力になる
花沢類×牧野つくし


「言ったよね?今度は俺があんたの力になるって。」

花沢類はそう言ってあたしを優しく抱き締めてくれた。
あたしはたまらず花沢類の胸に顔を埋めた。

この人はなんでいつも辛い時に側にいてくれるんだろう。

どれくらいの間抱き締めあっていたのだろう。
スローモーションのような優しく温かい時間が二人を包んでいた。

ふと体を離されると、切ない表情であたしを見つめる花沢類の顔がどんどん近づいて、
いつの間にかあたしはキスを受け入れていた。
二人の心臓の音がまるで楽器で音楽を奏でるかのように伝わり合う。

あたし、まだ道明寺のこと好きなはずなのに、でも、今はこうしていたい。たまらなく愛しい。あたしって本当にダメな奴かもしれない。

あたしは頭の芯が痺れて考える余裕もなくなってしまった。
花沢類は、優しく何度も愛撫するようにキスを浴びせる。
ひんやりとした冷たい手からは想像もつかないほど熱く柔らかい唇が、あたしの唇に重なる度に、あたしは胸を焦がした。

「不思議。あたし、花沢類の前にいると女の子になっちゃう。何でだろう。花沢類といると素直になれるのかな。道明寺とは・・素直になれないし、」

途中まで言いかけると花沢類がまたキスで唇の自由を奪う。

「んっ。花沢るぃっ苦しいよ」

「牧野、俺の前でだけは素直でいて?心も体も全部裸にして見せて。」

そう言うと、あたしの首筋にキスをした。耳に熱い吐息が吹き込まれ思わず声が出る。

「ひゃあっ」

「フフっ感じた?」イタズラっ子の顔をしてまた首筋に唇を這わせる。

「あっ・・」
だめだよ、道明寺のことあるし、これじゃああたし、花沢類のこと利用してるみたい。

「花沢・・っ類っ、あたし、やっぱり、だ、だめだよ こんなの」
「司のことなら忘れなよ。俺が側にいるよ。あんたは

何も心配することないから。俺に任せて。」
そう言うとまた優しいキスを降らせる。今度は、もっと熱く
舌と舌が絡みあうようなキス。花沢類の気持ちが痛いほど
伝わってくるようで切なくて胸がきゅんとする。

「花沢類・・なんであたしなの?」

あたしの胸はドキドキしっぱなしでそう言葉にするのが精一杯だった。
そんなあたしの赤い顔を見て花沢類はプっと笑った。

「ゆでだこ・・・」

な!何を・・・

「真剣に聞いてるのにーー!」

暴れるあたしの側で花沢類は真剣な目で見つめる。
そこにはあたしが好きでたまらなかったあの薄茶色のビー玉のような
瞳があった。いつも透き通って見える瞳が今は熱を帯びてるよう。

「あんたってさ、なんでそこまで鈍感なの?

俺が同情とかでここにいると思ってるの?」

「花沢類・・・」

「俺は、あんたに惚れてるよ。牧野・・・好きだよ。これで
分かる?」

そう言うと、花沢類はあたしの手を引っ張り、花沢類の胸にあてた。
ものすごい心臓の音・・

「牧野・・・あんたを抱きたいと思ってる。俺のこと嫌?」

いつもの花沢類と違う。真剣な目・・優しく力がこもった声・・。
どうしようもなく愛しくなってあたしは、今度は自分から抱きしめた。

「い・・嫌じゃないよ。あたしが花沢類をずっと好きだったの知ってた?」

どうしよう・・声が震える。泣きたくなってきた。
あたし、やっぱり花沢類がまだ好きって気持ちあったんだ。
道明寺・・あたし、あんたのこと忘れる。花沢類を信じる。
これでいいんだよね。

