隣に居る
花沢類×牧野つくし


地上よりも太陽が近く感じる高層マンションの最上階
暖かな日差しも赤みを増して西の空に傾き始めた。
西の空は沈み行く夕陽で赤々と燃え上がり、夕陽の日差しをなくした東の空はグレーに色を変えた。

部屋の明かりを点けることもなくシーンと静まり返った部屋で
窓辺に膝を抱えてひたすら空を眺める君
ただ横に座って同じ様に空を眺める俺

気の利いた言葉をかける事も出来なくてそっと君の肩を抱き寄せた

「手繋いでもいい?」

真っ赤な瞳が痛々しくて胸が張り裂けそうになる
肩から手を離し、床に投げ出された手をそっと握った
力なく握り返される手が悲しくて目頭が熱くなった。
ぽたぽたと頬を伝ってジーンズにシミを作る


「泣かないでよっ」

「だって牧野が悲しいと俺も悲しい」

涙腺が壊れたように次から次と涙が溢れてこみ上げる感情をどうしていいか解らず
ただ、涙を流した

「泣かないで?泣かなで花沢類」

そっと俺の頬に添えられた手が微かに震えていて涙が零れる度に拭ってくれる
優しい君が愛しくて頬に添えられた手に自分の手を重ねた
牧野の大きな瞳から大きな涙が溢れて頬に手を伸ばした。

俺の指先に生暖かな涙の雫が触れてお互いがお互いの涙を拭う
どちらからともなくお互いを抱き寄せる

強く、強くお互いを確かめるように抱きしめる
心に負った大きな傷を補うようにきつくきつく抱きしめた。

司と牧野がだした結末は幸せとはかけ離れた別れだった。
変えられない現実に悔しさや悲しさ切なさ淋しさ・・・
これは体験した事があるものにしか解らないだろう・・・

好きな程恋が終わった時のショックは図り競れない
泣きはらした瞳で無理して笑いながら教えてくれた君
心は悲鳴を上げているのが痛いほど解った
静との恋が終わった時、牧野が隣に居てくれたから
今度は俺が隣に居る
ただそれだけのはずだったんだ・・・

体を抱きしめた腕を緩めるとそっと体を離した
頬に伝う涙を指で拭うと
大きな瞳が悲しく揺れていて無意識のうちに唇を重ねていた
微かに震える唇に軽く当てるだけのキスを繰り返すと
俺の腰に牧野の腕が回されて湿った唇をむさぼるように求めた

牧野の頭に手を添えて倒れこむように床に押し倒す
フローリングの床に静に横たえるとすぐさま牧野の腕が俺の首に絡められて
引き寄せられるまま唇を重ねる

顔の角度を幾度も変え、舌を絡めると甘い声が囁かれる
牧野のシャツのボタンを上から数個外すと綺麗な鎖骨が目に入り
唇を離すと首筋に唇を這わせた

「んっはぁっ」

シャツの上から胸の膨らみを上下に揉む
唇を下降させ、シャツのボタンを最後まで外すと白くて柔らかな肌が
ほんのり赤く染まり、濡れた瞼がゆっくり閉じた

「んんっ」

短く微かに漏れる甘い声が耳を刺激して夢中で愛撫を続けた
胸まで下降した唇が控えめな胸が柔らかくて舌先で舐める
首に回された腕が愛撫する度に強くなり俺の頭を何度も
くしゃくしゃとなで上げる

ブラをズリ上げるとぷっくりと硬くなったピンクの蕾に誘われるままに
口に含むと体を捩りさっきとは比べ物にならない甘い声が零れた

「あっんんんっ」

舌先で舐め反対の胸を手で包み込むように愛撫を繰り返す

初めてみる女の顔・・・

初めて聞く彼女の甘い声・・・

快楽を与える度に素直に反応する体・・・

全てが愛しい

硬さを増す胸の突起から唇を離すと牧野の濡れた瞼がゆっくり開いた
言葉を交わすこともなく、先ほどとは逆の突起を口に含むとまたゆっくりと瞼が落ちた

「んっんんんっ」

強く吸い上げ、突起を舌で転がすと体を反らせて身悶えしている
涙で少しかすれた声がまた俺を駆り立たせた。

「はぁっんはっあっ」

体を支えていた手を下降させて牧野のスカートをたくし上げる
しっとりと汗ばんだ柔らかな内腿を優しく啄ばむように上下させる

下着の上から溝を撫でると腰を少し動かす
自分の下半身がジーンズの中で大きく固くなって窮屈になってきた
胸への愛撫を中断してジーンズのベルトを外した
硬いボタンを少しイラツキながら外すと一気にジッパーを下げた

牧野の溝はさっきよりも湿り始め溝のいっそう深い部分を刺激すると
足をジタバタさせはじめた

「んんんっ」

眉間にはシワがより息苦しそうな表情がたまらない
下着の中に手を差し込むと溢れる愛液に誘われるまま泉に指を沈めた

「あんっんっんっ」

何度もかき回すと牧野の手が泉を弄ぶ手を外そうと必死にもがいている
指を動かす度にくちゅくちゅと音がなって泉から指を引き抜こうとすると
壁が指にまとわりついて早くこの中に自分の固くなったモノを入れたくなった
指を引き抜くと下着をゆっくり脱がせて自分のジーンズと下着を膝まで下げた
体が少し離れるとまた瞼が開かれて俺にすがりつくように首に腕を絡ませる

足の間に割って入ると両足をM字に開かせゆっくりと泉にいきり立ったモノを沈めた






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