司の右手
道明寺司


「くっ・・ 牧野っ・・・」

はぁ〜っ・・
なんでこの俺が自分でこんなことしなくちゃいけねぇんだよ・・


牧野と4年間離れる覚悟を決めて訪れたNY


殺人的なスケジュールに嫌いな英語、そんな生活の中で癒されるのは
あいつのことを考えているときだけだ。
時差があるから電話でもなかなか話せねぇし、
なによりあいつからは電話代がもったいないとかで全く連絡してこないときた。

ほんとに俺のこと好きなのか・・?

そう思うこともしょちゅうだがあの日の、あの晩のあいつは確かに俺

折れそうな身体のどこにそんなパワーがあるんだってくらい華奢で、
透き通るように白い肌、すいつくような柔らかさ・・

やべぇ・・
思い出したらまたやっちまいそうだ・・・

くそっ、牧野・・ 今度は熱だすんじゃねーぞ・・
今度こそお前とひとつに・・

くっ・・

それまではしばらく右手が代わりだな・・・






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