・・・・・

「とっくに知ってる。」

花沢類はそう言って、にこっと笑うと愛しそうにあたしの髪を撫でた。
花沢類の体温と優しい香りのコロンにあたしの体は溶けそうだ・・。

首筋・・耳・・肩・・腕、ひとつずつ印を刻み込むように愛撫する。
2人だけの空間で、愛撫する音と熱っぽい息遣いだけが響いて、
更にあたしをドキドキさせた。

花沢類の手が、あたしの胸までおりて、優しく揉みはじめ、更にその敏感な
ピンクの突起を指先に触れた時、思わず声が出た。

「あ・・ぁん」

あたしが感じてるのを悟ると、更にそこを刺激する。ピンクの突起は
さらに硬くなり、あたしの中で熱いものが溢れていく感覚に陥った。

「ふっ 可愛い・・牧野。」

髪をなでながら、今度は、そのピンクの尖ったところを舐め始めた。
口に含んで吸い、舌先で円を描くように刺激する、そしてわざと音を
立ててチュパチュパさせる。まるで赤ちゃんが母乳を欲しがっている
かのように執拗に吸いながら尖った先を苛める。

「あっあぁっ・・だめ・・」

「もっと感じて。声を聞かせて」
耳元で囁かれ、あたしの中で更に熱いものが溢れ流れ出していった。

・・・・・・・・・・・・・・

俺は牧野が感じてる姿を見て、どうしようもなく愛しくなった。
もっと感じさせてあげたい。胸の尖った部分を刺激しただけであんな顔をする。
俺は優しくしてやりたいのに、激しく求める欲望が込み上げ、自分自身の物も
はち切れそうなくらい熱く硬くなっていた。

胸の尖ったところを刺激しながら、お腹・・お尻・・をさするようになぞる。
牧野の体がびくんと反り返る。更に下に降りていくと、下着の上からでも
分かるくらいにそこは湿っていた。

「あっそこはだめっ・・」

「ここ?」

意地悪をして一番敏感な部分をさけて周りに触れる。円を描くように刺激する。

「いやぁっ・・あっん 」

下着はもうびしょびしょになるくらい濡れている。欲しがるように敏感な
ピンク色の部分がピクピクしているのが下着の上からでも分かる。

「牧野・・ここは?触って欲しい?」

ツンツンとピンクの突起を刺激すると泣き出しそうな声をあげる。

「ひゃぁ・・あんっ あぁっ は・・花沢っ類っ・・・あ・・たしもうだめ・」

いやらしい顔で懇願する牧野を見て俺は興奮している。もっと感じさせてやりたい。

「だめじゃないよ・・足・・広げて」

俺は最後の一枚を剥ぎ取ると、牧野の脚を開脚させた。
そして、びしょびしょになったあそこを舐め始める。

・・・ピチャピチャピチャ、チュっチュっ・・

「あっ、だめっ汚いよ・・恥ずかしいっやめ・・て」

そういいながらも、下からとめどなく液は溢れてくる。
とろとろの液を指につけて、牧野に見せつける。

「なんで?汚くなんかないよ・・可愛い。ほらこんなになってる」

それを見た牧野の顔はますます赤くなり恥ずかしそうにしている。
俺はそんな可愛い牧野に意地悪をしたくなった。

「じゃあ、やめる?」

そういいながら、突起をクリクリさせる。舌を尖らせツンツンさせる。
また愛液が溢れ出す。それをすくい取るようにわざと音を立てた。
ぺチャペチャ・・チュっ

「ふぁ・・ああんっや・・・」

ビクッビクッと体を反応させる。俺は更にそこを刺激しながら、

「やめたい? 牧野・・?」

「や・・・や・・めないで・・」

やっとのことで聞けたその言葉に嬉しくなった。牧野は俺を感じてくれている。
恥ずかしそうな厭らしいような顔で、欲しがっている。
ま、やめるって言ってもやめる気はなかったけど。

俺は指を一本ぬるぬるになった場所へ挿入させた。
経験がないせいか指を入れるのも狭い。
唇と舌を突起に這わせ、吸い付き、チュパチュパ音を立てながら、ようやく
指をもっと先までいれることが出来た。

「あっあっ・・あぁ・んっ!・・・・・・」

指を出し入れするたびに牧野の腰が浮き、ビクビクと体を反らせている。
指を2本いれ更に出し入れする。きつかった中がさらにキュウキュウ締め付ける。
ものすごく切ない顔をした牧野を見て俺はたまらなくなった。

・・・・・・・・・・・・・・・

初めての感覚でどうしたらいいかわかんない。
あたし、どうなっちゃうの・・?

