気持ちいい?こんなで、いいの?」 つくしの目が、艶っぽく光っている。 ああ、もう、たまんない・・・・。そんな目で今の俺を見るなよ。 こいつ、俺が今どんだけ気持ちいいか、見てわかんないのか・・・・ 相変わらず鈍感・・・・ 「なんか・・・類のためにしてるのに、アタシも気持ちよくなってきた」 頼むから・・・・今ここでそんなセリフいわないで・・・・ 俺は心の中で懇願する 「気持ちいいから・・・続き・・・してくれる?」 俺は今度は言葉に出して懇願する。 つくしの息と俺の息が同じくらいの荒さになっていく。 つくしは、俺を潤んだ目で見つめながら・・ 視線をはずさないまま俺を見つめている。 オンナになっている目。 その顔を近くで見せられて、分身を両手でしごかれて 俺はもう、つくしのされるがままになっている。 「そ・・・んな見るな・・・」 「だって・・・・見たい・・・よ。類だっていつもアタシのイクときの顔・・・ 見てるんでしょ・・・・」 「今度・・・・覚悟・・・んっ・・・しといて・・・・はあっ!」 俺はたまらず、つくしにキスをする。 もう、無我夢中で貪るように荒いキスをする。 その荒さがつくしの手の動きにも移ってゆく・・・・ 「で・・・そう・・・」 「いいよ、いっぱい・・・・出して」 「くっ・・・・うっ・・・!」 そうやって、勢いよく放ってしまった俺・・・・ まるで、これじゃ、まだ青臭い高校生がマダムにやられてるみたいじゃないか・・・ そんな自分の余裕のなさにつくしをしばらくまとみにみれない俺がいた。 体の熱がいくばくが冷めたあと 二人で手を繋ぎながらベッドの中にいた。 「類・・・・どうだった・・・?」 つくしがためらいがちに俺に聞く。 「ん・・・・」 俺は、余裕のないかっこ悪い自分を思い出し少し素直になれずに、 そっけない返事をする。 「いや・・・・だった?あんなこと・・・・」 「あんなことって?どんなことだっけ?」 無表情に言ってみる。 「・・・・・・怒ってるの?」 だんだん、不安そうになってくるつくしの声。 しょうがないな・・・・・ 「どうしようかと思うくらい気持ちよかった。もう、俺はつくしがいないと 生きてけない」 「もう・・・・からかわないで!アタシすごく勇気がいったんだからね! でも・・・類が好きで好きで、気づいたらああなってた。類のせいなんだから・・・」 からかってるわけじゃなくて・・・本気なんだけどな。 ほんと、あきないオンナ・・・俺を狂わせていくオンナ・・・・ ああ、でも満足。よく寝れそう。 「おやすみ・・・」 「もう!・・・・・」 怒ったような口ぶりとはうらはらに俺の手を愛しそうに握ってくるつくしの手を 握り返しながら、俺は気持ちよく眠りに入っていった ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |