可児収×菊池理花
ノースリーブのワンピースを着て待ち合わせの噴水前に向かった。 初デートでも待ち合わせした場所だ。 もう先に可児くんが待っていた。 「可児くん!」 「理花、おまえちょっと会わんうちに少し太ったんちゃう?」 「2週間ぶりに会って、言う事がそれなん?」 「ごめん、ごめん。」 可児くんは座ったまま手招く。 近づくとガバッと抱きしめられた。 可児くんの顔は、ちょうど胸の位置にあった。わざと、すりすりと頬で胸の感触を味わっている。 「ちょっ可児くん!」 「胸大きなっとるな。」 「アホ!えぇから離れて!」 「久々に会ったのに冷たいなぁ。」 と言いながら、二の腕をぺろっと舐められ仕方なさそうに離れる。 「あっ…もぅ、どすけべ!!」 「理花、えらいな。もう噴水に突き落とさんのやな。成長したなぁ。 」 それだけ、可児くんに慣れたんやなぁと思った。 手を繋ぎ歩きながら、売店で買ったソフトクリームを2人で分けて食べていた。 「はい可児くん。」 「次は理花が食べたいなぁ。」 「な!?」 驚いて口のまわりにクリームをつけてしまった。 可児くんは、それを指で取って口に含んでちゅっと音をたてて舐める。 そして、その指をあたしの口に入れてきた。 「んっ、ちゅ…んんっ…なにすんの可児くん!!」 びっくりしてソフトクリームを落としてしまった。 「理花は、大丈夫なん?俺は、ずっと我慢してたんやで。」 「うちは、こうして一緒におるだけで充分やけどな。」 それを聞いた途端がっくりする可児くん。 「はぁ〜俺だけやったんか。」 「そんな落ち込まんでも。」 「落ち込むわ。」 捨てられた子犬みたいな目せんといてよ。うちが悪い事した気になってしまうやんか。 「可児くん、ヘコまんといてよ。いややないんよ。可児くんが元気になってくれるなら…別に、えぇよ。」 可児くんの手をぎゅっと握る。 「えぇの?」 「…うん。」 ぱぁっと表情が明るくなり、ぎゅっと抱きしめらた。 「もぅ、こんなとこで。」 「理花こっちきて。」 手をつかまれぐいぐい引っ張られながら、空を見ると、太陽が暗い雲に隠れていた。 雨が降りそうな空だ。 木製の屋根つきの可愛い休憩所が見えた。可児くんは、そこに向かっているようだ。 ちょうど着いたところで、雨がぱらぱら降りだした。 「ほら座って」 長い木製のベンチに腰かけ、可児くんはあたしの左側に座る。 「可児くん、まさかここで?」 「だめか?」またそんな目、反則や。 「こんなとこ、見られてしまうやんか」 「大丈夫や。人通りは少ないで。」 「でも…」 可児くんはあたしの手をとって指先をペロペロ舐めると、ぱくっとくわえた。 「あっ…可児くん」 「理花も俺を食べて」 と指をあたしにくわえさせる。 「んぅ…ちゅっ、んっ…ちゅぱっ」 なんだか、へんな気分になってしまう。 その指で、可児くんに唇をなぞられる。 その時のあたしは、キスをして欲しくて可児くんの唇を見つめていた。 可児くんは優しい笑顔になり、わかったと言っている気がした。 髪を撫でられながら、しばらく唇を食べるみたいにされ、ニュルっと舌を滑り込ませてきた。 上顎の奥を舌で撫でられた。 「んっ…んぅ…」 全身が痺れ、わずかな力で可児くんの服にしがみついた。 可児くんは、しばらく舌を絡めたまま離してくれなかった。 キスが終わり、次の刺激を待っていた。焦点が合わなかった目にだんだん可児くんが映る。 「あれ?」 「なんや?」 「可児くん?」 「理花、ここでするのいやなんやろ?」 「だって、雨止みそうにないし…えぇよ別に。」 服を掴んだままうつむいてこたえる。 こんな言い方しかできない事は、可児くんはわかっている。 「その気になってくれたんか」 にやにや笑っている。 「じゃあ、遠慮なくいただくで。」 と引き寄せられ、ぱくっと耳たぶを口に入れられた。 今日は、どの場所も食べられとるみたいや。 耳の形を舌でなぞってからだんだん中へ入り、ぴちゃぴちゃ音が響く。 「あっ…んっ」 可児くんの腕に抱かれ、胸は手の平で覆われた。あったかい手が心地よい。 「理花、やっぱり大きなったな。」 服の上から揉みしだかれ「あっ…んっ」 刺激される度、あたしの身体の奥に通じ、熱い液体が湧き出ていく。 「あっ、可児くん」 可児くんは器用にボタンを外し、ブラをずらして両手でくにくに揉みしだく。 「やっ、あぁ…ん」 次にちゅっとキスをされたのは、噴水の前で舐められた二の腕だった。 可児くんは、ちゅくちゅく舌を這わせていく。 なんやこれ!? 初めて、感じる快感に驚いていた。 舌を押し付けられたまま、ひんやりしたベンチに押し倒された。 「んっ…はぁっ」 「理花のここ美味しいわ。ほら見て。」 目をあけないでいると、二の腕の内側をかぷっと口に含み、軽く吸いつく。 「いややっ、痕つけたら隠せへん」 「舐めるとこ見とって。じゃないと、痕つけてしまうで。」 あたしが視覚の刺激が加わると弱い事を知ってそんな事を言う。 目をあけると可児くんは、あたしを見上げながら二の腕に舌を這わす。 可児くんは、いやらしくてちょっと楽しげな顔をしている。 「やっ、そんなに…あかん」 身体が少しのけぞり震えてしまう。 可児くんは、しつこく舐め続ける。 「あっ…いややぁ、あぁ…んっ」 可児くんの手は、スカートの中へ進んでいた。 「あぁっ…可児くん」 太ももを触られただけで、身体がびくんとなるほど身体中が敏感になっていた。 下着の上からスリスリさすられ、脇から指が入ってきた。 「理花、えらいヌルヌルや。」 「ハァ、んっ…やぁ…」 もう片方の二の腕にも舌を這わせ、脇にかけて舐めあげてきた。 「ほら、見てて」 さっきより大きな音をたてて聴覚までも刺激さながられながら、可児くんの指はあたしの中で小刻みに動いていた。 その刺激は強く身体の奥に伝わり、熱い液体が溢れ出た。 「あっ…もぅ…いややぁ」 顔を振った。 「理花ん中、もっとヌルヌルになってきたわ。」 指がもっと奥へ入り、大きくかき混ぜられた。 「やっ、だめぇ」 髪が乱れるほど、頭を振った。 「理花、ここ気に入った?今日はここ攻めるって決めてたんやよ。」 「な、なんで?」 「ぷにぷにしとって美味しそうやったから。」 「アホ」 それは太ったいう事を言いたいんやなとわかり、落ち込んだ。 「これくらいがえぇやん。そそるわ。」 かぷっと二の腕を食べるみたいにする。 「もちもちや。」 「アホっ!」 胸元に移り、あたしを見上げながら艶めかしく舌を動かす。 「あぁっ…んっ」 「かわいいで理花。」 可児くんは顔をあげると、あたしの中を弄っていた指を抜き見せつけるように指を舐める。 「ペロペロっ、ちゅ、ちゅぱっ」 「あぁ、可児くん」 あたしは可児くんに洗脳されとるんやろうか。その指を舐めたいと思って、自分の指を軽くくわえて見ていた。 可児くんに指を差し出されると、自ら口を持っていった。 「ペロペロっ、んっ…ちゅ、ちゅる…んっ、ちゅぱっ…ハァ」 「り、理花!?ヤバいわそれ!今のかなりえろいわ。…もう、えぇよな 。」 可児くんは、急いで下だけ下ろす。 そして繋がりながら、可児くんは美味しそうにあたしを食べたり時々指をくわえさせる。 「ハァ…っ、もう…可児くん…充分食べたやろ?」 「あかん。まだ理花でいっぱいになってへん。」 可児くんは、あたしが指を舐めるたび興奮が止まらないようだった。 果てても舐めさせては、また固くなりまたあたしを食べる。 可児くんのスイッチになってしまったかもしれない。 このあとから、外でも隙を見つけ二の腕をぺろっと舐めたり、指を舐めさせてくる事が多くなった。 人気のないとこになると「なぁなぁ、理花ぁ」指を差し出す。 「あん時みたいに舐めて。」 「ムリや!あんなん、おかしくなってただけや。」 「えぇわ、美味しいもんがここにあるで。」 と、ペロペロ舌を這わす。 背筋がゾクゾクしてしまう。 「あっ…あかん…可児くん。」 あたしはこれがスイッチになってしまったかもしれへん。 SS一覧に戻る メインページに戻る |