開発
花沢類×牧野つくし


今日も牧野はいつものとおり俺の部屋にやってくる。
そうして、いつもと同じように俺を求めて身体を摺り寄せて来るはずだ。
付き合い出したばかりの頃はそういう雰囲気に持っていけば行くほど、牧野にかわされることが多かったのに、
今となっては立場は逆転して、牧野のほうから誘ってくることのほうが多くなっている。

牧野の身体は開発すればするほど、どんどん応えてくるようになった。遅咲きな分、貪欲に俺を求めてくる。
俺だって驚いてるんだ、牧野がこんなに淫らでいやらしい女の子だったなんてさ。
ほら、今だって、テレビをぼーっと見ている俺の顔を、チラチラと横目で見て様子を伺っている。

俺がエッチな気分になってくれないかな、って思っているのが一目瞭然。
意地悪な俺は、判っていても気が付かない振りをする。

「花沢類?」

普段の牧野とは違う声が聞こえる。
俺は目線をテレビに残したまま、声だけで答える。

「ん?」
「…眠く、ない?」

そうきたか。眠くはないけど、牧野とはしたい。でも、そんなことは言わない。

「別に、眠くないけど」
「そう…」

残念そうな表情で言うと、牧野はそのまま目線を下にする。

「眠いなら、寝るといいよ」

俺は一瞬だけベッドルームの方に顎をやって、再びテレビに向う。

「テレビ、面白い?」
「別に」

あくまで俺の気を引こうと必死になってる牧野。だけど俺は冷たく答えて牧野には目もくれない。
暫くすると、じれたように牧野が俺のそばに来てソファに座る。

「花沢類…」

我慢できないというような声で言うと、牧野は俺の股間へと手を伸ばした。
内面では硬くなりかけている股間も、表面上はまだ柔らかいままで、牧野にはまだ俺の興奮は伝わってない。

「ねえ…?」

誘う声で囁くと、牧野は俺の股間を上下にさする。

「ダメだよ、今日は」と、たしなめるように言って手をどかそうとすると、
「どうして?」と拒否られた理由を聞きながらも手をどかそうとしない。

「牧野、どうしたの、そんなにエッチになっちゃって」
「だって…花沢類が悪いんだよ…どんどん気持ちよくさせるから…」

いやらしく潤んだ目で俺を見つめながら、股間の手を更に強める。その摩擦で俺も硬くなり始める。
苦笑を作って見せると、

「仕方ないな…じゃ、今日は俺の言うこと、全部聞くんだよ?」

と条件を提示する。

「ん…分かった」

牧野は小さくうなづいて、キスを要求した。

舌を絡ませあうねっとりとしたキスをしながら、牧野の胸を服の上から揉む。
牧野は息を荒くしながら、俺の股間から手を離そうとしない。
ブラウスのボタンを外してブラをずり下ろすと、少しだけ豊かになった牧野の乳房が現われる。
乳首を指でこねながら、もう片方の乳首に舌を這わすと、牧野が声を出して喘ぎだす。
音を立てて唾液を絡ませ、乳首を吸いながら指で牧野の秘部に触れると、しっとり湿り始めている。

「もう濡れてるよ?」

牧野の顔を見て言うと、真っ赤になって口ごもる。

「だって…気持ちいいんだも…」
「もっと気持ちよくなろっか」

俺はスカートの下から下着を脱がせると、足をソファの肘掛にかけさせて、Mの字に開かせる。

「やだ…こんな格好…」

恥ずかしがって即座に足を閉じようとする牧野に、俺は意地悪く言い放つ。

「今日は言うこと聞くんだよね」
「でもっ…」
「だめ、閉じたらもう、続きしない」

俺の言葉に、牧野は諦めたのか足を広げたままにした。そこはすでにいやらしい涎が満ちている。

「すごい…まる見え、牧野」
「や…」

俺から目を逸らそうとしたので、「俺を見てなきゃやめるよ?」と言って、視線を俺に向けさせたままにする。

「やらしいカッコだね、牧野」

牧野を見つめて視姦を続けると、触れてもいないのに、牧野の泉からは愛液が溢れて、革張りのソファを汚していく。
牧野の腰が震えだしたとき、俺は牧野に質問する。

「舐めて欲しい?」
「…うん…」

息も絶え絶えに答える牧野。

「じゃ、『おま○こ舐めて』ってお願いしなきゃ」

牧野は目を見開いて、首を振って否定する。

「そんなこと、言えな…」
「じゃ、今日はこれでお終い」

俺が、脱いだシャツとチノパンを手にした時、牧野は小声で答えた。

「おま○こ、舐めて…お願い…」
「よく出来ました」

俺は上機嫌で牧野の腰を持ち上げると、マングリ返しで牧野のそこに吸い付く。

「あああああっ」

待ちかねたのか、牧野は大きな喘ぎ声で悦びを表現する。
溢れる蜜を吸いながら、ちょうどその上にある蕾を剥いて触れると、更に牧野の喘ぎは大きくなる。

「ああああんっ!」
「牧野、クリトリス弱いんだよね」

悦びに満ちた顔で、牧野がうなずく。

「ああんっ……花沢類………」
「美味しいよ、牧野のここ」

指を牧野の中に入れて汁を掻き出しつつ唇でクリトリスを吸うと、
吸うたびに溢れ出す蜜が止め処なく俺を指を濡らしてゆく。

「牧野のここ、こんなにいやらしくなっちゃって…そうそう、ここも弱いんだよね」

指を更に奥に進め、指を中でくの字に曲げて牧野の弱い場所を攻撃する。

「あああんんっっ」

中と外を同時に攻めていると、牧野の喘ぎが泣き声のように変化する。
この声になると、もう我慢できないってことなんだよね。

「そろそろ、別のものが欲しいんじゃない?」
「うんっ…欲しいっ…」
「じゃ、俺のも大きくして」

牧野を元のように座らせてその横に立つと、牧野は俺の下着の上から肉棒を舐め始める。
ボクサーパンツの上からでもはっきりと形が分かるくらいに硬くなった俺のモノを、
牧野は唾液でタップリと濡らして先端から舐めていく。

「俺の顔を見ながらしゃぶって」

牧野の動きが一瞬止まって、彼女の躊躇が見て取れた。数秒の後、牧野は上目遣いで俺を見る。
その恥じらいを伴った表情が可愛くて、俺の興奮度合いがますます上昇する。

「うん…いいよ、牧野、直接舐めて」

牧野は既に唾液でベチョベチョの下着から俺の肉棒を取り出すと、直接舌を延ばした。
いつからこんなに上手くなったんだろう、牧野は。
そう思えるほどのテクで、俺を舐め上げていく。特に、裏スジを舐める舌の動きは、それだけでイキそうになるくらいだ。

ジュルジュルと淫靡な音とともに、牧野の口から俺が出し入れされるたび、吸い付く唇と舌が俺を硬くする。
まるで美味しいお菓子を食べるようなその口の動きが、牧野が本当にエッチが好きな女の子になったことを俺に教える。

「牧野…これ、好き?」

俺を咥えたままでうなづいて、牧野は頬を窪ませる。吸い付きがすごい。

「そろそろ入れて欲しい?」

もう一度うなづくと、口からモノを出して小さな声で答える。

「入れて、欲しい…」
「じゃ、どこに、何を入れて欲しいのか、言ってご覧?」

もう牧野の表情は、いつもの牧野ではなく、既に欲望に溺れた女の子の顔だった。

「あたしの、おま○こに、…花沢類の、おち○ちん…入れて…」
「素直で可愛いよ、牧野」

牧野の足をさっきと同じようにMに広げて、その足の間に立ち膝で立ち、牧野のソコに俺をあてがう。
先端を挿入すると牧野の嬌声が響いたので、全部は入れずに、先端だけをゆっくりと出し入れする。

「入り口、気持ちいい?」
「うんっ…気持ちいい……」
「半分だけ出し入れしてるんだよ、今」
「ああんんっっ」
「顔を上げて、入ってるところ見てごらん」

牧野は言うとおりに顔を上げると、俺達が繋がっている場所を見た。

「よく見える?」
「…んっ…うんっ…見えるっ…」
「すごいよ、牧野。ヌルヌル」
「あああんっ」
「俺のこと、飲み込んで…本当にエッチだね」
「あああんっ…っ…」
「半分でそんなに気持ちいいんなら、全部は入れなくてもいいね」

意地悪く問うと、牧野はイヤだと首を振る。

「いやっ…」
「もっと欲しい?」
「うん…あっ…欲しいぃ…んっ…」
「どこまで欲しい?」
「…奥まで…」
「どこの?」
「あんっっ……おま○この…奥っ…」
「突いて欲しい?」
「うんっっ……お願い…」
「なにで突いて欲しい?」
「類のっ…おち○ちんで…突いて…」
「牧野、可愛い…」

俺が一気に根元まで挿入すると、牧野は一際悦びの声を上げる。

「ああんっ!…気持ちいいぃっっ!」
「うん、入ったよ…」

出し入れする速度を早めて、お互いを擦り合わせる。
牧野も腰を動かして、俺の動きに合わせて自分を打ち付けてくる。

「ああんっ…っ…類っ……奥、当たるっ」

セックスするときだけ、しかも我を忘れているときにだけ俺を名前で呼ぶことに、
牧野は気付いてるんだろうか。

「牧野、すごいよ。やらしい腰の動き…」
「ああんっ」

結合部からは、牧野が溢れさせる愛液が淫靡な音を立てる。

「ほら、すごくやらしい音も聞こえる…ずっと入ってたいよ、牧野の中、気持ちよくて」
「うううんんっ…類……奥、気持ちいぃ…っ!」
「ズッポリ入ってるからね…」

牧野の奥を突きまくりながら、限界が近づいているのを感じて、

フィニッシュを迎えるため、俺は一段と動きを早めた。

「あああっ!…んんっ…類、類っ…!」

牧野は身をよじって声を抑えることも忘れて俺の名前を呼んだ。

「類、類っ…イク、イッちゃううぅぅっ!」
「いいよ、一緒にっ…」

より速度を上げた俺の腰は、牧野に昇天の扉を開かせるべく、更に奥を突いていく。
そして、牧野は一段と声を張り上げて。

「あっ、あっ、あっ、あっ、……―――あああああっっっ!!」

身体をビクつかせて、俺を締め付けながら奈落の底に落ちてゆく。

「まきのっ…!」

俺も牧野の中に全てを注ぎいれて、牧野の上に崩れ落ちた。



射精の後、薄れ行く意識の中で、牧野の隠れたマゾ体質を更に開発する楽しみが増えたと、
嬉しく思う俺がいた…。






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