「あぁっん・・」ハァハァ・・・

こんな厭らしい声があたしの口から出るなんて・・
でも切ないようなきゅんとするような気持ちのよさで
やめて欲しくなかった・・あたしおかしい・・・

花沢類があたしの下の濡れてる場所をいっぱい舐めて音を立てるたびに
恥ずかしいような、それでも花沢類が愛しいって感じた。
下から溢れているのは自分でも分かるくらい。花沢類を求めている。
たまらなくなって・・その先は・・もう考えることも出来なくなってきていた・・

「やめたい?・・牧野?」

そんな質問に嫌と答えればいいのに・・あたしはどうにかなっていた。
もっと求めて欲しい、そんな欲望があたしを掻き立てていた。
とっさに・・あたしの口がしゃべりだす・・

「や・・や・・めないで・・」

そう言うと、花沢類はもっと激しく刺激しはじめる。未知の世界に入り始めると
体がもう言うことを利かない。

・・・・・・・・・・・・・


「牧野・・・入れるよ・・」

俺は自分自身のものを、突起にあてがい刺激しながら、そしてゆっくり
真ん中のぬるぬるの場所へ挿入させた。

「いやぁっ・・・いたっ」

無理もない、あれ? まだ経験・・してない?

「牧野、司とまだしてなかったんだ・・?」


「う・・ん・・してない・・よ。もうその名前聞きたくない」

俺はてっきり司とはしたんだと思っていた。その事を聞いて嬉しくて
愛しくてしょうがなくなった。

「嬉しい 優しくするから・・力抜いて。いくよ・・」

「いたっ・・・いやぁっん んっ! 」

俺は牧野の唇を塞ぎながら、下の突起を指で刺激する。
そしてゆっくり奥まで挿入した。

「は・・入ったよ、大丈夫?」

涙目になった牧野はコクンと小さくうなずいた。
そして、牧野は小さく言った。

「る・・類、す・・好き」

恥ずかしそうにそう言う牧野が可愛くて可愛くて仕方なくなり
抑えることが出来なくなった。

「俺も・・好きだよ、つくし・・動くよ?」

小さな入り口が動くたびに切なく締め付けられものすごい快感と愛しさが
襲う。

「あっ・・はぁっああっん」

痛みから感じている声に変わった瞬間に、激しく腰を振り、奥までつく。
さらにキュウキュウ締め付け、グニャグニャと脈を打つその中で俺は
限界を迎えていた。

「あっダメぇっ なんか変っいやっあああああっ」

体が硬直して震える・・イキそうな顔をしたつくしを見て俺も限界にきた。

「つくし・・そう・・イッていいよ! 俺もイクよ」

さらに激しく突き上げ、最後の瞬間、奥へドクドクドクと注ぎ込まれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ど・・うしよう・・・怖い・あっんっもう・・・・だめっ あぁぁぁ!!!!!!

真っ暗闇からまっさかさまに落ちていくような感覚に入った。
そしてそこから頭が真っ白になり・・・記憶を失った・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

目を覚ますと花沢類があたしの顔を見つめていた。

「な・・何? 」

ドキドキして恥ずかしくて見れない。あたしは背中を向けた。

「可愛かったよ。あんたがあんなに感じやすいなんて知らなかった。それと・・」

嫌だそんな恥かしいこと言わないでよっ
あたしはますます花沢類の方を向けなくなった。
急に花沢類がぐいっと方向を変えさせ、抱きしめてきた。

「俺が初めてで嬉しい!」

そう言うと子どもみたいな顔で笑った。

「つくし・・愛してるよ。これからも。」

あたしは、その笑顔とその声に胸が熱くなった。
嬉しくて涙が溢れる。

「類・・・」

「ん?」

「あ・・あたしも、愛してる!」

そういって抱きしめあった。あんなに悩んでいた日が嘘のよう。
まだ胸は痛いけど、あたしは、花沢類についていく。
こんなに愛しいと思ったのは初めてだから。
ありがとう、花沢類・・・

・・・・・・・・・・・・

俺は、ずっと何があっても牧野を守るよ。
子どもが出来て、一緒になって、年をとってもずっと。






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