花沢類×牧野つくし
![]() 類があたしの内側を刺激する 綺麗なその指を内側でくいっと曲げてあたしの弱い所をせめてくる ねぇ、あなたの瞳に映っているのは誰なの 誰を想ってあたしを抱くの その心には 誰が住んでいるの 聞けないままにあたしは一回目の絶頂を迎えた 類は薄茶のビー玉の瞳であたしの顔を覗きこむ 「今日はこれでおしまい」 いつものように最後まではしてくれない。 どうしてそんな切なそうな顔をするの? あたしじゃその切なさ埋める事はできないの? あなたの心は誰のモノなの? ぐったりとした体を起こして乱れた洋服を整えて帰り支度をする 本当はもっともっと ずっとずっと一緒に居たい 心地いい疲れに浸りながら 心あらずなあなたでも感じていたい 見つめていたい でも、それは迷惑だろうから 「じゃ・・・・・今日はご馳走様。ありがとう か、帰るね」 興味なさそうに、チラッとこちらを一瞥して 「あぁ、またね 」 お手伝いさん達が頭を下げているのを横目に あたしは部屋から走って出て行く 寂しくて・・・寂しくて。 どうしてこんな関係になっちゃたんだろう 非常階段で過ごしたふわっとした空気に包まれる あんな時間は二度と戻ってこないのだろうか・・・? 花沢類の気持ちはどうなの? どうして最後まで抱いてくれないのに中途半端なことするの? どうして心に誰か居るのにあたしにかまうの? こんなにもあたしは 好きなのに この気持ちは届かない いつもいきなり掛かってくる電話 待ち合わせをしてご飯を食べて 類の部屋で優しいキス と 無言の途中までの行為 道明寺と別れてからずっと隣にいて支えていてくれた ううん・・・別れる前からずっと好きだった 類を傷をつけていたのはあたし 鈍感な自分をいまさらながら責めてみる 今日のひる昼休みも会社の屋上でボーっとしていると電話が鳴る ・・・類からだ 嬉しさの反面の寂しさ 「もしもし、牧野? 今日6時にいつもの所で待ってる」 「・・・うん。あ、あたし、あ、あのね、・・・・・・・・」 「くすっ・・・じゃあね」 強引な彼の誘いを断れない 優しいキスがほしいから たった一回でも彼の手で昇りつめたいから そう考えただけでも あたしの中心はジンッとなる 彼の心に誰が住みついているのか 彼の瞳に映っているのは誰なのか 怖くて聞けない。臆病なあたし いつものようにご飯を食べていつものように誘われる 「ねぇ、家くるでしょ・・・?」 「あ、あたしね、今日はいけない。」 思いっきり息を吸って一気に言う 「は、は、花沢類が好きなの! 好きだからもう会いたくない。 もうこれっきりにしてほしいの。 あ、あーゆう事は、好きな人とじゃなきゃダメだよ 花沢類も心に決めてる人に、言いなよ。 いつも切なそうな顔して想ってる人に伝えなきゃ・・・しあわせになってよ」 目に涙をいっぱいためて顔を真っ赤にしながら力説しているあたしは馬鹿だ 類の心に誰がいても、ほんの少しの快楽でもいいって思ってたのに。 でも、それ以上に類には幸せになってほしいから 「ふぅ・・・牧野はホントに馬鹿だね。」 「はっ、はぁ??」 「オレの心に住みついているのは牧野だよ。今も昔もこれからも牧野だけだよ」 「だっ、だっていつも、、、途中までしかしないし。あわわ・・・あたし何言ってんだ。 そ、その行為の最中もあたしの顔なんて見ないし、いつも心ココにあらずって感じだったし・・・」 「待ってたんだよ。牧野が司を忘れて、本当に俺だけを見てくれるのを・・・ ホントはいつも最後まで抱きたかったよ。 でも、どっかで司の代わりになるんじゃないかと怖かったんだ・・・ オレの思い込みだけで最後まで抱いてあんたを壊してしまいそうで」 「・・・花沢類・・・・」 そんな風に想っていてくれたの? あたしの事まだ好きでいてくれたの? あたしは目の前の大好きな人に飛びついて抱きしめながらキスをした 「牧野、これからは遠慮しなくていいんだね。 そうと決まれば!行こう牧野。」 いつもの類の部屋 いつもの類のベッド いつもと同じ優しいキス でも違う。気持ちが違う あたし達はやっと心がつながった 何度も何度も優しく舌を絡めてくる。息が出来ないほど何度も何度も 角度を変えてあたしの舌を追いまわす 類のキスがあたしの首筋に一つ赤い花を咲かせる 「もう、オレのモノ。誰にも渡さない。触れさせない」 類の独り言のような呟きを甘美に痺れる頭で聞いていた 類の手がいつのまにか太腿に降りてあたりを撫で回す あたしの一番敏感な真ん中を優しく優しく刺激する いやらしい手の動きに おもわず腰が浮いてしまう それを合図にショーツの隙間から類の綺麗な指が進入する 内側を刺激され いやらしい音が部屋に響く あたしは我慢できずに いやらしく声をあげ 一回目の絶頂を迎える いつもはそこで終わる行為に恐る恐る目をあけて見る 類と目があう。まっすぐに見つめてくる薄茶のビー玉みたいな瞳 「 牧野 おれ・・・もう限界」 いきり立った類のそれをあたしのびちゃびちゃになった中心にずぶっと差し込まれる 「あっ・・・あっ・・類、類、類」 何度も打ち付けられる 深く浅く、何度も。 そうしながらも左手はあたしの敏感な真ん中を刺激し続ける 「る、、類、いいっ、好き、好き、、、気持ちいいよぉ」 思わず叫びあたしは頭の中が真っ白になった 同時にあたしの中に類が放った 「牧野、愛してる」 あたしは嬉しくてぎゅっと類に抱きついた 「くすっ、そんなに引っ付くと下半身が反応しちゃうよ・・」 望むところよ!だってずーっと類に抱いてほしかったんだもん! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |